追跡可能性をサポートする作業項目のリンク
作業項目とその他のオブジェクトをリンクすると、関連作業、依存関係、それまでの変更を追跡することができます。 次の図に示すように、特定の作業項目とアクションを追跡するには、特定のリンクの種類を使用します。
関連作業と依存関係の追跡
作業項目を相互にリンクするために使用されるシステムのリンクの種類が 4 つあります。表に示すように、ツリー トポロジが 2 つ、依存関係トポロジが 1 つ、ネットワークが 1 つです。 ツリー トポロジのリンクは、入れ子階層、ツリー クエリ、および複数のレポートをサポートします。 依存関係リンクは、他のタスクが開始できる前に完了する必要のある追跡タスクをサポートします。 [関連] リンクの種類は、同じレベルにある作業項目の接続をサポートします。
次の表のガイダンスを使用して、クエリの種類と作成するレポートに基づきどのリンクの種類を使用するかを選択します。 リンクの種類の制限およびトポロジの詳細については、「リンクの種類要素のリファレンス」を参照してください。
リンクの種類 |
使用方法 |
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Affects-Affected by (ツリー トポロジ、CMMI のみ) |
制限事項と推奨事項:
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Child-Parent (ツリー トポロジ) |
制限事項と推奨事項:
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Predecessor-Successor (依存関係トポロジ) |
制限事項と推奨事項:
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Related (ネットワーク リンク トポロジ) |
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リンクの追加
作業項目間にリンクを作成するには、作業項目フォームにあるいずれかのリンク コントロールのタブを使用します。 作業項目の種類によっては、リンク コントロールのタブが 3 つ以上用意されています。 各タブは特定のリンクの種類をサポートするように設計されており、作成されるリンク関係の種類を制限します。 「リンク コントロール、制約、フィールドのリファレンス」を参照してください。
作業項目フォームのリンク コントロール タブ (チーム エクスプローラー/Visual Studio)
作業項目フォームのリンク コントロール タブ (チーム エクスプローラー/Eclipse)
リンクは、作業項目フォーム、クエリの結果リストに表示されている作業項目、Microsoft Excel、または Microsoft Project を使用して作成できます。 また、チーム エクスプローラー、Team System Web Access など、Team Foundation のクライアント プログラムの 1 つを使用して、リンクの作成またはファイルのアタッチを行うこともできます。
さらに TWA または チーム エクスプローラー からコンテキスト メニューを使用することもできます。
作業項目から既存の作業項目へのリンク (チーム エクスプローラー)
作業項目間の親子リンクのリンクまたは変更
これらの機能により、親子リンクの種類を使用するリンクについて、迅速にリンクしたりリンクを変更することができます。
バックログ項目をポートフォリオ バックログ項目にリンクするには、マッピング ペインを使用します。 「ポートフォリオ バックログの使用」を参照してください。
バックログ項目を作成してタスクをリンクするには、スプリント バックログ ページを使用します。 「スプリントでの作業」を参照してください。
ツリー階層を、インデント ()、アウトデント ()、および変更するには、チーム エクスプローラー でツリー クエリを使用します。
あるいは、作業項目の追加や削除、またはリンク構造の変更を行うには、Excel または Project を使用します。 「Excel での作業項目の一括追加または変更」および「Project を使用したバックログとタスクの作成」を参照してください。
コードの更新を送信する際に実行される作業の追跡
どの作業が実行されたかやバグがどのように修正されたかをチームで理解できるように、変更を作業項目にリンクする必要があります。
Team Foundation バージョン管理 (TFVC) を利用すれば、Changeset および Versioned Item リンクの種類を使用して、作業項目とバージョン管理の変更セットまたはバージョン付きソース コード ファイルをリンクすることができます。 保留中の変更のチェックイン、または [担当作業] を使った変更のチェックインの場合は、作業項目は変更に自動的にリンクされます。
Git では、Commit リンクの種類を使用して、作業項目とコミットをリンクすることができます。 方法については、「変更を管理してコミットする」を参照してください。
リンクまたは添付ファイル経由で情報を共有
[リンク] または [すべてのリンク] タブでは、"ハイパーリンク" リンクの種類を選択して、作業項目から Web ページまたは Web サイト上のドキュメントへのリンクを追加できます。
作業項目を追跡しやすくするには、[添付ファイル] タブを使用して、補足情報を含むファイルを作業項目に添付します。 たとえば、問題を説明する画面イメージ、テキスト ファイルのコード行、ログ、電子メールのスレッド、製品の機能仕様を添付することができます。
[添付ファイル] コントロールのツール バー
[ストーリーボード] タブでは、PowerPoint ストーリーボーディングやその他のアプリケーションを使用して作成したストーリーボードをリンクできます。 既定では、このリンク コントロールは、使用条件、ユーザー ストーリー、または機能の定義に使用される項目の種類に追加されます。 リンクされたストーリーボードを変更した場合、作業項目では最新の変更が適用されたファイルへのリンクが維持されます。
[ストーリーボード] タブとリンク コントロール
ストーリーボードを作業項目にリンクすると、チームが共有ファイルにアクセスして、コメントを追加できるようになります。 詳細については、「PowerPoint を使用したアイデアのストーリーボード」を参照してください。
Q & A
Q: 既存のリンクのリンクの種類を変更できますか。
A: できます。 チーム エクスプローラー、Excel、Project を使用して、既存のリンクのリンクの種類を編集することができます。 編集できるリンクは一度に 1 つずつです。
Q: 自動的にリンクされる作業項目を作成できますか。
A: できます。 リンク コントロールのツール バーから自動的にリンクされる作業項目を追加できます。 [新規作成] をクリックします。 または、クエリ結果リストからコンテキスト メニューを使用できます。
Q: カスタムのリンクの種類を追加できますか。
A: できます。 カスタムのリンクの種類の作成、リンクの種類の定義のエクスポートとインポート、リンクの種類の削除、アクティブ化、非アクティブ化、再アクティブ化を実行できます。
「リンクの種類要素のリファレンス」および「リンクの種類の管理 [witadmin]」を参照してください。
Q: コントロールと列をリンク タブで変更できますか。
A: できます。 作業項目の種類の FORM セクションを編集します。 「カスタム作業項目の種類 (WIT) の変更または追加」および「LinksControlOptions 要素」を参照してください。
Q: リンクされた作業項目をクエリするにはどうしますか。
A: 階層リンクに基づいて項目をフィルター処理するには、[作業項目のツリー] クエリの種類を使用します。 すべてのリンクの種類に基づいて項目をフィルター処理するには、[作業項目とダイレクト リンク] を使用します。 フィールド値の検索条件を満たすだけでなく、特定のリンクの種類で他の作業項目にもリンクされている作業項目を検索できます。 この種類のクエリでは、フィールドの検索条件を満たす作業項目がプライマリ セットとして表示され、プライマリ セットの項目のうち他の項目にリンクされている作業項目がセカンダリ セットとして表示されます。
「作業項目のクエリ」を参照してください。
Q: テスト ケース、共有ステップ、テスト結果をリンクするにはどうしますか。
A: テスト済み および テスト担当者 のリンクの種類は、テスト ケースを作業項目にリンクするために使用されます。テスト ケース および 共有ステップ は、共有ステップをテスト ケースにリンクするために使用されます。 Microsoft Test Manager を使用すると、これらの関連付けを定義して管理するテスト ケースとテスト計画を作成できます。 また、Test Manager により、テスト結果からテスト ケースおよびテスト計画への関連付けも作成され、管理されます。 「テスト ケース間でのステップの共有」を参照してください。
Q: 作業項目をアーキテクチャ図にリンクするにはどうしますか。
A: リンクの種類を モデル に指定すると、Visual Studio Ultimate を使用して作成された図に作業項目をリンクできます。 これにより、タスク、テスト ケース、バグ、要求、問題、またはモデルの特定のパートに関連付けられているその他の作業を追跡できます。 または、モデル要素を作業項目にリンクできます。 「モデル要素と作業項目とのリンク」を参照してください。
モデル要素から作業項目へのリンク
Q: TFS が受け取る添付ファイルのサイズを大きくできますか。
A: できます。 既定では、Team Foundation Server (TFS) の作業項目の添付ファイルのサイズは 4 MB までに制限されます。 内部設置型の配置の場合、この制限は最大 2GB まで増やすことができます。 「作業項目の最大添付ファイル サイズの変更」を参照してください。