MailItem.Sender プロパティ (Outlook)

MailItem の送信元のアカウントのユーザーに対応する AddressEntry オブジェクトを取得または設定します。 値の取得と設定が可能です。

構文

expression。 Sender

expression は MailItem オブジェクトを表す変数です。

解説

プロファイルに複数のアカウントが定義されているセッションでは、このプロパティを設定して、メール アイテムを送信するアカウントを指定できます。 このプロパティを、特定のアカウントの CurrentUser プロパティで表されるユーザーの AddressEntry オブジェクトに設定します。

Sender プロパティを、そのアカウントでメッセージを送信する権限がない AddressEntry に設定すると、Microsoft Outlook でエラーが発生します。

例

Michael Bauer は、次のコードの例を提供しています。 Michael は Microsoft の最も有能なプロフェッショナルの 1 人であり、Visual Basic および Visual Basic for Applications (VBA) での Outlook ソリューション開発を得意分野としています。 Michael は、 VBOffice.net でプロフェッショナル向けのサイトを運営しています。

次の VBA コード例は、電子メールの送信者の詳細を表示する方法を示しています。 送信者がユーザーの Outlook Contacts Address Book (CAB) 内の連絡先である場合、このコードの例は、インスペクターにその連絡先に関する情報を表示します。 送信者がユーザーの CAB 内の連絡先でない場合、このコードの例は、ダイアログ ボックスにユーザーのアドレス入力の詳細情報を表示します。

送信者に関する情報を表示するには、ユーザーがエクスプローラーで MailItem を選択している必要があります。 また、Sender プロパティは Mailtem が送信された場合にのみ定義されるため、コード例では、選択した MailItem が送信されたかどうかも確認します。 次に、 Sender プロパティに アクセスして、そのメール アイテムの送信者に対応する AddressEntry オブジェクトを取得し、連絡先情報が存在する場合は連絡先情報を表示します。それ以外の場合は、アドレス入力の詳細が表示されます。

 
Public Sub DisplaySenderDetails() 
 Dim Explorer As Outlook.Explorer 
 Dim CurrentItem As Object 
 Dim Sender As Outlook.AddressEntry 
 Dim Contact As Outlook.ContactItem 
 
 Set Explorer = Application.ActiveExplorer 
 
 ' Check whether any item is selected in the current folder. 
 If Explorer.Selection.Count Then 
 
 ' Get the first selected item. 
 Set CurrentItem = Explorer.Selection(1) 
 
 ' Check for the type of the selected item as only the 
 ' MailItem object has the Sender property. 
 If CurrentItem.Class = olMail Then 
 Set Sender = CurrentItem.Sender 
 
 ' There is no sender if the item has not been sent yet. 
 If Sender Is Nothing Then 
 MsgBox "There's no sender for the current email", vbInformation 
 Exit Sub 
 End If 
 
 Set Contact = Sender.GetContact 
 
 If Not Contact Is Nothing Then 
 ' The sender is stored in the contacts folder, 
 ' so the contact item can be displayed. 
 Contact.Display 
 
 Else 
 ' If the contact cannot be found, display the 
 ' address entry in the properties dialog box. 
 Sender.Details 0 
 End If 
 End If 
 End If 
End Sub

関連項目

MailItem オブジェクト

使い方: 現在のフォルダーに基づいて特定のアカウントの送信可能なアイテムを作成する

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