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[チェックアウト] コマンド ([ソース コード管理] メニュー)

選択したファイルの最新バージョンをカレント プロジェクトから作業フォルダにコピーします。

権限

このコマンドを使用するには、チェックアウトの権限が必要です。作業フォルダを設定してから、このコマンドを使用してください。

解説

ファイルを選択して [チェックアウト] をクリックすると、書き込み可能なファイルが Visual SourceSafe データベースから取り出され、作業フォルダに置かれます。ファイルのチェックアウトはファイルの履歴に記録され、Visual SourceSafe エクスプローラのファイルの一覧にチェックアウト中であることを示す印が付けられます。

メモ   [チェックアウト] と [最新バージョンの取得] は大きく異なります。[最新バージョンの取得] は作業フォルダにファイルを読み取り専用でコピーし、[チェックアウト] はファイルを書き込み可能でコピーします。

[チェックイン] を使うと、変更済みのローカル コピーが Visual SourceSafe データベースにコピーされます。

メモ   チェックアウトしたファイルを Visual SourceSafe データベースに戻すには、[チェックアウトの取り消し] を使う方法もあります。ただし、[チェックアウトの取り消し] を使用した場合、Visual SourceSafe データベースは更新されません。その代わり、ローカル コピーが Visual SourceSafe データベース内の最新バージョンのファイルで置き換えられるので、変更した内容はすべて失われます。また、チェックアウト操作自体もキャンセルされ、作業フォルダにコピーされていた書き込み可能なファイルは削除されます。[チェックアウトの取り消し] をクリックしたときに、オプション設定のダイアログ ボックスを表示する場合は、[ツール] メニューの [オプション] をクリックして [Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスを表示し、[コマンド ダイアログ] タブの [チェックアウトの取り消し] チェック ボックスをオンにします。

通常は、ファイルは一度に 1 ユーザーだけがチェックアウトできます。ただし、Visual SourceSafe 管理者が多重チェックアウトを許可している場合、一度に複数のユーザーが同一ファイルをチェックアウトできます。多重チェックアウトされている場合は、最初にチェックインされたファイルがまずカレント バージョンとなります。それ以降は、チェックインされたローカル コピーの変更箇所がマージされ、新しいバージョンが作成されます。バイナリ形式のファイルは、複数ユーザーによる多重チェックアウトはできません。

1 人のユーザーがファイルを排他的にチェックアウトすることもできます。つまり、ファイルをチェックアウトできるユーザーを 1 人に限定し、ほかのユーザーが同じファイルをチェックアウトできないように設定します。プロジェクト全体に対して多重チェックアウトを継続的に禁止するには、Visual SourceSafe 管理者に該当するオプションを設定してもらいます。ファイル単位またはセッション単位でファイルを排他的にチェックアウトするには、[チェックアウト] ダイアログ ボックスの [詳細設定] をクリックし、[複数ユーザーによる同一ファイルのチェックアウトを許可] チェック ボックスをオフにします。

ダイアログ ボックスのオプション

[Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスの [コマンド ダイアログ] タブの [チェックアウト] チェック ボックスがオンになっている場合は、[チェックアウト] をクリックするとダイアログ ボックスが表示され、以下のオプションを設定できます。また、プロジェクト単位でチェックアウトする場合は、[サブプロジェクトも対象] チェック ボックスもダイアログ ボックスに表示されます。

[コメント] ボックス

チェックアウトの理由などを説明する簡単なコメントを入力できます。チェックアウトされているファイルのプロパティを表示すると、このコメントが [チェックアウト状況] タブに表示されます。チェックアウトのコメントは、半角 63 文字まで入力できます。

[チェックアウト先] ボックス

ファイルをコピーする作業フォルダが表示されます。特に指定しない限り、ファイルは同じファイル名で作業フォルダにコピーされますが、チェックアウト先のフォルダとファイル名は変更できます。[参照] をクリックすると、チェックアウト先のフォルダを選択できます。

[サブプロジェクトも対象] チェック ボックス (プロジェクト単位のチェックアウト時に表示)

オンにすると、プロジェクト内のサブプロジェクトのファイルもすべてチェックアウトされます。

[ツリー構造の作成] チェック ボックス (プロジェクト単位のチェックアウト時に表示)

このチェック ボックスは、[サブプロジェクトも対象] チェック ボックスをオンすると表示されます。このチェック ボックスをオンにすると、各サブプロジェクトに対して設定されている作業フォルダが無視され、Visual SourceSafe データベースのプロジェクト ツリーを反映したディレクトリ階層が作成されます。オフにすると、各サブプロジェクトのファイルは、サブプロジェクトに設定している作業フォルダにコピーされます。

[ローカル コピーを作成しない] チェック ボックス

オンにすると、ファイルが作業フォルダにコピーされません。ファイル履歴上ではチェックアウトとして記録されますが、作業フォルダにローカル コピーは作成されません。

詳細設定オプション

[複数ユーザーによる同一ファイルのチェックアウトを許可]、[書き込み可能ファイルの置換]、[ファイル時刻の設定] は、[Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスの [ローカル ファイル] タブで既定値を設定できます。

[複数ユーザーによる同一ファイルのチェックアウトを許可] チェック ボックス

複数のユーザーが同じファイルまたはプロジェクトを同時にチェックアウトできるようにします。このチェック ボックスは、別のユーザーが同じファイルを既にチェックアウトしていると、オンの状態で使用不可になります。このプロジェクトに対して多重チェックアウトが禁止されていると、オフの状態で使用不能になります。Visual SourceSafe エクスプローラでは、排他的にチェックアウトされているファイルまたはプロジェクトのアイコンが赤い枠線で囲まれます。

[書き込み可能ファイルの置換] ボックス

ファイルをチェックアウトするとき、既に作業フォルダに書き込み可能なローカル コピーがある場合の対処方法を設定します。次の項目から選択してください。

  • [確認]: 対処方法をたずねるダイアログ ボックスが表示されます。
  • [置換する]: 作業フォルダのファイルをカレント バージョンで置き換えます。
  • [置換しない]: 書き込み可能なファイルはチェックアウトしません。[結果] ウィンドウが表示されるように設定されている場合は、[結果] ウィンドウにエラー メッセージが表示されます。
  • [マージ]: 作業フォルダ内のローカル コピーとチェックアウトするファイルの相違点をマージします。バイナリ ファイルなどマージできない場合は、チェックアウトが中止されます。このとき、[結果] ウィンドウが表示されるように設定されている場合は、[結果] ウィンドウにエラー メッセージが表示されます。
  • 既定値 : [Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスの [ローカル ファイル] タブの設定、または親プロジェクトの設定が既定値として使われます。

[ファイル時刻の設定] ボックス

チェックアウトしたファイルの日付と時刻を指定します。[現在時刻]、[変更時刻]、または [チェックイン時刻] から選択できます。

[Shift キーを押した場合にのみこのダイアログを表示] チェック ボックス

オンにすると、次回より [チェックアウト] を実行するときに、ダイアログ ボックスが表示されなくなり、設定されている値が既定値として使用されます。再度ダイアログ ボックスを表示するには、[Visual SourceSafe オプション] ダイアログ ボックスの [コマンド ダイアログ] タブで、[チェックアウト] チェック ボックスをオンにします。また、Shift キーを押しながら [チェックアウト] をクリックすると、[コマンド ダイアログ] タブでの設定に関係なく [チェックアウト] ダイアログ ボックスが表示されます。

参照

F1 ヘルプ | [チェックイン] コマンド ([ソース コード管理] メニュー) | ファイルまたはプロジェクトのチェックイン、チェックアウト、および編集 | [チェックアウトの取り消し] コマンド ([ソース コード管理] メニュー)