_strnicoll、_wcsnicoll、_mbsnicoll、_strnicoll_l、_wcsnicoll_l、_mbsnicoll_l
ロケール固有の情報を使用して文字列を比較します。
重要
_mbsnicoll および _mbsnicoll_l は、Windows ランタイムで実行するアプリケーションでは使用できません。詳細については、「/ZW でサポートされない CRT 関数」を参照してください。
int _strnicoll(
const char *string1,
const char *string2,
size_t count
);
int _wcsnicoll(
const wchar_t *string1,
const wchar_t *string2 ,
size_t count
);
int _mbsnicoll(
const unsigned char *string1,
const unsigned char *string2,
size_t count
);
int _strnicoll_l(
const char *string1,
const char *string2,
size_t count,
_locale_t locale
);
int _wcsnicoll_l(
const wchar_t *string1,
const wchar_t *string2 ,
size_t count,
_locale_t locale
);
int _mbsnicoll_l(
const unsigned char *string1,
const unsigned char *string2,
size_t count,
_locale_t locale
);
パラメーター
string1, string2
Null で終わる比較対象の文字列count
比較する文字数locale
使用するロケール。
戻り値
これらの関数は、以下のように、string1 と string2 の部分文字列の関係を示す値を返します。
戻り値 |
string1 と string2 との関係 |
---|---|
< 0 |
string1 が string2 より小さい |
0 |
string1 が string2 と同じ |
> 0 |
string1 が string2 より大きい |
これらの各関数は、_NLSCMPERROR を返します。 _NLSCMPERROR を使用するには、STRING.H または MBSTRING.H をインクルードします。 _wcsnicoll は、string1 か string2 に照合シーケンスのドメイン外のワイド文字コードが含まれている場合に失敗します。 エラーが発生した場合、_wcsnicoll は EINVAL に errno を設定することがあります。 _wcsnicoll の呼び出し時にエラーを確認するには、errno を 0 に設定し、_wcsnicoll を呼び出した後 errno をチェックします。
解説
これらの関数はコード ページに従って string1 と string2 の最初の count 文字を大文字と小文字を区別せずに比較します。 これらの関数は、コード ページの文字セット順序と辞書式文字順序との間に相違点あり、この違いが文字列比較に関係がある場合にのみ使用します。 _l のサフィックスのないこれらの関数の各バージョンは、現在のロケールとコード ページを使用します。 _l のサフィックスのある各バージョンは、代わりに渡されたロケールを使用することを除き、同じです。 詳細については、「ロケール」を参照してください。
これらのすべての関数では、パラメーターの検証が行われます。 string1 または string2 が null ポインターの場合、または count が INT_MAX を超える場合、「パラメーターの検証」に説明されているように、無効なパラメーター ハンドラーが呼び出されます。 実行の継続が許可された場合、これらの関数は _NLSCMPERROR を返し、errno に EINVAL を設定します。
汎用テキスト ルーチンのマップ
TCHAR.H のルーチン |
_UNICODE & _MBCS が未定義の場合 |
_MBCS が定義されている場合 |
_UNICODE が定義されている場合 |
---|---|---|---|
_tcsncicoll |
_strnicoll |
_mbsnbicoll |
_wcsnicoll |
_tcsnicoll |
_strnicoll |
_wcsnicoll |
|
_tcsnicoll_l |
_strnicoll_l |
_mbsnbicoll_l |
_wcsnicoll_l |
必要条件
ルーチン |
必須ヘッダー |
---|---|
_strnicoll, _strnicoll_l |
<string.h> |
_wcsnicoll, _wcsnicoll_l |
<wchar.h> または <string.h> |
_mbsnicoll, _mbsnicoll_l |
<mbstring.h> |
互換性の詳細については、「互換性」を参照してください。
同等の .NET Framework 関数
参照
関連項目
_mbsnbcoll、_mbsnbcoll_l、_mbsnbicoll、_mbsnbicoll_l
_stricmp、_wcsicmp、_mbsicmp、_stricmp_l、_wcsicmp_l、_mbsicmp_l
strncmp、wcsncmp、_mbsncmp、_mbsncmp_l
_strnicmp、_wcsnicmp、_mbsnicmp、_strnicmp_l、_wcsnicmp_l、_mbsnicmp_l