次の方法で共有


ActiveX データ オブジェクトを使う

適用先: Access 2013、Office 2013

Microsoft Access には、Visual Basic を使用して Access データベースとその関連データの作成、保守、管理に使用する 3 つのオブジェクト モデルが用意されています。

ADO (ActiveX データ オブジェクト)

ADO には、指定されたデータソースからレコードを作成、保守、および削除するために必要なオブジェクトが含まれてます。

MICROSOFT ADO ext. for DDL and security (ADOX)

ADOX には、セキュリティの管理に必要なオブジェクトに加えて、新しいデータベースとその包含オブジェクトを作成するために必要なデータ定義言語 (DDL) オブジェクトが用意されています。

Microsoft Jet およびレプリケーション オブジェクト 2.5 ライブラリ (JRO)

ADO オブジェクトは Microsoft Jet データベースに加えて多くのデータベースで動作するように設計されているため、Jet 固有の機能が JRO ライブラリに分割されました。

次の表は、各機能を DAO と比較したものです。

機能

DAO

ADO1

ADOX2

Jro
(MDB のみ)

レコードセットを作成します。

X

X

スタートアップ プロパティを編集します。

X

X**

ANSI92 SQL.*** のサポート

X

X

テーブルを作成します。

X

X

新しいデータベースを作成します。

X

X*

既存のテーブル プロパティを編集します。

X

X

テーブルリレーションシップを作成します。

X

X*

セキュリティ設定を編集します。

X

X*

列データの圧縮属性のサポート。

X

保存されている基本的な SQL クエリまたはビューを編集します。

X

X*

コードでのみアクセス可能なパーマネント クエリの作成

X*

コンテナー/UI およびコードでアクセス可能なクエリの作成

X

データベースの圧縮/エンコード。

X

X4

キャッシュを更新します。

X

X

データベースをレプリカ可能にする。

X

X3

データベース レプリカを作成します。

X

X3

レプリカを同期します。

X

X3

データベースのプロパティを編集します。

X

カスタム データベース プロパティを作成します。

X

テーブル列のプロパティを編集します。

X

* Microsoft Access データベースを操作するときのみ使用できます。 SQL プロバイダーの将来のバージョンでは、この機能は Microsoft Access プロジェクト (.adp) で提供される可能性があります。

** Access プロジェクトを操作するときのみ使用できます。

Access データベース エンジンでは一部の ANSI 92 SQL がサポートされていますが、ANSI92 に完全に準拠していません。

1 Connection オブジェクトを使用してデータベースを参照します。

2 Catalog オブジェクトを使用してデータベースを参照します。

3 レプリカ オブジェクトを使用してデータベースを参照します。

4 JetEngine オブジェクトを使用してデータベースを参照します。

注:

DAO とは異なり、ADO オブジェクトと ADOX オブジェクトは、これらのデータベースのプロバイダーがそのアクションをサポートしている限り、Jet 以外のデータベースでマークされたアクションを実行できます。