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Application Virtualization Client を手動でインストールする方法

適用対象: Application Virtualization

Application Virtualization Client コンポーネントには、デスクトップ コンピュータにインストールする Application Virtualization Desktop Client と、リモート デスクトップ セッション ホスト (RD セッション ホスト) サーバーにインストールできる Remote the Application Virtualization Client for Remote Desktop Services (旧 Terminal Services) の 2 種類あります。これら 2 種類のクライアントのインストーラ プログラムは異なりますが、次の手順を実行して、Application Virtualization Desktop Client を 1 台のデスクトップ コンピュータに、または Application Virtualization Client for Remote Desktop Services を 1 台の RD セッション ホスト サーバーに手動でインストールすることができます。運用環境においては、スクリプト化された自動インストール処理を用いて、Application Virtualization Desktop Client を複数のデスクトップ コンピュータにインストールするのが一般的です。インストール プロセスのスクリプト ファイルを使用して複数のクライアントをインストールする方法については、「コマンド ラインを使用してクライアントをインストールする方法」を参照してください。

注意

  1. Application Virtualization Client for Remote Desktop Services ソフトウェアを RD セッション ホスト サーバーにインストールする場合は、RD セッション ホスト サーバーとの RDP または ICA クライアント セッションを開いているユーザーに、作業内容を保存してセッションを閉じる必要があることを知らせます。リモート デスクトップ セッションで、App-V Client を手動でインストールできます。クライアントのアップグレードの詳細については、「Application Virtualization Client をアップグレードする方法」を参照してください。

  2. ユーザーのクライアント インストール パッチに依存するコンピューターに構成を有する場合、Application Virtualization (App-V) 4.5 クライアントは以前のバージョンとはインストール フォルダが異なるので注意してください。規定では、新しいApplication Virtualization (App-V) 4.5 クライアントは、 \Program Files\Microsoft Application Virtualization Client フォルダにインストールされます。既にクライアントの古いバージョンがインストールされている場合、App-Vクライアントをインストールすると既存のインストール フォルダが更新されます。

注意

App-V バージョン 4.6 以降では、App-V Client をインストールするときに、SFTLDR.DLL が Windows\system32 ディレクトリにインストールされます。App-V Client を 64 ビット システムにインストールする場合は、SFTLDR_WOW64.DLL が Windows\SysWOW64 ディレクトリにインストールされます。

Application Virtualization Desktop Client を手動でインストールするには

  1. 正しいインストーラ アーカイブ ファイルを取得してコンピュータに保存してから、そのコンピュータの管理者権限を持つアカウントでログインしていることを確認し、ファイルをダブルクリックしてアーカイブを展開します。

  2. ファイルを保存するフォルダを選択し、ファイルをコピーしてからフォルダを開きます。

  3. 必要に応じてリリース ノートを確認します。

  4. setup.exe ファイルを見つけてダブルクリックし、インストールを開始します。

  5. ウィザードは、すべての必須ソフトウェアがインストール済みであるかどうかシステムをチェックして確認し、以下に示すソフトウェアのどれかがインストールされていない場合はインストールするように要求します。

    • Microsoft Visual C++ 2005 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)

    • Microsoft Core XML Services (MSXML) 6.0 SP1 (x86)

    • Microsoft アプリケーション エラー報告

    注意

    App-V バージョン 4.6 以降では、ウィザードによって Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86) もインストールされます。

    Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布パッケージ (x86) のインストールの詳細については、「Microsoft Visual C++ 2008 SP1 再頒布可能パッケージ (x86)」を参照してください。

    要求された場合は [インストール] をクリックします。インストールの進行状況が表示され、[保留中] から [インストール中] に状態が変化します。各ステップが正常に完了するたびに、インストール ステータスは [成功しました] に変わります。

  6. [Microsoft Application Virtualization Desktop Client - InstallShield ウィザード] が表示されたら、[次へ] をクリックします。

  7. [使用許諾契約書] 画面が表示されます。使用許諾契約書をお読みになり、同意される場合は、[使用許諾契約書に同意します] をクリックし、[次へ] をクリックします。

    必要に応じて、ボタンをクリックして「プライバシーに関する声明」を読むことができます。「プライバシーに関する声明」にアクセスするには、インターネットに接続する必要があります。

  8. [セットアップの種類] 画面で、セットアップの種類を選択します。[標準] をクリックして既定のプログラム値を使用するか、インストール中にプログラム設定を構成する場合は [カスタム] をクリックします。

  9. [標準] を選択した場合は、次の画面に [プログラムのインストール準備の完了] と表示されます。[インストール]をクリックして、インストールを開始します。

  10. [カスタム] を選択した場合は、[インストール先のフォルダ] 画面が表示されます。

  11. [インストール先のフォルダ] 画面で、[次へ] をクリックして既定のフォルダを受け入れるか、[変更] をクリックして [現在のインストール先のフォルダの変更] 画面を表示します。インストール先のフォルダを参照するか、[フォルダ名] フィールドにフォルダ名を入力して [OK] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  12. [Application Virtualization データの場所] 画面で、[次へ] をクリックして既定のデータ場所を受け入れるか、次の操作を実行してデータの格納場所を変更します。

    1. [変更] をクリックし、参照するか、[グローバル データの場所] フィールドにグローバル データの場所用のインストール先のフォルダを入力し、[OK] をクリックします。グローバル データ ディレクトリは、Application Virtualization Desktop Client が、OSF ファイルや SFT ファイル データなど、コンピュータ上のすべてのユーザーが共有するデータをキャッシュする場所です。

    2. 使用するドライブ文字を変更する場合は、ドロップダウン リストから希望するドライブ文字を選択します。

    3. データの場所を変更する場合は、[ユーザー固有データの場所] フィールドにユーザー固有のデータを格納するための新しいパスを入力します。ユーザー データ ディレクトリは、Application Virtualization Desktop Client が、仮想化されたアプリケーションに対する個人用の設定などのユーザー固有の情報を格納する場所です。

      注意

      このパスはユーザーごとに異なっていなければならないので、ユーザー固有の環境変数またはマップ ドライブ、あるいは各ユーザーに対して固有のパスにするための何か他のものを含める必要があります。

    4. 変更が完了したら、[次へ] をクリックします。

  13. [キャッシュ サイズ設定] 画面で、既定のキャッシュ サイズを受け入れるか、変更します。次のいずれかのオプション ボタンをクリックして、キャッシュ領域の管理方法を選択します。

    1. 最大キャッシュ サイズを使用する :100 ~ 1,048,576 (1 TB) の範囲の任意の数値を [最大サイズ (MB)] フィールドに入力し、キャッシュの最大サイズを指定します。

    2. 空きディスク領域のしきい値を使用する :数値を入力して、Application Virtualization Client がディスク上に確保しておく必要のある空きディスク領域の容量を MB 単位で指定します。これにより、空きディスク領域がこの制限に達するまで、キャッシュを拡大することができます。[ディスクの空き容量] に示されている値は、現在使用されていないディスク領域の容量を示します。

    重要

    展開される可能性のあるすべてのパッケージに対して、キャッシュに十分な領域が割り当てられていることを確認するために、クライアントを構成する場合は [空きディスク領域のしきい値を使用する] 設定を使用し、キャッシュが必要に応じて大きくなるようにします。または、App-V キャッシュにディスク領域がどの程度必要かをあらかじめ判断し、インストール時にキャッシュ サイズを必要に応じて設定します。キャッシュ領域管理機能の詳細については、『Microsoft Application Virtualization (App-V) 操作ガイド』の「キャッシュ領域管理機能を使用する方法」を参照してください。

    [次へ] をクリックして、次に進みます。

  14. [ランタイム パッケージ ポリシー構成] 画面の次のセクションでは、Application Virtualization Client の実行時の動作に影響するパラメータを変更することができます。

    1. [Application Source Root]。SFT ファイルの場所を指定します。オンにした場合、OSD ファイルの CODEBASE HREF URL のプロトコル、サーバー、およびポートの割り当てが無効になります。

    2. アプリケーション認証 :[キャッシュされていてもユーザー承認を必要とする] をオンにした場合は、ユーザーが各仮想アプリケーションを起動するためには、まずサーバーに接続し、資格情報の検証を少なくとも 1 回受ける必要があります。

    3. ファイルからのストリーミングを許可する :[Application Source Root] ィールドがどのように使用されているかに関係なく、ファイルからのストリーミングを有効にするかどうかを指定します。オンにしないと、ファイルからのストリーミングは無効になります。[Application Source Root] に \\server\share 形式の UNC パスが含まれている場合は、オンにしてください。

    4. アプリケーションの自動読み込み :アプリケーションの自動バックグラウンド読み込みが発生する時間と方法を制御します。

      注意

      読み取り専用キャッシュを使用する App-V Client をインストールする場合 (VDI サーバーと共に実装する場合など) は、[自動読み込み対象アプリケーション] を [アプリケーションを自動的に読み込まない] に設定して、クライアントが読み取り専用キャッシュ内のアプリケーションを更新しないようにする必要があります。

    [次へ] をクリックして、次に進みます。

  15. [公開サーバー] 画面で、公開サーバーを定義する場合は、[今すぐ公開サーバーをセットアップする] チェック ボックスをオンにします。後で実行する場合は、[次へ] をクリックします。公開サーバーを定義するには、次の情報を指定します。

    1. 表示名 : サーバーに対して表示する名前を入力します。

    2. 種類 : サーバーの種類のドロップダウン リストから、サーバーの種類を選択します。

    3. ホスト名ポート : 対応するフィールドにホスト名とポートを入力します。ドロップダウン リストのサーバーの種類を選択すると、ポート フィールドに標準ポート番号が自動的に入力されます。ポート番号を変更するには、リスト内のサーバーの種類をクリックし、必要に応じてポート番号を変更します。

    4. パス : [標準 HTTP サーバー] または [セキュリティ強化された HTTP サーバー] を選択した場合は、公開データが入っている XML ファイルへの完全なパスをこのフィールドに入力してください。[Application Virtualization Server] または [セキュリティ強化された Application Virtualization Server] を選択した場合、このフィールドはアクティブではありません。

    5. ユーザー ログイン時に自動的にこのサーバーに問い合わせて、設定を更新する : ユーザーが Application Virtualization Client のアカウントにログインすると自動的にこのサーバーが照会されるようにするには、このチェック ボックスをオンにします。

    6. 構成手順が完了したら、[次へ] をクリックします。

  16. [プログラムのインストール準備の完了] 画面で、[インストール] をクリックします。インストールの進行状況を示す画面が表示されます。

  17. [インストール ウィザードの完了] 画面で、[完了] をクリックします。

    注意

    なんらかの理由でインストールが失敗した場合、インストールをし直すにはコンピュータを再起動する必要がある場合があります。

参照:

概念

スタンドアロン配信シナリオの概要

その他のリソース

コマンド ラインを使用してクライアントをインストールする方法

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