Measure-Object
オブジェクトの数値プロパティ、およびテキストのファイルなどの文字列オブジェクトの文字、語、および行を計算します。
構文
Measure-Object [-Average] [-Maximum] [-Minimum] [-Sum] [[-Property] <string[]>] [-InputObject <psobject>] [<CommonParameters>]
Measure-Object [-Character] [-IgnoreWhiteSpace] [-Line] [-Word] [[-Property] <string[]>] [-InputObject <psobject>] [<CommonParameters>]
説明
Measure-Object コマンドレットは、特定の型のオブジェクトのプロパティ値を計算します。Measure-Object は、コマンドのパラメーターに応じて、3 種類の測定を実行します。
Measure-Object コマンドレットは、オブジェクトのプロパティ値に基づいて計算を実行します。また、オブジェクト数をカウントし、数値の最小値、最大値、合計、および平均値を計算できます。テキスト オブジェクトの場合は、行、語、および文字の数をカウントし、計算できます。
パラメーター
-Average
指定したプロパティの平均値を表示します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Character
入力オブジェクトの文字数をカウントします。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-IgnoreWhiteSpace
語および文字をカウントするときに空白を無視します。既定では、空白もカウントされます。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-InputObject <psobject>
測定するオブジェクトを指定します。オブジェクトが格納されている変数を入力するか、オブジェクトを取得するコマンドまたは式を入力します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
true (ByValue) |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Line
入力オブジェクトの行数をカウントします。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Maximum
指定したプロパティの最大値を表示します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Minimum
指定したプロパティの最小値を表示します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Property <string[]>
測定する数値プロパティを 1 つ以上指定します。既定値は、オブジェクトの Count (Length) プロパティです。
必須 |
false |
位置 |
1 |
既定値 |
Count |
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Sum
指定したプロパティの値の合計を表示します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Word
入力オブジェクトの語数をカウントします。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: -Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-OutBuffer、および -OutVariable。詳細については、次を参照してください: about_Commonparameters.
入力と出力
入力値の型は、コマンドレットへのパイプが可能なオブジェクトの型です。戻り値の型は、コマンドレットによって返されるオブジェクトの型です。
入力 |
System.Management.Automation.PSObject パイプを使用してオブジェクトを Measure-Object に渡すことができます。 |
出力 |
GenericMeasureInfo または TextMeasureInfoObject |
例 1
C:\PS>get-childitem | measure-object
説明
-----------
このコマンドは、現在のディレクトリにあるファイルとフォルダーをカウントします。
例 2
C:\PS>get-childitem | measure-object -property length -minimum -maximum -average
説明
-----------
このコマンドは、現在のディレクトリにあるすべてのファイルのサイズの最小、最大、合計、およびディレクトリにあるファイルの平均サイズを表示します。
例 3
C:\PS>get-content C:\test.txt | measure-object -character -line -word
説明
-----------
このコマンドは、Text.txt ファイル内の文字、語、および行の数を表示します。
例 4
C:\PS>get-process | measure-object -property workingset -minimum -maximum -average
説明
-----------
このコマンドは、コンピューター上のプロセスのワーキング セットの最小サイズ、最大サイズ、および平均サイズを表示します。
例 5
C:\PS>import-csv d:\test\serviceyrs.csv | measure-object -property years -minimum -maximum -average
説明
-----------
このコマンドは、会社の従業員の平均勤続年数を計算します。
ServiceYrs.csv ファイルは、従業員番号と各従業員の勤続年数が格納された CSV ファイルです。表の最初の行は、ヘッダー行である "EmpNo, Years" です。
Import-Csv を使用してファイルをインポートすると、メモのプロパティが EmpNo と Years である PSCustomObject になります。Measure-Object を使用すると、オブジェクトの他のプロパティと同じように、これらのプロパティの値を計算できます。
例 6
C:\PS>get-childitem | measure-object -property psiscontainer -max -sum -min -average
Count : 126
Average : 0.0634920634920635
Sum : 8
Maximum : 1
Minimum : 0
Property : PSIsContainer
説明
-----------
この例は、Measure-Object でブール値を測定できることを示しています。この例では、PSIsContainer ブール型プロパティを使用して、現在のディレクトリにおけるフォルダーの (ファイルに対する) 出現率を測定しています。
関連項目
概念
Compare-Object
ForEach-Object
Group-Object
New-Object
Select-Object
Sort-Object
Tee-Object
Where-Object