[分岐ファイルのマージ] コマンド ([ソース コード管理] メニュー)
分岐ファイルの変更箇所を別の分岐ファイルにコピーします。このコマンドは、ファイルだけに適用され、プロジェクトには適用されません。
権限
このコマンドを使用するには、マージ先のプロジェクトに対してはチェックアウトの権限が、マージ元のプロジェクトに対しては読み取りの権限が必要です。作業フォルダを設定してから、このコマンドを使用してください。
解説
[分岐ファイルのマージ] は、ファイルの変更箇所を分岐したファイルにコピーするときに使用します。コンフリクトが見つかったファイルは、作業フォルダに自動的にチェックアウトされます。ただし、既にファイルがチェックアウトされている場合は、チェックアウトされません。コンフリクトを解決してから、ファイルをチェックインし直してください。
たとえば、$/Newapp というプロジェクトがあり、バージョン 5 が出荷されたとします。開発チームは既にバージョン 6 の開発を開始していますが、バージョン 5 に重大なバグがあることが判明しました。バージョン 6 の開発とバージョン 5 のバグ修正が同時に進められるように、$/Newapp プロジェクトから分岐する形で、バグ修正用のプロジェクト $/Bugfix が新たに作成されました。分岐された時点で $/Newapp と $/Bugfix は同一の内容ですが、分岐後はそれぞれのプロジェクトのコードが独立して存在する形になりました。
バージョン 6 の出荷前に、バージョン 5 のバグ修正が完了しました。$/Bugfix プロジェクトのコード修正の内容を $/Newapp プロジェクトに組み込んでバージョン 6 を完成させるために、$/Newapp プロジェクトのファイルを選択して、[ソース コード管理] メニューの [分岐ファイルのマージ] をクリックします。
この 2 つのプロジェクトをマージしても、2 つのファイルの履歴は独立したままですが、$/Bugfix ファイルの変更箇所はすべて $/Newapp ファイルにコピーされます。[分岐ファイルのマージ] を使用するときは、"マージ先" のファイルをクリックし、次に [分岐ファイルのマージ] をクリックしてください。マージにより変更されるのは "マージ先" のファイルであり、"マージ元" のファイルは変更されません。
メモ バイナリ ファイルはマージできません。
ダイアログ ボックスのオプション
[プロジェクト名] ボックス
ファイルのマージ先のプロジェクトを選択します。[バージョン] 欄には、マージ対象のバージョンの番号が表示されます。
[マージ] ボタン
分岐ファイルをマージします。
[キャンセル] ボタン
分岐ファイルのマージを取り消します。
[リンク] ボタン
共有リンクが設定されているプロジェクトの一覧を表示します。
参照
F1 ヘルプ | ファイルのマージ | 分岐ファイルのマージ