Power BI 改ページ対応レポートの URL 内でレポート パラメーターを渡す

適用対象: Power BI Report Builder Power BI Desktop

レポート パラメーターを改ページ対応レポートの URL に含めることで、レポートに渡すことができます。 このような URL パラメーターにはプレフィックスを付けません。パラメーターはレポート処理エンジンに直接渡されるためです。

すべてのクエリ パラメーターには、対応するレポート パラメーターを指定できます。 クエリ パラメーターをレポートに渡すには、対応するレポート パラメーターを渡します。 詳細については、「リレーショナル クエリ デザイナーでのクエリの作成 (Power BI Report Builder)」を参照してください。

改ページ対応レポートのパラメーター ルール

レポート パラメーターでは大文字と小文字が区別され、次の特殊文字が使用されます。

  • URL 文字列では、URL エンコード規格に基づいてすべての空白文字が文字列 "%20" に置き換えられます。
  • URL のパラメーター部分にある空白文字はプラス記号 (+) に置き換えられます。
  • 文字列の任意の部分にあるセミコロンは文字列 "%3A" に置き換えられます。
  • 通常、適切な URL エンコードはブラウザーによって自動的に行われます。 これらの文字を手動でエンコードする必要はありません。
  • プロキシ構文を含めない場合は、パラメーターの先頭に rp: を付けます。

改ページ対応レポートのパラメーターの例

URL 内にレポート パラメーターを設定するには、次の構文を使用します。

  
rp:parameter=value  

たとえば、[マイ ワークスペース] のレポートで定義されている "Salesperson" と "State" の 2 つのパラメーターを指定するには、次の URL を使用します。

https://app.powerbi.com/groups/me/rdlreports/xxxxxxx-abc7-40f0-b456-febzf9cdda4d?rp:Salesperson=Tie+Bear&rp:State=Utah 

アプリでレポートに定義されているものと同じ 2 つのパラメーターを指定するには、次の URL を使用します。

https://app.powerbi.com/groups/me/apps/xxxxxxx-c4c4-4217-afd9-3920a0d1e2b0/rdlreports/xxxxxxx-639e-41d0-b733-05d2bca9853c?rp:Salesperson=Tiggee&rp:State=Utah 

パラメーターに NULL 値を渡すには、次の構文を使用します。

  
parameter:isnull=true  
  

たとえば、次のように入力します。

rp:SalesOrderNumber:isnull=true 

Boolean 値を渡す場合、False には 0 を、True には 1 を使用します。 "浮動小数点型" の値を渡すには、サーバー ロケールの小数点区切り記号を含めます。

Note

既定値を持つレポート パラメーターがレポートに含まれており、 Prompt プロパティの値が false である場合 (つまりレポート マネージャーで Prompt User プロパティが選択されていない場合)、URL 内でそのレポート パラメーターに値を渡すことはできません。 管理者はこの方法を使用して、エンド ユーザーが特定のレポート パラメーターの値を追加したり変更したりすることを禁止できます。

追加の例

次の URL 例には、複数値のパラメーター "Salesperson" が含まれています。 複数値パラメーターの形式として、値ごとにパラメーター名を繰り返します。

https://app.powerbi.com/groups/me/rdlreports/xxxxxxx-abc7-40f0-b456-febzf9cdda4d?rp:Salesperson=Tie+Bear&rp:Salesperson=Mickey

次の URL の例では、値が "7/1/2005" の SellStartDate の 1 つのパラメーターが渡されます。

https://app.powerbi.com/groups/me/rdlreports/xxxxxxx-abc7-40f0-b456-febzf9cdda4d?rp:SellStartDate=7/1/2005

考慮事項と制限事項

  • 既定値を持つレポート パラメーターがレポートに含まれ、[プロンプト] プロパティの値が false の場合 (つまり、[ユーザーにメッセージを表示] プロパティが Power BI Report Builder で選択されていない)、URL 内のそのレポート パラメーターの値を渡すことはできません。 これにより、管理者は、エンド ユーザーが特定のレポート パラメーターの値を追加または変更できないようにすることができます。
  • Power BI では、2,000 文字を超えるクエリ文字列はサポートされていません。 URL パラメータを使用してページ分割されたレポートを表示する場合 (特にクエリ文字列に複数のパラメータ値が含まれている場合)、誤ってこの値を超える可能性があります。 レポートを適切に読み込むには、文字数を 2,000 文字以下に減らします。
  • クエリ文字列の制限は、Power BI にサインインした後に評価されます。 サインインする前にレポートを開くと、制限が少なくなります。