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August 2008 DirectX SDK の新しい機能

このバージョンの DirectX SDK には、次の新しい機能、ツール、およびドキュメントが含まれています。

  • PIX の改善点
    このリリースの PIX では、多くの大幅な改善が行われています。

    • 1 フレーム キャプチャーの描画関数呼び出しタイミング—1 フレーム キャプチャーの実行時または再生中に、Direct3D 9 および Direct3D 10 の描画関数呼び出しの GPU 側タイミング情報を計算できるようになりました。
    • 32/64 ビットのサポート—64 ビットをサポートできるようになり、プラットフォーム間の互換性が向上しました。オリジナルのアプリケーションが 32 ビットか 64 ビットかに関係なく、どのプラットフォームでもファイルの再生を実行できます。PIX の 64 ビット バージョンを使用してアプリケーションを分析することによって、64 ビット Windows でより大きなアドレス空間を使用できるようになり、メモリー不足を回避できるという利点があります。
    • アプリケーションのサポート—Direct3D 9 および Direct3D 10 の両方を呼び出すアプリケーションをサポートできるようになりました。また、マルチスレッド アプリケーションからデータを安全にキャプチャーできるようになりました。
    • 出力メッセージ タブ—新しい出力メッセージ タブによって、レンダリング、メッシュ、およびシェーダー表示からのデバッグ出力がより見やすくなっています。表示によってメッセージをフィルター処理し、イベント ID、タイムスタンプ、およびタイプでこれらをソートすることができます。またこれらをクリップボードにコピーすることもできます。
    • [レンダリング](Render) タブ—実行ファイルにある描画関数呼び出しを進む場合、レンダリング表示には Present が呼び出しているバック バッファーが引き続き表示されますが、その他の呼び出しの場合は現在バインドされているレンダー ターゲットが表示されます。また、この時ステータス バーには、サーフェス フォーマット情報が表示されます。さらに、レンダー ターゲットとしてデバイスに現在バインドされているサーフェスまたはテクスチャーのすべてのタブに鉛筆のアイコンが表示されます。
    • バッファー データ表示—バッファー データのパフォーマンスが大幅に改善されました。より大きなバッファーでも表示に時間がかかることはありません。
  • XAudio2 へのノッチ フィルターの追加
    ソース ボイスおよびサブミックス ボイスで使用可能なステート変数フィルターに、ノッチ フィルター (帯域除去フィルターとも呼ばれます) の設定が追加されました。ノッチ フィルターによって、望ましくない雑音などの、特定の周波数帯域を減衰させることができます。このフィルターは、まだ XACT には公開されていません。

  • XAPO エフェクト ライブラリへのエコー エフェクトの追加
    XAPO エフェクト ライブラリ (XAPOFX) に、エコー エフェクトが追加されました。このエフェクトは、可調整遅延、フィードバック ゲイン、およびウェット/ドライ ミックスを含み、エコーだけでなく、純粋遅延に対しても使用できます。

  • Windows 用ゲームのブランド テスト ツール
    このリリースには、Windows 用ゲームのブランド テスト ツールが含まれています。このツールによって、開発者やパブリッシャーは、Windows 用ゲームに必要な 技術要件テスト要件に準拠しているかどうかをテストできます。

  • 新しいサンプル
    このリリースには次の 2 つの新しいサンプルがあります。

    • DepthOfField10.1 サンプル。AMD 提供。Direct3D 10.1 ハードウェアで MSAA を使ってフィールドの深度を使用する方法が示されています。
    • RaycastTerrain サンプル。ピクセル シェーダーでコーンステップ マッピングを使用して地形をレンダリングする方法が示されています。

以前のリリース

以前のリリースに追加されている機能の詳細については、「以前のリリースに追加されている機能」を参照してください。