データ型の比較
Access データベース エンジンは、いくつかの重なり合うデータ型セットを認識します。 Access には、テーブル デザイン ビュー、クエリ の [ クエリ パラメーター] ダイアログ ボックス、Visual Basic、およびクエリの SQL ビューで、データ型を指定する必要があるコンテキストが 4 つあります。
次の表で、各見出しに対する 5 組のデータ型を比較します。
- 最初の列には、テーブル デザイン ビューで使用できる Type プロパティ設定と、数値データ型の 5 つの FieldSize プロパティ設定が一覧表示されます。
- 2 番目の列は、[クエリ パラメーター] ダイアログ ボックスでパラメーター クエリをデザインするときに使用可能な、最初の列に対応するクエリ パラメーターのデータ型です。
- 3 番目の列は、最初の列に対応する Visual Basic のデータ型の一覧です。
- 4 番目の列は、ADO の Field オブジェクトのデータ型の一覧です。
- 5 番目の列は、Access データベース エンジンで定義される Jet データベース エンジンの SQL データ型およびその有効な同義語です。
テーブルのフィールド | クエリ パラメーター | Visual Basic | ADO のデータ型プロパティの定数 | Access データベース エンジンの SQL および同義語 |
---|---|---|---|---|
サポートしません | バイナリ型 (Binary) | サポートしません | adBinary | BINARY (次の「メモ」を参照) (シノニム: VARBINARY) |
はい/いいえ | はい/いいえ型 | ブール型 (Boolean) | adBoolean | ブール (シノニム: BIT、LOGICAL、LOGICAL1、YESNO) |
番号 (FieldSize = Byte) |
バイト型 (Byte) | バイト型 (Byte) | adUnsignedTinyInt | バイト (シノニム: INTEGER1) |
オートナンバー (FieldSize = Long Integer) |
長整数型 (Long Integer) | Long 型 (Long) | adInteger | カウンター (シノニム: AUTOINCREMENT) |
通貨 | 通貨型 (Currency) | 通貨型 (Currency) | adCurrency | CURRENCY (シノニム: MONEY) |
日付/時刻 | 日付/時刻型 (Date/Time) | 日付型 (Date) | adDate | DATETIME (シノニム: DATE、TIME、TIMESTAMP) |
番号 (FieldSize = Double) |
倍精度浮動小数点数 | 倍精度浮動小数点型 (Double) | adDouble | DOUBLE (シノニム: FLOAT、FLOAT8、IEEEDOUBLE、NUMBER、NUMERIC) |
AutoNumber /GUID (FieldSize = レプリケーション ID) |
レプリケーション ID 型 (Replication ID) | サポートしません | adGUID | GUID |
番号 (FieldSize = Long Integer) |
長整数型 (Long Integer) | Long 型 (Long) | adInteger | LONG (「ノート」を参照) (シノニム: INT、INTEGER、INTEGER4) |
OLE オブジェクト型 (OLE Object) | OLE オブジェクト型 (OLE Object) | 文字列型 (String) | adLongVarBinary | LONGBINARY (シノニム: GENERAL、OLEOBJECT) |
メモ | メモ型 (Memo) | 文字列型 (String) | adLongVarWChar | LONGTEXT (シノニム: LONGCHAR、MEMO、NOTE) |
番号 (FieldSize = Single) |
1 行 | 単精度浮動小数点型 (Single) | adSingle | 単一 (シノニム: FLOAT4、IEEESINGLE、REAL) |
番号 (FieldSize = Integer) |
Integer | Integer | adSmallInt | SHORT (ノートを参照) (シノニム: INTEGER2、SMALLINT) |
テキスト | テキスト型 (Text) | 文字列型 (String) | adVarWChar | TEXT (シノニム: 英数字、CHAR、文字、STRING、VARCHAR) |
Hyperlink | メモ型 (Memo) | 文字列型 (String) | adLongVarWChar | LONGTEXT (シノニム: LONGCHAR、MEMO、NOTE) |
サポートされていない | 値 | バリアント型 (Variant) | adVariant | VALUE (メモを参照) |
注:
- Access 自体は BINARY データ型を使用しません。 BINARY データ型は、このデータ型をサポートするほかのデータベース製品のリンク テーブルのクエリで使う場合にのみ認識されます。
- Access データベース エンジン SQL の INTEGER データ型は、テーブルのフィールド、クエリ パラメーター、または Visual Basic の 整数型 (Integer) とは対応しません。 SQL の INTEGER 型は、テーブルのフィールドおよびクエリ パラメーターの 長整数型 (Long Integer) 、および Visual Basic の Long 型 ( Long ) に対応します。
- 予約語 VALUE は、Access データベース エンジンで定義されるデータ型を表すものではありません。 しかし、Access または SQL クエリでは、予約語 VALUE は Visual Basic のバリアント型 (Variant ) の有効な同義語と見なすことができます。
- Visual Basic のコードの中でデータ アクセス オブジェクト (DAO) のデータ型を設定する場合は、そのオブジェクトの Type プロパティを設定する必要があります。
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