適用先: Access 2013、Office 2013
Visual C++ で ADO のプログラミングを行う場合、「Visual C++ での ADO プログラミング」で説明されているように、 #import ディレクティブを使用することをお勧めします。 しかし、ADO の以前のバージョンでは、Visual C++ を使用するプログラミングの代替方法として、Visual C++ Extensions が提供されていました。 ここでは、Visual C++ Extensions コードを保守する場合を想定してこの機能について説明しますが、新しい ADO コードは #import を使用して書く必要があります。
Visual C++ を使用するプログラマが、ADO でデータを取得する際に直面する手間のかかる作業の 1 つに、バリアント データ型 (Variant) として返されたデータを C++ データ型に変換し、変換したデータをさらにクラスまたは構造体に格納するという作業があります。 バリアント データ型を使用して C++ データ型を取得すると、手間がかかるだけでなくパフォーマンスも低下します。
ADO には、バリアント型 (Variant) を使用しないでネイティブな C/C++ データ型のデータを取得できるインターフェイスと、そのインターフェイスを簡単に操作するためのプリプロセッサ マクロが用意されています。 その結果、使用しやすく優れたパフォーマンスを持った、柔軟性のあるツールとなりました。
C/C++ クライアントでは、通常は、ネイティブ C/C++ 型を格納する C/C++ 構造体またはクラスに Recordset のレコードをバインドします。 バリアント型 (Variant) を使用する場合、バリアント型からネイティブ C/C++ 型に変換するコードを作成する必要があります。 ADO 用の Visual C++ Extensions は、Visual C++ プログラマがこのような作業を簡単に行えるようにすることを目的としています。
ADO 用の Visual C++ Extensions の詳細については、次のトピックを参照してください。