ADO でできること

適用先: Access 2013、Office 2013

ADO は、強力で論理的なオブジェクト モデルを開発者に提供し、OLE DB システムを介したさまざまなデータ ソースへのアクセス、編集および更新をプログラムによって実行できるようにします。 ADO の最も一般的な使用方法には、リレーショナル データベースのテーブルの照会、アプリケーションでの結果の取得と表示、ユーザーによるデータの変更と保存を可能にすることなどがあります。 ADO を使用してプログラムで実行できるその他の処理には、次のような処理があります。

  • SQL を使用してデータベースを照会し、結果を表示します。

  • インターネットでファイル ストア内の情報にアクセスします。

  • メール システム内のメッセージとフォルダーを操作する。

  • データベースのデータを XML ファイルに保存します。

  • ユーザーがデータベース テーブル内のデータを確認および変更できるようにします。

  • パラメーター化されたデータベース コマンドを作成して再利用します。

  • ストアド プロシージャを実行します。

  • Recordset と呼ばれる柔軟な構造を動的に作成して、データを保持、移動、および操作します。

  • トランザクションによるデータベース操作を実行します。

  • 実行時の基準に基づいて、データベース情報のローカル コピーをフィルター処理し、並べ替えます。

  • データベースから階層構造の結果を作成して操作します。

  • データベース フィールドをデータを認識するコンポーネントにバインドします。

  • リモートの非接続 Recordset を作成します。

このような柔軟性を提供するために、ADO は広範なオプションや設定を公開する必要があります。 したがって、アプリケーションでの ADO の使用方法を系統立てて習得し、各目標を対処可能な要素に分割することが重要です。

ほとんどの ADO プログラムには、データの取得、検査、編集、および更新の 4 つの主要な操作があります。 次からの 4 つの章では、これらの操作について詳しく説明します。

次に進む前に、ADO のオブジェクト モデルのオブジェクトに精通しておく必要があります。 次に、「HelloData: 単純な ADO アプリケーション」を確認してください。 このアプリケーションは Visual Basic で記述されており、4 つの主要な各 ADO 操作を実行します。