Az.Tools.Predictor PowerShell モジュールの概要

Az.Tools.Predictor PowerShell モジュールは、Azure コマンドライン操作を効率化するように設計されています。 AI を利用した推奨エンジンを活用して、コマンドレット候補、パラメーターのガイダンス、値の候補を提供し、Azure 環境でのユーザーの生産性を向上します。 Azure PowerShell にインテリジェントでコンテキスト対応のコマンド入力候補ツールを提供することで、Azure 管理タスクの複雑さが大幅に軽減され、正確性も向上します。 IT プロフェッショナルや開発者にとって、これは、クラウド コンピューティングでの AI を利用した運用ツールの増加傾向に合わせて、Azure リソースを管理する際に、より直観的でエラーが発生しにくいインターフェイスを意味します。

Az.Tools.Predictor による PowerShell の強化

このモジュールは、サブシステム プラグイン モデルを使用して PowerShell 7.2 以降で動作し、PSReadLine 2.2.2 以降を必要とします。 PowerShell 環境とシームレスに統合され、ユーザーがコマンドを入力すると、適応するコンテキスト対応の候補が提供されます。 Az.Tools.Predictor の背後にあるインテリジェンスは、ユーザーの現在のコンテキストに合わせて調整されるため、その推奨事項の関連性が高くなり、時間を節約できます。

Az.Tools.Predictor の使用を開始する

Az.Tools.Predictor の使用を開始するには、ユーザーは、PowerShell と PSReadLine の適正なバージョンがインストールされていることを確認する必要があります。 この後、コマンド Install-Module -Name Az.Tools.Predictor を使用して Az.Tools.Predictor をインストールし、Enable-AzPredictor -AllSession を使用して、すべてのセッションに対して有効にすることができます。 このモジュールでは、候補の 2 つの表示モードがサポートされています。1 つはインライン ビュー (既定) で、一度に 1 つの候補を表示します。もう 1 つはリスト ビューで、F2 キーを押して切り替えることができます。

プライバシーとデータ収集

プライバシーは、Az.Tools.Predictor の設計の重要な側面です。 入力された最後の 2 つのコマンドレットを使用して候補が生成され、コマンドレットとパラメーターの名前は保持されますが、パラメーター値はすべて破棄されます。 使用されるリソース グループの名前と場所は、便宜上、ローカルに格納されます。 さらに、このツールは、今後のイテレーションを改善するために、匿名化されたデータを収集します。 このデータで得られる分析情報は貴重なものですが、Microsoft では使用状況データを送信したくないユーザーが存在することも理解しています。 Disable-AzDataCollection コマンドレットを使用してデータ収集を無効にすることができます。 詳細については、Microsoft のプライバシーに関する声明を参照してください。