適用先: Access 2013、Office 2013
リボンでは、リボン XML の作成およびカスタマイズを簡素化するテキストベースの宣言型 XML マークアップが使用されています。 XML を数行記述するだけで、ユーザーに最適なインターフェイスを作成できます。 Access では、柔軟にリボン ユーザー インターフェイスをカスタマイズできます。
たとえば、カスタマイズしたマークアップをテーブルまたは別の Access データベースに格納する、VBA プロシージャに埋め込む、Excel のワークシートと関連付けるなどの操作ができます。 このトピックでは、フォームまたはレポートを読み込むときにカスタマイズしたリボンを適用する方法について説明します。
リボン カスタマイズ XML を利用可能にする
リボン機能拡張 XML をテーブルに格納する
リボンのカスタマイズを使用できるようにするための 1 つの方法は、リボンのカスタマイズをテーブルに保管することです。 カスタマイズを " USysRibbons " という名前のテーブルに保管した場合、マクロまたは VBA コードを使用せずにカスタマイズを実装できます。
USysRibbons はユーザーが作成したシステム テーブルです。 リボンのカスタマイズを実装するには、特定の列名を使用してテーブルを作成する必要があります。
次のテーブルは、USysRibbons テーブルを作成するときに使用する設定を示しています。
列名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|
RibbonName | テキスト | このカスタマイズに関連付けられるカスタム リボンの名前が含まれます。 |
RibbonXML | メモ | リボンのカスタマイズを定義するリボン機能拡張 XML (RibbonX) が含まれます。 |
プログラムでリボン機能拡張 XML を読み込む
LoadCustomUI メソッドを使用してリボンのカスタマイズをプログラムで読み込むことができます。 通常、リボンを作成し、そのリボンをアプリケーションで使用できるようにするには、まず、リボンの名前と XML カスタマイズ マークアップを渡して LoadCustomUI メソッドを呼び出すプロシージャを使用して、データベースにモジュールを作成します。
XML マークアップには、テーブルから作成される Recordset オブジェクト、データベース外部のソース (文字列に解析する XML ファイルなど)、またはプロシージャの内部に直接埋め込まれた XML マークアップを指定できます。 各リボンの名前およびリボンを構成するタブの id 属性が一意である限り、 LoadCustomUI メソッドへの呼び出しを複数回使用し、それぞれに異なる XML マークアップを渡すことで、異なるリボンを作成することができます。
プロシージャが完了したら、"RunCode/プロシージャの実行" アクションを使用してプロシージャを呼び出す AutoExec マクロを作成します。 これにより、アプリケーションが開始されたときに LoadCustomUI メソッドが自動的に実行され、すべてのカスタム リボンをアプリケーションで使用できるようになります。
フォームやレポートにカスタム リボンを割り当てる
- 前述のプロセスに従って、カスタマイズされたリボンをアプリケーションで使用できるようにします。
- デザイン ビューでフォームまたはレポートを開きます。
- [デザイン] タブの [プロパティ シート] を選択します。
- [プロパティ] ウィンドウの [すべて] タブで、[リボン名] リストを選択し、リボンを選択します。
- 保存して閉じてから、フォームまたはレポートを再度開きます。 選択した リボン UI が表示されます。
注:
リボン UI に表示されるタブは付加的なものです。 つまり、特にタブを非表示にしない限り、また Start from Scratch 属性を True に設定しない限り、フォームまたはレポートのリボン ユーザー インターフェイスは既存のタブに付加されて表示されます。
注:
[!メモ] 他の Office アプリケーションのリボン UI の詳細については、「Office Fluent リボンの概要」を参照してください。