Excel でエラー トレース矢印を削除することはできません
現象
Microsoft Excel の 空のセルルールを参照する数式 で見つかったエラーを修正すると、[空のセルのトレース] 矢印が、予期したとおりに消える代わりに [トレースの優先順位] 矢印に変わります。
原因
この動作の例については、次の手順に従います。
[ツール] メニューの [オプション] をクリックします。
注:
Microsoft Office Excel 2007 を使用する場合は、[ Microsoft Office] ボタンをクリックし、[ Excel のオプション] をクリックし、[ 数式] をクリックします。
[エラー チェック] タブまたは [エラー チェック ルール] 領域で、[空のセルを参照する数式] チェックボックスがオンになっていることを確認します。
[OK] をクリックします。
新しいブックで、セル A1 に「=B1」と入力します。
セル A1 を選択し、[エラー チェック] ボタンをクリックします。
[空のセルをトレース] をクリックします。
赤い [空のセルのトレース] 矢印が表示されます。
セル B1 に「1」と入力します。
[空のセルのトレース] 矢印が青色の [トレースの優先順位] 矢印になります。
解決方法
この問題を解決するには、次の手順を実行します。
Excel 2007 を使用する場合は、次の手順に従います。
- 矢印が指しているセルを選択します。
- [数式] タブで、[数式の監査] グループの [すべての矢印の削除] をクリックし、[参照矢印の削除] をクリックします。
Microsoft Office Excel 2003 または Microsoft Excel 2002 を使用する場合は、次の手順に従います。
- 矢印が指しているセルを選択します。
- [ ツール ] メニューの [ 数式の監査] をポイントし、[ 数式監査ツール バーの表示] をクリックします。
- [ 数式の監査 ] ツール バーで、[ 参照矢印の削除] をクリックします。
回避策
この問題を回避し、矢印が消えるようにするには、次の例のように、エラーを修正した後にエラーを含むセルを再計算します。
新しいワークシートのセル A1 に、数式 =A2 を入力します。
セル A1 にエラー インジケーターが表示されます。
セル A1 を選択します。
セル A1 の右側に [エラー チェック] ボタンが表示されます。
A1 の横にある [エラー チェック] ボタンをクリックします。
[空のセルをトレース] をクリックします。
セル B2 を指す赤い [空のセルのトレース] 矢印が表示されます。
セル B2 に「1」と入力します。
エラー インジケーターはセル A1 から消え、矢印は青いトレースの優先順位矢印に変わります。
セル A1 をクリックします。
F2 キーを押します。
Enter キーを押して再計算します。
矢印が消えます。