Form.RecordLocks プロパティ (Access)
RecordLocks プロパティを使用して、レコードのロック方法と、2 人のユーザーが同じレコードを同時に編集しようとするとどうなるかを判断します。 値の取得と設定が可能です。
構文
式。RecordLocks
expressionForm オブジェクトを表す変数です。
注釈
レコードを編集する場合、編集が完了する前に他のユーザーがそのレコードを変更できないように、そのレコードは自動的にロックされます。 対象がフォームの場合、" RecordLocks /レコードロック" プロパティは、マルチユーザー データベースのデータが更新されるときに、フォームの基になるテーブルまたはクエリのレコードをどのようにロックするかを示します。
" RecordLocks /レコードロック" プロパティは、Microsoft Office Access データベース (.mdb) のフォーム、レポート、またはクエリにのみ適用されます。
"RecordLocks/レコードロック" プロパティの設定値は次のとおりです。
Setting | Visual Basic | 説明 |
---|---|---|
No Locks/しない | 0 | 対象がフォームの場合、複数のユーザーが同時に同じレコードを編集できます。 これは "共有的" ロック状態とも呼ばれます。 2 人のユーザーが同じレコードに変更内容を保存しようとすると、2 番目にレコードを保存しようとしたユーザーにメッセージが表示されます。 このユーザーはレコードを破棄するか、レコードをクリップボードにコピーするか、または他のユーザーによる変更内容に上書きできます。 この設定値は通常、読み取り専用フォームまたはシングル ユーザー データベースで使用されます。 また、複数のユーザーが同じレコードを同時に変更できるようにするために、マルチユーザー データベースでも使用されます。 |
All Records/すべてのレコード | 1 | フォームがフォーム ビューまたはデータシート ビューで開かれている間、基になるテーブルまたはクエリ内のすべてのレコードはロックされます。 ユーザーはレコードを読み取ることはできますが、フォームが閉じられるまで、レコードを編集、追加、または削除することはできません。 |
Edited Record/編集済みレコード | 2 | (フォームとクエリのみ)レコードのページは、ユーザーがレコード内のフィールドの編集を開始するとすぐにロックされ、ユーザーが別のレコードに移動するまでロックされます。 そのため、レコードは一度に 1 人のユーザーのみが編集できます。 これは、"悲観的" ロックとも呼ばれます。 |
注:
[!メモ] 開いているフォームまたはレポートの " RecordLocks /レコードロック" プロパティを変更すると、自動的にレコードセットが再作成されます。
基になるテーブルまたはクエリを 1 人だけ使用するか、データに対するすべての変更を行う場合は、フォームの [ロックなし] 設定を使用します。
マルチユーザー データベースで、共有的ロック状態を使用し、ユーザーがフォームの同じレコードを編集しようとしたときに警告を出すようにするには、[No Locks/しない] に設定します。 複数のユーザーが同時にデータを編集できないようにするには、[編集済みレコード] 設定を使用します。
フォーム ビューまたはデータシート ビューでは、ロックされている各レコードのレコード セレクターにロック インジケーターが表示されます。
フォームの既定の RecordLocks プロパティ設定を変更するには、[ツール] メニューの [オプション] を選択し、[オプション] ダイアログ ボックスの [詳細設定] タブを選択し、[既定のレコード ロック] で目的のオプションを選択します。
ODBC データベースのフォーム、レポート、またはクエリ内のデータは、"RecordLocks/レコードロック" プロパティの設定値にかかわらず、[No Locks/しない] に設定されている状態になります。
例
次の使用例は、[従業員] フォームの RecordLocks プロパティを [編集済みレコード] に設定します (レコードの任意のフィールドの編集を開始するとすぐにレコードのページがロックされ、ユーザーが別のレコードに移動するまでロックされます)。
Forms("Employees").RecordLocks = 2
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