文字列に書式を設定する

2023-04-07

このトピックでは、次のセクションのタスクに関連する Visual Basic の例を示します。

選択範囲に書式を設定する

次の使用例は、 Selection プロパティを使用して、選択されている文字列に文字書式および段落書式を設定します。文字書式のプロパティおよびメソッドにアクセスするには、 Font プロパティを使用し、段落書式のプロパティおよびメソッドにアクセスするには、 ParagraphFormat プロパティを使用します。

Sub FormatSelection() 
 With Selection.Font 
 .Name = "Times New Roman" 
 .Size = 14 
 .AllCaps = True 
 End With 
 With Selection.ParagraphFormat 
 .LeftIndent = InchesToPoints(0.5) 
 .Space1 
 End With 
End Sub

範囲に書式を設定する

次の使用例は、現在の文書内で最初の 3 つの段落を参照する Range オブジェクトを定義します。 Range オブジェクトの書式設定は、 Font オブジェクトおよび ParagraphFormat オブジェクトのプロパティを設定して行います。

Sub FormatRange() 
 Dim rngFormat As Range 
 Set rngFormat = ActiveDocument.Range( _ 
 Start:=ActiveDocument.Paragraphs(1).Range.Start, _ 
 End:=ActiveDocument.Paragraphs(3).Range.End) 
 With rngFormat 
 .Font.Name = "Arial" 
 .ParagraphFormat.Alignment = wdAlignParagraphJustify 
 End With 
End Sub

テキストを挿入して、文字および段落の書式を設定する

次の例では、現在の文書の上部に "Title" という単語を追加します。先頭の段落は中央揃えに配置され、段落の後には 12 mm の間隔が追加されます。 "はじめに" という単語には、24 ポイントの MS ゴシックフォントが設定されます。

Sub InsertFormatText() 
 Dim rngFormat As Range 
 Set rngFormat = ActiveDocument.Range(Start:=0, End:=0) 
 With rngFormat 
 .InsertAfter Text:="Title" 
 .InsertParagraphAfter 
 With .Font 
 .Name = "Tahoma" 
 .Size = 24 
 .Bold = True 
 End With 
 End With 
 With ActiveDocument.Paragraphs(1) 
 .Alignment = wdAlignParagraphCenter 
 .SpaceAfter = InchesToPoints(0.5) 
 End With 
End Sub

段落前の間隔を 12 ポイントとなしの間で切り替える

次の例では、選択範囲の最初の段落の段落前の書式を切り替えます。マクロは、値の前の現在のスペースを取得し、値が 12 ポイントの場合、スペースの前の書式設定が削除されます ( SpaceBefore プロパティは 0 に設定されています)。 space-before 値が 12 以外の場合、 SpaceBefore プロパティは 12 ポイントに設定されます。

Sub ToggleParagraphSpace() 
 With Selection.Paragraphs(1) 
 If .SpaceBefore = 12 Then 
 .SpaceBefore = 0 
 Else 
 .SpaceBefore = 12 
 End If 
 End With 
End Sub

太字の書式のオンとオフを切り替える

次の使用例は、選択されている文字列の太字の書式を切り替えます。

Sub ToggleBold() 
 Selection.Font.Bold = wdToggle
End Sub

左余白を 0.5 インチ増やす

次の使用例は、左右の余白を 0.5 インチ (12.7 mm) だけ増やします。 PageSetup オブジェクトは、1 つの文書に関するページ設定属性 (左余白、下の余白、ページサイズなど) をプロパティとしてすべて持っています。 LeftMargin プロパティは、左余白の設定値の取得および設定に使用します。 RightMargin プロパティは、右余白の設定値の取得および設定に使用します。

Sub FormatMargins() 
 With ActiveDocument.PageSetup 
 .LeftMargin = .LeftMargin + InchesToPoints(0.5) 
 .RightMargin = .RightMargin + InchesToPoints(0.5) 
 End With 
End Sub

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