October 2005 DirectX SDK の新しい機能

  • XInput
  • Microsoft クロスプラットフォーム オーディオ作成ツール (XACT Beta)
  • Managed DirectX for .NET Framework 2.0 (Beta)
  • サンプルとツール
  • 技術記事の更新

XInput

XInput とは、Windows 用 Xbox 360 コントローラーからの入力を、アプリケーションで受信できるようにする API です。コントローラーの振動エフェクトと音声の入出力がサポートされています。

XInput API を使用するためのクイック スタート ガイドについては、「XInput の基礎知識」および「XInput のリファレンス」を参照してください。4 つの XInput サンプルをサンプル ビューアーで利用できます。XInput によくある質問 (FAQ) に対する回答については、XInput のよく寄せられる質問を参照してください。

Microsoft クロスプラットフォーム オーディオ作成ツール (XACT Beta)

XACT とはオーディオ デザイン ツールと関連の API のことで、これによりアプリケーション デザイナーとコンテンツ デザイナーが連携して優れたサウンドをゲームに組み込めるようになります。

XACT のドキュメントを開くには、[スタート] メニューから [すべてのプログラム]、[Microsoft DirectX 9.0 SDK Update (October 2005)]、[Microsoft Audio Creation Tool Documentation] の順に選択してください。

XACT の設計ツールを使用するには、[スタート] メニューから [すべてのプログラム]、[Microsoft DirectX 9.0 SDK Update (October 2005)]、[Utilities]、[Microsoft Audio Creation Tool] の順に選択してください。

Managed DirectX for .NET Framework 2.0 (Beta)

October 2005 DirectX SDK では、Managed DirectX において .NET Framework 2.0 を初めてサポートしています。このアセンブリでは、Visual Studio 2005 で Managed DirectX を使用する際に発生していた問題が解決されています。汎用性など、.NET Framework 2.0 に搭載されている機能を最大限に引き出させるような新機能も備わっています。

この新アセンブリを使用するには、Visual Studio 2005 (Beta 2 以降) をロードし、プロジェクトを新規作成してから、"Microsoft.DirectX.dll" へのリファレンスを追加してください。インストールされている過去の DirectX SDK によっては、このアセンブリに複数のバージョンが表示されることがありますので、バージョン 2.0.900 を搭載したものについてリファレンスを追加してください。このアセンブリに表示される名前空間には、次のようなものがあります。

  • Microsoft.DirectX - 一般的な算術構造体がすべて搭載されているほか、初代 Managed DirectX からの GraphicsStream に代わる、新しい GraphicsBuffer クラスも搭載されています。
  • Microsoft.DirectX.Direct3D - Direct3D および D3DX 機能
  • Microsoft.DirectX.DirectSound - DirectSound 機能
  • Microsoft.DirectX.DirectInput - Direct Input 機能
  • Microsoft.DirectX.XInput - 新しくリリースされた XInput の機能

.NET Framework 2.0 のサポートに加え、この最新アセンブリには、パフォーマンスの向上や明快な API など、お客様の反響が予想される数多くの新しい機能が追加されています。

    Managed DirectX for .NET Framework 2.0 は初期のベータ版のため、完全なサンプルとドキュメントについては、DirectX SDK の今後のリリースで提供します。

サンプルとツール

DirectX Ops ツール (「DirectX Ops (dxops.exe)」を参照) で、一連のスクリプト コマンド、ファイル、およびオプション引数を含む式の文字列を指定できるようになりました。それぞれの式は、1 つまたは複数のスクリプト コマンドで構成できます。「DirectX Ops スクリプト コマンド」を参照してください。

ESDK には、EffectEdit とメッシュ ビューアーが付属されなくなりました。これらのツールに相当する機能は、新ツールの DirectX Ops (dxops.exe)DirectX ビューアー (Dxviewer.exe) を使用することで得られます。

グラフィック カード機能 :SDK では、今日市販されているさまざまなグラフィック ハードウェアについて、最新ドライバーの機能をまとめた最新の表を参照できます。これを表示するには、DirectX SDK のサンプル ブラウザーから、「グラフィック カード機能」を検索してください。

技術記事の更新

Windows XP Media Center Edition 2005 でのゲーム操作性を紹介する記事が更新され、Media Center インターフェイスを使用してアプリケーションを開けるようにするセクションが新しく追加されました。この説明のために、MCELauncher と MediaCenterGame の 2 つのサンプルが新しく追加されました。詳細については、「Windows XP Media Center Edition へのゲームのインストール」を参照してください。

関連項目

August 2008 DirectX SDK の新しい機能