Recordset.MoveLast メソッド (DAO)

適用先: Access 2013、Office 2013

指定した Recordset オブジェクト内で最後のレコードに移動して、そのレコードをカレント レコードにします。

構文

式 。MoveLast(オプション)

expression: Recordset オブジェクトを表す変数。

パラメーター

名前	必須かどうか	データ型	説明
オプション	省略可能	長整数型 (Long)	MoveLast への呼び出しを非同期で実行する場合に dbRunAsync に設定します。

注釈

Move メソッドは、条件を適用せずにレコード間を移動するために使用します。

カレント レコードを編集した場合は、他のレコードに移動する前に、必ず Update メソッドを使用して変更を保存してください。 更新を実行せずに他のレコードに移動すると、変更は警告なしで取り消されます。

Recordset を開いた時点では、最初のレコードがカレント レコードで、 BOF プロパティは False です。 Recordset にレコードが含まれていない場合は、 BOF プロパティは True で、カレント レコードはありません。

MoveFirst または MoveLast を使用したときに、最初のレコードまたは最後のレコードが既にカレント レコードである場合、カレント レコードは変更されません。

recordset がテーブル タイプの Recordset である場合 (Microsoft Access ワークスペースのみ)、現在のインデックスに従って移動が行われます。 現在のインデックスを設定するには、 Index プロパティを使用します。 現在のインデックスを設定しない場合、返されるレコードの順序は未定義となります。

注:

[!メモ] MoveLast メソッドを使用すると、ダイナセット タイプまたはスナップショット タイプの Recordset の末尾までデータを格納して、 Recordset に含まれるカレント レコード数を示すことができます。 ただし、このような目的で MoveLast を使用すると、アプリケーションのパフォーマンスが低下する場合があります。 MoveLast を使用してレコード数を取得するのは、新しく開かれた Recordset の正確なレコード数をどうしても取得する必要がある場合だけにしてください。

MoveLast で dbRunAsync 定数を使用すると、メソッドの呼び出しが非同期で実行されます。 Recordset の末尾までデータが格納されたことを確認するには StillExecuting プロパティを使用し、MoveLast メソッドに対する非同期呼び出しの実行を終了するには Cancel メソッドを使用します。

MoveFirst、MoveLast、および MovePrevious の各メソッドは、前方スクロール タイプの Recordset オブジェクトでは使用できません。

Recordset オブジェクト内のカレント レコードを、指定されたレコード数だけ前方または後方に移動するには、Move メソッドを使用します。