Power Apps の Value 関数
テキストの文字列を数値に変換します。
内容
Value 関数は、数値文字が含まれるテキスト文字列を数値に変換します。 ユーザーがテキストとして入力した数値に対して計算を実行する必要がある場合には、この関数を使用します。
, と . の記号は、言語によって解釈が異なります。 既定では、テキストは現在のユーザーの言語に従って解釈されます。 言語タグを使用すると、使用する言語を指定することができます。このとき使用するのは、Language 関数により返される言語タグと同じものです。
文字列の形式に関する注意事項:
- 文字列の先頭には現在の言語の通貨記号を付けることができます。 この通貨記号は無視されます。 他の言語の通貨記号は無視されません。
- 文字列の末尾には、百分率であることを示すパーセント記号 (%) を付けることができます。 この場合、数は 100 で割ってから返されます。 パーセンテージ記号と通貨記号を同時に使用することはできません。
- 文字列では指数表記も使用できます。12 x 103 を表す場合には、"12e3" という表記になります。
数が適切な形式になっていない場合には、値 はエラーを返します。
日付や時刻の値に変換する場合には、DateValue、TimeValue、または DateTimeValue 関数を使用してください。
構文
Value( String [, LanguageTag ] )
- String - 必須。 数値に変換する文字列。
- LanguageTag - オプション。 文字列の解析に使用する言語タグ。 指定しなかった場合には、現在のユーザーの言語が使用されます。
値( 型指定されていない )
- Untyped - 必須。 数字を表す 型指定されていないオブジェクト。 許容値は、型指定されていないプロバイダーによって異なります。 JSON の場合、型指定されていないオブジェクトは、数値に変換できる JSON 数値、ブール値、またはテキストになります。 外部システムと通信するときは、ロケール関連の形式が重要な考慮事項であることに注意してください。
使用例
これらの数式を実行しているユーザーは米国内のユーザーで、言語として英語を選択しています。 Language 関数は、「en-US」を返します。
計算式 | 内容 | 結果 |
---|---|---|
Value( "123.456" ) | ピリオドが小数点を表す記号として使用される既定の言語「en-US」が使用されます。 | 123.456 |
Value( "123.456", "es-ES" ) | 「es-ES」は、スペインのスペイン語を表す言語タグです。 スペインでは、ピリオドが桁区切り記号として使われています。 | 123456 |
Value( "123,456" ) | ピリオドが小数点を表す記号として使用される既定の言語「en-US」が使用されます。 | 123456 |
Value( "123.456", "es-ES" ) | 「es-ES」は、スペインのスペイン語を表す言語タグです。 スペインでは、コンマが小数点を表す記号として使われています。 | 123.456 |
Value( "12.34%" ) | 文字列の末尾に、この数字が百分率であることを示すパーセント記号が付いています。 | 0.1234 |
Value( "$ 12.34" ) | 現在の言語の通貨記号は無視されます。 | 12.34 |
Value( "24e3" ) | 24 × 103 の指数表記。 | 24000 |