ネットワーク上の場所にあるファイルを開く際に Office プログラムの動作が遅いか応答を停止 (ハング) する場合がある
現象
PowerPoint 2003、Excel 2003、Publisher 2003、またはそれ以降のバージョンなどの Microsoft Office プログラムのいずれかでネットワーク上の場所にあるファイルを開くと、Office プログラムの動作が非常に遅いか、応答を停止した (ハングした) ように見える場合があります。
原因
この現象は、Office プログラムがファイルを開く間にネットワーク上の場所への接続が失われた場合に発生することがあります。
回避策
重要
このセクション、方法、またはタスクには、レジストリの編集方法が記載されています。 レジストリを誤って変更すると、深刻な問題が発生することがあります。 レジストリを変更する際には十分に注意してください。 保護を強化するため、レジストリを変更する前にレジストリをバックアップします。 こうしておけば、問題が発生した場合にレジストリを復元できます。 レジストリをバックアップおよび復元する方法の詳細については、「Windows でレジストリをバックアップおよび復元する方法」を参照してください。
この現象を回避するには、Microsoft Windows レジストリに EnableShellDataCaching 値を追加します。 これを行うには、次の手順を実行します。
Office プログラムを終了します。
[スタート] ボタンをクリックし、[ファイル名を指定して実行] をクリックします。
[名前] ボックスに「regedit」と入力し、[OK] をクリックします。
次のレジストリ キーのいずれかを見つけてクリックし、適宜選択します。
Microsoft 365 アプリ、Office LTSC 2021、Office 2019、Office 2016:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\16.0\Common\Open Find
Office 2013:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Common\Open Find
Office 2010:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\14.0\Common\Open Find
Office 2007:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\Common\Open Find
Office 2003:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\Common\Open Find
手順 4 に記載されているキーを選択した後、[編集] メニューの [新規] をポイントし、[DWORD 値] をクリックします。
「EnableShellDataCaching」と入力し、Enter キーを押します。
[EnableShellDataCaching] を右クリックし、[修正] をクリックします。
[値のデータ] ボックスに「1」と入力し、[OK] をクリックします。
注:
[値のデータ] ボックスに 0 以外の数字を入力すると、キャッシュが有効になります。 0 を入力するか空白 (既定) にすると、キャッシュは無効 になります。
[ファイル] メニューの [レジストリ エディターの終了] をクリックして、レジストリ エディターを終了します。
問題が解決されたかどうかの確認
問題が解決されたかどうかを確認します。 問題が解決された場合、このセクションの作業は完了していることになります。 問題が解決されていない場合は、サポートに問い合わせることができます。
詳細情報
この状況は、[開く] ダイアログ ボックス ([ファイル] メニュー の [開く] をクリック) で [開く] をクリックして、ネットワークの場所 (ネットワーク サーバーなど) からファイルを開いた後に発生することがあります。 ファイルを開く間に、ネットワーク接続が失われたか、開くファイルがある ネットワークの場所がダウンした可能性があります。 Office プログラムはファイルを開く際に、開くファイルの名前とパス情報を Windows の最近使ったファイルの一覧に追加します。 このときネットワーク上の場所 (パス) が存在しないため、Office プログラムの動作が遅く、応答を停止した (ハングした) ように見えることがあります。
注:
この現象は、Office プログラムが正しいファイル情報を取得するためにネットワークに対して複数のクエリを実行することが原因で、ネットワークへの接続が遅くなる場合にも発生します。