Set-UmServer

このコマンドレットは Exchange Server 2010 でのみ使用可能です。

Set-UMServer コマンドレットを使用して、ユニファイド メッセージング (UM) サーバーロールに関連付けられている設定を変更します。

以下の構文セクションのパラメーター セットの詳細については、「Exchangeのコマンドレット構文」を参照してください。

構文

Set-UmServer
   [-Identity] <UMServerIdParameter>
   [-Confirm]
   [-DialPlans <MultiValuedProperty>]
   [-DomainController <Fqdn>]
   [-ExternalServiceFqdn <UMSmartHost>]
   [-GrammarGenerationSchedule <ScheduleInterval[]>]
   [-IrmLogEnabled <Boolean>]
   [-IrmLogMaxAge <EnhancedTimeSpan>]
   [-IrmLogMaxDirectorySize <Unlimited>]
   [-IrmLogMaxFileSize <ByteQuantifiedSize>]
   [-IrmLogPath <LocalLongFullPath>]
   [-MaxCallsAllowed <Int32>]
   [-SIPAccessService <ProtocolConnectionSettings>]
   [-SipTcpListeningPort <Int32>]
   [-SipTlsListeningPort <Int32>]
   [-Status <ServerStatus>]
   [-UMStartupMode <UMStartupMode>]
   [-WhatIf]
   [<CommonParameters>]

説明

Set-UMServer コマンドレットは、ユニファイド メッセージング サーバー上の特定のプロパティを設定します。 このコマンドレットを使用して、指定したユニファイド メッセージング サーバーの個々のユニファイド メッセージング パラメーターを設定できます。

このタスクが完了した時点で、指定したパラメーターおよび値がコマンドレットによって設定されます。

このコマンドレットを実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。 このトピックにはこのコマンドレットのすべてのパラメーターが一覧表示されていますが、自分に割り当てられているアクセス許可に含まれていない一部のパラメーターにはアクセスできません。 コマンドレットを組織内で実行するために必要になるアクセス許可とパラメーターを調べるには、「 Find the permissions required to run any Exchange cmdlet」を参照してください。

例 1

Set-UMServer -Identity MyUMServer -Status NoNewCalls

この例では、ユニファイド メッセージング サーバー MyUMServer が新しい呼び出しを受け入れないようにします。

例 2

Set-UMServer -Identity MyUMServer -DialPlans $null

この例では、ユニファイド メッセージング サーバー MyUMServer をすべての UM ダイヤル プランから削除します。

例 3

Set-UMServer -Identity MyUMServer -DialPlans MyUMDialPlanName -MaxCallsAllowed 50

この例では、ユニファイド メッセージング サーバー MyUMServer を UM ダイヤル プラン MyUMDialPlanName に追加し、着信音声呼び出しの最大数を 50 に設定します。

例 4

Set-UMServer -Identity MyUMServer -GrammarGenerationSchedule 0.02:30-1.03:00,1.02:30-1.03:00,2.02:30-2.03:00,3.02:30-3.03:00,4.02:30-4.03:00,5.02:30-5.03:00,6.02:30-6.03:00

次の使用例は、ユニファイド メッセージング サーバー MyUMServer で、文法生成スケジュールを毎日 02:30-03:00 に変更します。

パラメーター

-Confirm

Confirm スイッチは、確認プロンプトを表示するか非表示にするかを指定します。 このスイッチがコマンドレットにどのような影響を与えるかは、先に進む前にコマンドレットで確認が必要となるかどうかで決まります。

  • 破壊的なコマンドレット (Remove-* コマンドレットなど) には、続行する前にコマンドの確認を強制する組み込みの一時停止があります。 これらのコマンドレットでは、正確な構文-Confirm:$falseを使用して、確認プロンプトを省略できます。
  • 他のほとんどのコマンドレット (New-* コマンドレットや Set-* コマンドレットなど) には、一時停止が組み込まれています。 これらのコマンドレットの場合、値なしで Confirm スイッチを指定すると、先に進む前に、一時停止してコマンドを確認する必要があります。
Type:SwitchParameter
Aliases:cf
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-DialPlans

DialPlans パラメーターは、このサーバーが UM 呼び出しを処理するすべてのダイヤル プランを指定します。 ダイヤル プランが定義されていない場合、ユニファイド メッセージング サーバーは UM 呼び出しを処理しません。

Type:MultiValuedProperty
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-DomainController

DomainController パラメーターは、このコマンドレットで Active Directory からのデータの読み取りまたは Active Directory へのデータの書き込みに使用されるドメイン コントローラーを指定します。 ドメイン コントローラーは、完全修飾ドメイン名 (FQDN) で識別します。 たとえば、dc01.contoso.com です。

Type:Fqdn
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-ExternalServiceFqdn

ExternalServiceFqdn パラメーターは、ユニファイド メッセージング サーバーをサービスするロード バランサーの FQDN またはホスト名です。 このパラメーターは、組織内から Microsoft Exchange Server 2010 ホスト環境にユニファイド メッセージング サーバーを移行する場合に便利です。 外部サービス ホスト FQDN には、最大 2,048 文字を含めることができます。

Type:UMSmartHost
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-GrammarGenerationSchedule

GrammarGenerationSchedule パラメーターは、音声文法の生成を開始するためのスケジュールされた時刻を指定します。 このパラメーターでは、1 日に 1 回の開始時刻のみを使用できます。 文法生成の既定のスケジュールされた時刻は、毎日 02:00-02:30 現地時間です。

このパラメーターの構文は です。 StartDay.Hour:Minute [AM | PM]-EndDay.Hour:Minute [AM | PM] 複数のスケジュールをコンマで区切って指定できます。 "Schedule1","Schedule2",..."ScheduleN"

日数は次の値を使用できます。

  • その日のフル ネーム。
  • 日付の省略名。
  • 0 から 6 までの整数 。0 = 日曜日。

時刻を 24 時間形式で入力し、AM/PM 値を省略できます。 時刻を 12 時間形式で入力する場合は、時刻と AM/PM 値の間にスペースを含めます。

日付/時刻形式を混在させ、一致させることができます。

開始時刻と終了時刻は 15 分以上離れている必要があります。 分は 0、15、30、または 45 に切り捨てられます。 複数の時間帯を指定する場合は、各時間帯を 15 分以上離す必要があります。

次に、いくつかの例を示します:

  • "Sun.11:30 PM-Mon.1:30 AM"
  • "6.22:00-6.22:15" (土曜日の午後 10:00 から土曜日の午後 10:15 まで実行されます。
  • "Sun.1:15 AM-Monday.23:00"
  • "Monday.4:30 AM-Monday.5:30 AM","Wednesday.4:30 AM-Wednesday.5:30 AM" (月曜日と水曜日の午前 4:30 から 5:30 まで実行されます。
Type:ScheduleInterval[]
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-Identity

Identity パラメーターは、変更するユニファイド メッセージング サーバーを指定します。 サーバーを一意に識別する任意の値を使用できます。 次に例を示します。

  • 名前
  • GUID
  • 識別名 (DN)
  • ExchangeLegacyDN
Type:UMServerIdParameter
Position:1
Default value:None
Required:True
Accept pipeline input:True
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-IrmLogEnabled

IrmLogEnabled パラメーターは、Information Rights Management (IRM) トランザクションのログ記録を有効にするかどうかを指定します。 既定で IRM ログが有効です。 値は次のとおりです。

  • IRM ログを有効にする$true
  • $false IRM ログを無効にする
Type:Boolean
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-IrmLogMaxAge

IrmLogMaxAge パラメーターには、IRM ログ ファイルの最大保存期間を指定します。 指定した値より古いログ ファイルは削除されます。 既定値は 30 日です。 値を指定するには、dd.hh:mm:ss という期間として値を入力します。ここで、d = days、h = hours、m = minutes、s = seconds です。 このパラメーターの有効な入力範囲は、00:00:00 ~ 24855.03:14:07 です。 IrmLogMaxAge パラメーターの値を 00:00:00 に設定すると、有効期間が原因で IRM ログ ファイルが自動的に削除されるのを防ぐことができます。

Type:EnhancedTimeSpan
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-IrmLogMaxDirectorySize

IrmLogMaxDirectorySize パラメーターは、接続ログ ディレクトリ内のすべての IRM ログの最大サイズを指定します。 ディレクトリが最大ファイル サイズに到達すると、最も古いログ ファイルから削除されます。 既定値は 250 MB です。 値を入力するときは、値に以下の単位のいずれかを付加した形式で記述します。

  • B (バイト)
  • KB (キロバイト)
  • MB (メガバイト)
  • GB (ギガバイト)
  • TB (テラバイト)

単位が付加されていない値は、バイトとして扱われます。 IrmLogMaxFileSize パラメーターの値は、IrmLogMaxDirectorySize パラメーターの値以下である必要があります。 각 매개 변수에는 1바이트에서 9223372036854775807바이트까지의 값을 입력할 수 있습니다. 無制限の値を入力すると、接続ログ ディレクトリにサイズ制限は適用されません。

Type:Unlimited
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-IrmLogMaxFileSize

IrmLogMaxFileSize パラメーターは、各 IRM ログ ファイルの最大サイズを指定します。 ログ ファイルが最大サイズに達すると、新しいログ ファイルが作成されます。 既定値は 10 MB です。 値を入力するときは、値に以下の単位のいずれかを付加した形式で記述します。

  • B (バイト)
  • KB (キロバイト)
  • MB (メガバイト)
  • GB (ギガバイト)
  • TB (テラバイト)

単位が付加されていない値は、バイトとして扱われます。 IrmLogMaxFileSize パラメーターの値は、IrmLogMaxDirectorySize パラメーターの値以下である必要があります。 각 매개 변수에는 1바이트에서 9223372036854775807바이트까지의 값을 입력할 수 있습니다. 無制限の値を入力すると、IRM ログ ファイルにサイズ制限は適用されません。

Type:ByteQuantifiedSize
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-IrmLogPath

IrmLogPath パラメーターには、既定の IRM ログ ディレクトリの場所を指定します。 既定値は C:\Program Files\Microsoft\Exchange Server\V14 です。 IrmLogPath パラメーターの値を $null に設定すると、IRM のログ出力は無効になります。 ただし、IrmLogEnabled 属性の値が$trueされたときに IrmLogPath パラメーターの値を $null に設定すると、Exchange はアプリケーション イベント ログにエラーを記録します。 IRM ログを無効にする推奨される方法は、IrmLogEnabled パラメーターを $false に設定することです。

Type:LocalLongFullPath
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-MaxCallsAllowed

MaxCallsAllowed パラメーターは、ユニファイド メッセージング サーバーで許可される同時音声呼び出しの最大数を指定します。

Type:Int32
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-SIPAccessService

SIPAccessService パラメーターは、最も近い Lync Server Edge プールの FQDN と TCP ポート、またはネットワークの外部にあるリモート Lync または Skype for Business ユーザーからの着信および送信呼び出し用の Skype for Business Server Edge プールの場所を指定します。

Lync Server または複数の地理的リージョンにまたがるSkype for Business Server展開では、常にこのパラメーターを使用することをお勧めします。それ以外の場合、ユニファイド メッセージング サーバーは、リモート ユーザーに地理的に最も近くないReal-Timeトランスポート プロトコル (RTP) メディア トラフィック用のプールを選択する場合があります。

各ユニファイド メッセージング サーバーに対してこのパラメーターを構成すると、値によって Exchange サーバーに最も近い Lync Server Edge プールまたは Skype for Business Server Edge プールが識別されます。

Type:ProtocolConnectionSettings
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-SipTcpListeningPort

SipTcpListeningPort パラメーターは、ユニファイド メッセージング サーバーが着信呼び出しを受信するために使用する TCP ポートを指定します。 この TCP ポートは、SIP セキュリティ保護モードまたはセキュリティ保護モードを使用するように構成されていない UM ダイヤル プランに追加されたユニファイド メッセージング サーバーによって使用されます。 既定のポートは 5060 です。

Type:Int32
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-SipTlsListeningPort

SipTlsListeningPort パラメーターは、ユニファイド メッセージング サーバーが着信呼び出しを受信するために使用するトランスポート層セキュリティ (TLS) ポートを指定します。 この TLS ポートは、SIP セキュリティ保護モードまたはセキュリティ保護モードを使用するように構成された UM ダイヤル プランに追加されるユニファイド メッセージング サーバーによって使用されます。 既定のポートは 5061 です。

Type:Int32
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-Status

Status パラメーターは、ユニファイド メッセージング サーバーの状態を指定します。 使用可能なオプションは、有効、無効、および NoNewCalls です。

Type:ServerStatus
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-UMStartupMode

UMStartupMode パラメーターは、ユニファイド メッセージング サーバー上の Exchange ユニファイド メッセージング サービスMicrosoftが TCP、TLS、またはデュアル モードで起動するかどうかを指定します。 セキュリティ設定が異なる UM ダイヤル プランにユニファイド メッセージング サーバーを追加する場合は、[デュアル モード] を選択する必要があります。 デュアル モードでは、ユニファイド メッセージング サーバーはポート 5060 と 5061 を同時にリッスンできます。 スタートアップ モードが変更された場合は、Microsoft Exchange ユニファイド メッセージング サービスを再起動する必要があります。

Type:UMStartupMode
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

-WhatIf

WhatIf スイッチは、コマンドの操作をシミュレートします。 このスイッチを使用すると、実際にその変更内容を適用せずに、発生する変更を確認できます。 このスイッチで値を指定する必要はありません。

Type:SwitchParameter
Aliases:wi
Position:Named
Default value:None
Required:False
Accept pipeline input:False
Accept wildcard characters:False
Applies to:Exchange Server 2010

入力

Input types

このコマンドレットに使用できる入力の種類を確認するには、「コマンドレットの入力および出力の種類」をご覧ください。 コマンドレットで入力の種類のフィールドが空白の場合、そのコマンドレットには入力データを指定できません。

出力

Output types

このコマンドレットに使用できる戻り値の型 (出力の種類) を確認するには、「コマンドレットの入力および出力の種類」をご覧ください。 出力の種類のフィールドが空白の場合、コマンドレットはデータを返しません。