Set-Date
コンピューターのシステム時間を指定された時刻に変更します。
構文
Set-Date [-Adjust] <TimeSpan> [-DisplayHint {<Date> | <Time> | <DateTime>}] [-Confirm] [-WhatIf] [<CommonParameters>]
Set-Date [-Date] <DateTime> [-DisplayHint {<Date> | <Time> | <DateTime>}] [-Confirm] [-WhatIf] [<CommonParameters>]
説明
Set-Date コマンドレットは、コンピューターのシステム日時を指定された日時に変更します。文字列を入力するか、DateTime または TimeSpan オブジェクトを Set-Date に渡すことによって、新しい日付または時刻、あるいはその両方を指定することができます。新しい日付または時刻を指定するには、Date パラメーターを使用します。変更間隔を指定するには、Adjust パラメーターを使用します。
パラメーター
-Adjust <TimeSpan>
指定された値を現在の日時に加算、または現在の日時から減算します。ロケールの標準の日付および時刻形式で調整分を入力するか、Adjust パラメーターを使用して New-TimeSpan から Set-Date に TimeSpan オブジェクトを渡します。
必須 |
true |
位置 |
1 |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
true (ByPropertyName) |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Date <DateTime>
指定された値に日時を変更します。新しい日付は短い日付形式で、また時刻はロケールの標準時刻形式で入力できます。または、Get-Date で取得した Date-Time オブジェクトを渡します。
日付は指定されているが時刻が指定されていない場合、Set-Date は時刻を指定された日付の真夜中に変更します。時刻のみが指定されている場合、日付は変更されません。
必須 |
true |
位置 |
1 |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
true (ByValue, ByPropertyName) |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-DisplayHint <DisplayHintType>
表示する日付と時刻の要素を決定します。
有効な値は次のとおりです。
-- date: 日付のみを表示します。
-- time: 時刻のみを表示します。
-- datetime: 日付と時刻を表示します。
このパラメーターは表示にのみ影響します。Get-Date が取得する DateTime オブジェクトには影響しません。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-Confirm
コマンドを実行する前に確認メッセージを表示します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
-WhatIf
実際にコマンドを実行せずに、コマンドを実行すると何が起きるかを出力します。
必須 |
false |
位置 |
named |
既定値 |
|
パイプライン入力を許可する |
false |
ワイルドカード文字を許可する |
false |
<CommonParameters>
このコマンドレットは、次の共通パラメーターをサポートします: -Verbose、-Debug、-ErrorAction、-ErrorVariable、-OutBuffer、および -OutVariable。詳細については、次を参照してください: about_Commonparameters.
入力と出力
入力値の型は、コマンドレットへのパイプが可能なオブジェクトの型です。戻り値の型は、コマンドレットによって返されるオブジェクトの型です。
入力 |
System.DateTime パイプを使用して日付を Set-Date に渡すことができます。 |
出力 |
System.DateTime Set-Date は、設定した日付を表すオブジェクトを返します。 |
注
このコマンドレットは注意して使用してください。コンピューターの日時を変更する。変更によって、日付や時刻をトリガーとするシステム全体のイベントおよび更新をコンピューターが受信しなくなる可能性があります。-WhatIf および -Confirm パラメーターを使用してエラーを回避してください。
AddDays、AddMonths、FromFileTime などの標準の .NET メソッドは、Set-Date で使用した DateTime および TimeSpan オブジェクトと組み合わせて使用することができます。詳細については、「DateTime メソッド」および「TimeSpan メソッド」を参照してください。
例 1
C:\PS>Set-Date -Date (Get-Date).AddDays(3)
説明
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このコマンドは、現在のシステム日付に 3 日加算します。時刻には影響しません。このコマンドは、Date パラメーターを使用して日付を指定します。Get-Date コマンドレットを使用して現在の日時を取得し、DateTime オブジェクトに AddDays .NET メソッドを値 3 (日) で適用しています。
例 2
C:\PS>set-date -adjust -0:10:0 -displayHint time
説明
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このコマンドは、現在のシステム時刻を 10 分前に設定します。Adjust パラメーターに変更時間 (マイナス 10 分) をロケールの標準時刻形式で指定しています。DisplayHint パラメーターが指定されているため、Windows PowerShell は時刻のみを表示しますが、Set-Date が返す DateTime オブジェクトには影響しません。
例 3
C:\PS>$t = get-date
C:\PS>set-date -date $t
説明
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これらのコマンドは、コンピューターのシステム日時を変数 $t に保存されている日時に変更します。最初のコマンドは、日付を取得して $t に保存します。2 番目のコマンドは、Date パラメーターを使用して $t 内の DateTime オブジェクトを Set-Date コマンドレットに渡します。
例 4
C:\PS>$90mins = new-timespan -minutes 90
C:\PS>set-date -adjust $90mins
説明
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これらのコマンドは、ローカル コンピューターのシステム時刻を 90 分進めます。最初のコマンドは、New-Timespan コマンドレットを使用して 90 分の TimeSpan オブジェクトを作成し、$90mins 変数に保存します。2 番目のコマンドは、Set-Date の Adjust パラメーターを使用して、$90mins 変数内の TimeSpan オブジェクトの値で日付を調整します。