Caps 構造体
Caps 構造体
Microsoft® Direct3D® オブジェクトが公開するハードウェアの能力を表す。
定義
Visual Basic | Public Structure Caps |
C# | public struct Caps |
Managed C++ | public __value struct Caps |
JScript | 構造体は使えるが、独自に定義することはできない。 |
メンバ テーブル
次のテーブルは、Caps オブジェクトによって公開されているメンバの一覧である。左側のタブをクリックし、表示したいメンバの種類を選ぶこと。
メソッド
メソッド | 説明 |
---|---|
Caps | オブジェクトの新しいインスタンスを初期化する。 |
ToString | このインスタンスの文字列表現を取得する。 |
プロパティ
プロパティ | 説明 |
---|---|
AdapterOrdinal | この Direct3DDevice オブジェクトが作成されたアダプタ。この序数は、この Direct3DDevice オブジェクトを作成した Direct3d オブジェクトのメソッドに渡す場合にのみ有効である。この Direct3d オブジェクトは、Device9Getdirect3d を呼び出すことによっていつでも取得できる。 |
AdapterOrdinalInGroup | この数字は、アプリケーション プログラミング オブジェクトがヘッドを参照する順番を示す。マスタ アダプタは常に AdapterOrdinalInGroup = 0 という値をとる。この値は、IDirect3D9 メソッドに渡すアダプタの序数とは対応していない。これらの値が適用されるのは、グループ内のヘッドに対してのみである。 |
AlphaCompareCaps | アルファ テスト比較能力。このメンバは、ZCmpCaps メンバで定義した能力フラグを含む。このメンバが ZCmpCaps 能力だけしか持っていない場合、ドライバはアルファ テストをサポートしない。それ以外の場合、このフラグはアルファ テストをサポートする個々の比較を示す。 |
CubeTextureFilterCaps | Direct3DCubeTexture オブジェクトのテクスチャ フィルタリング能力。ステージ単位のフィルタリング能力は、Device インターフェイスでマルチテクスチャ ブレンディングを実行する際にテクスチャ ステージでサポートされるフィルタリング モードを示している。このメンバは、TextureFilterCaps 用に定義されたステージ単位のテクスチャ フィルタリング フラグを任意に組み合わせたものである。 |
CursorCaps | カーソルに対して利用できるハードウェア サポートを示すビット マスク。Microsoft® DirectX® 9.0 では、アルファ ブレンディング カーソルの能力は定義されていない。 |
DeclTypes | 頂点の宣言に含まれている 1 つまたは複数のデータ型の組み合わせ。「D3DDTCAPSConstants」を参照すること。 |
DestinationBlendCaps | デスティネーション ブレンディング能力。 |
DeviceCaps | デバイスの能力を示すフラグ。 |
DeviceType | D3ddevtype 列挙型のメンバであり、頂点の処理に使われているリソースのタイプを示す。 |
DriverCaps | ドライバ固有の能力。 |
ExtentsAdjust | アンチエイリアス カーネルが収まるように矩形の外辺を調節するためのピクセル数。 |
GuardBandBottom | ガードバンド クリッピング領域の画面空間座標。この矩形内にあり、かつビューポート矩形の外側にある座標は、自動的にクリッピングされる。 |
GuardBandLeft | ガードバンド クリッピング領域の画面空間座標。この矩形内にあり、かつビューポート矩形の外側にある座標は、自動的にクリッピングされる。 |
GuardBandRight | ガードバンド クリッピング領域の画面空間座標。この矩形内にあり、かつビューポート矩形の外側にある座標は、自動的にクリッピングされる。 |
GuardBandTop | ガードバンド クリッピング領域の画面空間座標。この矩形内にあり、かつビューポート矩形の外側にある座標は、自動的にクリッピングされる。 |
LineCaps | 線描画プリミティブの能力を定義する。 |
MasterAdapterOrdinal | この数字は、この従属デバイスのマスタとなるデバイスを示す。 |
MaxActiveLights | 同時にアクティブにすることができるライトの最大数。物理デバイスによって、この能力は、指定されたパラメータに応じて Direct3DDevice オブジェクト間で異なることがある。 |
MaxAnisotropy | D3DTSS_MAXANISOTROPY テクスチャ ステージ ステートの最大有効値。 |
MaxNPatchTessellationLevel | |
MaxPixelShader30InstructionSlots | |
MaxPointSize | ポイント プリミティブの最大サイズ。1.0f に設定されている場合、デバイスはポイント サイズの制御をサポートしていない。範囲は 1.0f 以上である。 |
MaxPrimitiveCount | 各呼び出しの最大プリミティブ数。Microsoft® Direct3D® を Microsoft® DirectX® 6.0 や Microsoft® DirectX® 7.0 のドライバで使うと、このフィールドが 0xFFFF に設定される。この場合、プリミティブの数だけでなく頂点の数もこの値によって制限される。 |
MaxSimultaneousTextures | テクスチャ ブレンディング ステージに同時にバインドできるテクスチャの最大数。この値は、シングル パスで使えるテクスチャの数である。2 つのブレンディング ステージで同じテクスチャを使う場合、MaxSimultaneousTextures の値との比較では 2 つとカウントされる。プログラマブル パイプラインでは、これは特定のハードウェアのピクセル シェーダによってサポートされるテクスチャ レジスタの数、および使用可能なテクスチャ宣言命令の数を示す。 |
MaxStreams | Device9Setstreamsource に対する同時データ ストリームの最大数。有効な範囲は 1 から 16 である。この値が 0 の場合、ドライバは Microsoft® DirectX® 9.0 ドライバ以外のものであることに注意すること。 |
MaxStreamStride | Device9Setstreamsource の最大ストライド。 |
MaxTextureAspectRatio | ハードウェアによってサポートされる、テクスチャの最大アスペクト比。通常は 2 の累乗。 |
MaxTextureBlendStages | サポートされるテクスチャ ブレンディング ステージの最大数。この値は、使用可能なブレンダの数である。Microsoft® DirectX® 9.0 のプログラマブル ピクセル パイプラインでは、これは、この特定の実装のピクセル シェーダによってサポートされている命令数に対応する。 |
MaxTextureHeight | このデバイスのテクスチャの高さの最大値。 |
MaxTextureRepeat | この数字は、正規化した後のテクスチャ座標の整数ビットの最大範囲を表す。テクスチャ座標は、32 ビットの符号付き整数として格納される。整数部の格納に 27 ビットを使い、浮動小数点の小数部の格納に 5 ビットを使う。最大整数インデックスである 227 は、最大テクスチャ座標の判別に使われる。最大テクスチャ座標は、テクスチャ座標のスケーリングがハードウェアによってどのように処理されるかによって異なる。一部のハードウェアでは D3DPTEXTURECAPS_TEXREPEATNOTSCALEDBYSIZE が報告される。この場合デバイスは、補間およびテクスチャ アドレシング モードの適用が行われるまでテクスチャ サイズによるテクスチャ座標のスケーリングを行わない。したがって、テクスチャをラップできる回数は MaxTextureRepeat の整数値によって決まる。ただし、デバイスによっては D3DPTEXTURECAPS_TEXREPEATNOTSCALEDBYSIZE が設定されず、そのデバイスは補間が行われる前にテクスチャ座標がテクスチャ サイズによって最大詳細レベルでスケーリングされる。この場合、テクスチャをラップできる回数は、MaxTextureRepeat をテクスチャ サイズで割った値になる。たとえば、MaxTextureRepeat が 32 KB で、テクスチャのサイズが 4 KB であるとする。ハードウェアで D3DPTEXTURECAPS_TEXREPEATNOTSCALEDBYSIZE が設定されている場合、テクスチャをラップできる回数は MaxTextureRepeat に等しくなる (この例では 32 KB)。一方、D3DPTEXTURECAPS_TEXREPEATNOTSCALEDBYSIZE が設定されていない場合は、MaxTextureRepeat をテクスチャ サイズで割った値がテクスチャをラップできる回数になる (この例では 227/4 KB)。 |
MaxTextureWidth | このデバイスのテクスチャの幅の最大値。 |
MaxUserClipPlanes | サポートされるユーザー定義クリップ面の最大数。このメンバは 0 から D3DMAXUSERCLIPPLANES までの範囲になる。任意の物理デバイスの場合、この能力は、指定されたパラメータに応じて Direct3DDevice オブジェクト間で異なることがある。 |
MaxVertexBlendMatrices | 複数の行列による頂点ブレンディングを実行する際にデバイスが適用できる行列の最大数。任意の物理デバイスの場合、この能力は、指定されたパラメータに応じて Direct3DDevice オブジェクト間で異なることがある。 |
MaxVertexBlendMatrixIndex | 頂点単位のインデックスを使ってインデックス付けできる最大の行列インデックスを示す DWORD 値。行列の数は MaxVertexBlendMatrixIndex + 1 で、これは行列パレットのサイズである。ライティングにブレンディングする必要のある頂点データに法線が存在する場合、行列の数は、この能力フラグで示されている数の半分になる。MaxVertexBlendMatrixIndex に 0 が設定されている場合、ドライバはインデックス付き頂点ブレンディングをサポートしていない。この値が 0 でない場合、インデックスの有効な範囲は 0 から MaxVertexBlendMatrixIndex までである。MaxVertexBlendMatrixIndex の値が 0 の場合は、ドライバがインデックス付き行列をサポートしていないことを示す。ソフトウェア頂点処理が使われている場合は、法線ブレンディングの有無に関係なく、256 個の行列をインデックス付き頂点ブレンディングに使用できる。物理デバイスによって、この能力は、指定されたパラメータに応じて Direct3DDevice オブジェクト間で異なることがある。 |
MaxVertexIndex | ハードウェア頂点処理に対してサポートされるインデックスの最大サイズ。D3DFMT_INDEX32 を指定して 32 ビット インデックス バッファを作成できる。ただし、この値が 0x0000FFFF よりも大きくない場合は、インデックス バッファを使ってレンダリングできない。 |
MaxVertexShader30InstructionSlots | |
MaxVertexShaderConst | 定数用に予約されている頂点シェーダ VsRegisters の数。 |
MaxVertexW | デバイスがサポートする最大の W ベース深度値。 |
MaxVolumeExtent | ボリューム テクスチャの 3 つのディメンジョン (幅、高さ、奥行き) の最大値。 |
NumberOfAdaptersInGroup | このアダプタ グループのアダプタの数 (マスタの場合のみ)。通常のアダプタでは 1 になる。マルチヘッド カードのマスタ アダプタでは 1 より大きくなり、マルチヘッド カードの従属アダプタでは 0 になる。カードに複数のマスタ アダプタがあることはないが、従属アダプタは複数になる場合がある。 |
NumberSimultaneousRts | 同時レンダリング ターゲットの数。この値は 1 以上でなければならない。 |
PixelShader1xMaxValue | ピクセル シェーダの算術コンポーネントの最大値。この値は、ピクセル カラー ブレンディング処理でサポートされる値の内部範囲を示す。レポートされる範囲内では、データが変更 (制限) されずにピクセル処理に渡される必要がある。通常、このメンバの値は絶対値である。たとえば、1.0 は -1.0 ~ 1 の範囲を示し、8.0 は -8.0 ~ 8.0 の範囲を示す。ピクセル シェーダをサポートするハードウェアでは、この値が >= 1.0 でなければならない。 |
PixelShaderCaps | ピクセル シェーダの能力。 |
PixelShaderVersion | ピクセル シェーダのメイン バージョンとサブ バージョンを表す 2 つの数字。Microsoft® DirectX® 9.0 でサポートされているバージョンの詳細については、「ピクセル シェーダ PsPs」 を参照すること。 |
PresentationIntervals | 利用可能なプレゼンテーション スワップ間隔を示す値のビット マスク。 |
PrimitiveMiscCaps | このプリミティブの総体的な能力。このメンバには、次の 1 つまたは複数のフラグを設定できる。その他のドライバのプリミティブの能力。「D3DPMISCCAPSConstants」を参照すること。 |
RasterCaps | ラスタ描画能力の情報。このメンバには、次の 1 つまたは複数のフラグを設定できる。 |
ShadeCaps | シェーディング処理能力。一般に、デバイスが何らかのコマンドをサポートしている場合、そのデバイスは D3DSHADE_FLAT モード (D3dshademode 列挙型で指定される) をサポートしていると見なされる。このフラグは、ドライバがグーロー シェーディングもサポートできるかどうか、およびアルファ色成分がサポートされているかどうかを示す。アルファ成分がサポートされていない場合、生成された色のアルファ値は暗黙で 255 になる。この数値が、アルファの最大値 (アルファ成分が最強) である。三角形の色、スペキュラ ハイライト、フォグ、およびアルファの各補間要素にはそれぞれ能力フラグがあり、アプリケーションはそのフラグを使って、デバイス ドライバがそれらをどのように実装しているかを知ることができる。 |
SourceBlendCaps | ソース ブレンディング能力。このメンバには、次の 1 つまたは複数のフラグを設定できる。(ソースおよびデスティネーションの RGBA 値は、添字の s および d. で示される)。 |
StencilCaps | サポートされているステンシル バッファ処理を指定するフラグ。ステンシル処理は、3 種類のステンシル バッファ処理レンダリング ステート (D3DRS_STENCILFAIL、D3DRS_STENCILPASS、D3DRS_STENCILFAILZFAIL) のすべてに対して有効であると見なされる。 |
StretchRectangleFilterCaps | Device9Stretchrect がサポートしている処理を記述する定数の組み合わせ。このフィールドには、以下のフラグを設定できる。 |
TextureAddressCaps | Direct3DTexture オブジェクトのテクスチャ アドレシング能力。このメンバには、次の 1 つまたは複数のフラグを設定できる。 |
TextureCaps | その他のテクスチャ マッピング能力。このメンバには、次の 1 つまたは複数のフラグを設定できる。 |
TextureFilterCaps | Direct3DTexture オブジェクトのテクスチャ フィルタリング能力。ステージ単位のフィルタリング能力は、Device インターフェイスでマルチテクスチャ ブレンディングを実行する際にテクスチャ ステージでサポートされるフィルタリング モードを示している。このメンバは、次に示すステージ単位のテクスチャ フィルタリング フラグを任意に組み合わせたものである。 |
TextureOperationCaps | このデバイスがサポートするテクスチャ処理を記述するフラグの組み合わせ。次のフラグが定義されている。 |
VertexFormatCaps | 柔軟な頂点フォーマットの能力。 |
VertexProcessingCaps | 頂点の処理能力。任意の物理デバイスの場合、この能力は、9Createdevice に指定されたパラメータに応じて Direct3DDevice オブジェクト間で異なることがある。 |
VertexShaderCaps | 頂点シェーダ能力。 |
VertexShaderVersion | 頂点シェーダのバージョン。デバイスがサポートする頂点シェーダのレベルを示す。Device9Createvertexshader の呼び出しは、このメンバの値以下のバージョン番号の頂点シェーダを指定した場合にのみ成功する。Device9Createvertexshader に対するシェーダ レベルの指定は、頂点シェーダ トークン ストリームの第 1 トークンで行われる。主なバージョン番号は、第 2 バイトにエンコードされる。下位バイトには、サブバージョンの番号が含まれる。 |
VertexTextureFilterCaps | デバイスは、頂点シェーダ テクスチャ フィルタ機能をサポートしている。 |
VolumeTextureAddressCaps | Direct3DVolumeTexture オブジェクトのテクスチャ アドレシング能力。このメンバには、TextureAddressCaps メンバ用に定義された 1 つまたは複数のフラグを設定できる。 |
VolumeTextureFilterCaps | Direct3DVolumeTexture オブジェクトのテクスチャ フィルタリング能力。ステージ単位のフィルタリング能力は、Device インターフェイスでマルチテクスチャ ブレンディングを実行する際にテクスチャ ステージでサポートされるフィルタリング モードを示している。このメンバは、TextureFilterCaps 用に定義されたステージ単位のテクスチャ フィルタリング フラグを任意に組み合わせたものである。 |
ZCompareCaps | Z バッファ比較能力。このメンバには、次の 1 つまたは複数のフラグを設定できる。 |
構造体の情報
名前空間 | Microsoft.DirectX.Direct3D |
アセンブリ | Microsoft.DirectX.Direct3D (microsoft.directx.direct3d.dll) |
厳密名 | Microsoft.DirectX.Direct3D, Version=0293, Culture=neutral, PublicKeyToken=d3231b57b74a1492 |
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