Selection オブジェクト (PowerPoint)

指定したプレゼンテーション ウィンドウ内の選択した部分を表します。 スライド表示モードでスライドを変更すると、Selection オブジェクトが削除され、Type プロパティは定数 ppSelectionNone を返します。

Selection オブジェクトを返すには、 Selection プロパティを使用します。 次の使用例は、作業中のウィンドウの選択部分のコピーをクリップボードに入れます。

ActiveWindow.Selection.Copy

ShapeRangeSlideRange、または TextRange プロパティを使用して、選択範囲から図形、スライド、またはテキストの範囲を取得します。

次の使用例は、スライド 2 に塗りつぶしの設定が可能な図形を選択し、前景色に塗りつぶしを設定します。

With Windows(2).Selection.ShapeRange.Fill

    .Visible = True

    .ForeColor.RGB = RGB(255, 0, 255)

End With

次の使用例は、ウィンドウ 2 の最初に選択した図形にレイアウト枠が含まれている場合、テキストを設定します。

With Windows(2).Selection.ShapeRange(1)

    If .HasTextFrame Then

        .TextFrame.TextRange = "Current Choice"

    End If

End With

次の使用例は、作業中のウィンドウから選択したテキストを切り取ります。

ActiveWindow.Selection.TextRange.Cut

次の例では、選択範囲のすべてのスライドを複製します (スライド ビューの場合は、現在のスライドが複製されます)。

ActiveWindow.Selection.SlideRange.Duplicate

これらのプロパティを使用するときに、適切な種類のオブジェクトを選択していないと、エラーが発生します (たとえば、選択した図形が存在しないのに ShapeRange プロパティを使用した場合)。 Type プロパティを使用して、選択するオブジェクトまたはオブジェクトの種類を決定します。 次の使用例は、選択している中にスライドが含まれているかどうかを調べます。 選択している中にスライドが含まれている場合は、選択しているオブジェクト内の最初のスライドに背景色を設定します。

With Windows(2).Selection

    If .Type = ppSelectionSlides Then

        With .SlideRange(1)

            .FollowMasterBackground = False

            .Background.Fill.PresetGradient _

                msoGradientHorizontal, 1, msoGradientLateSunset

        End With

    End If

End With

メソッド

名前
Copy
Cut
Delete
Unselect

プロパティ

名前
Application
ChildShapeRange
HasChildShapeRange
Parent
ShapeRange
SlideRange
TextRange
TextRange2
Type

関連項目

PowerPoint Object Model Reference

サポートとフィードバック

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