ADO MD を用いた ADO の使用
適用先: Access 2013、Office 2013
ADO と ADO MD は関連はしていますが、別々のオブジェクト モデルです。 ADO には、データ ソースへの接続、コマンドの実行、表形式のデータと表形式のスキーマ メタデータの取得、およびプロバイダーのエラー情報を表示するためのオブジェクトが用意されています。 ADO MD には、多次元データの取得、および多次元スキーマ メタデータの表示のためのオブジェクトが用意されています。
MDP で作業する場合、作成するアプリケーションでは、ADO、ADO MD、またはその両方を選択できます。 プロジェクトから両方のライブラリを参照することにより、MDP で提供されるすべての機能に完全にアクセスすることができます。
多次元データセットを単層化した表形式で表示できることは、便利な場合があります。 これを行うには、ADO の Recordset オブジェクトを使用します。 ADO MD セルセットのソースとしてではなく、Recordset の Open メソッドの Source パラメーターとして Cellset のソースを指定します。
また、オブジェクトの階層としてではなく、表形式ビューでスキーマ メタデータを表示すると便利な場合もあります。 Connection オブジェクトの ADO OpenSchema メソッドを使用すると、ユーザーはスキーマ情報を含む Recordset を開きます。 OpenSchema メソッドの QueryType パラメーターには、MDP に特に関連するいくつかの SchemaEnum 値があります。 これらの値は次のとおりです。
adSchemaCubes
adSchemaDimensions
adSchemaHierarchies
adSchemaLevels
adSchemaMeasures
adSchemaMembers
ADO の列挙値を ADO MD のプロパティまたはメソッドで使用するには、プロジェクトで ADO ライブラリと ADO MD ライブラリの両方に対する参照を設定する必要があります。 たとえば、ADO の adState 列挙値を ADO MD の State プロパティで使用できます。 ライブラリへの参照を確立する方法の詳細については、開発ツールのマニュアルを参照してください。
ADO のオブジェクトおよびメソッドの詳細については、「ADO API リファレンス」を参照してください。