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XACT コマンド ライン ツール (XACTBld)

XACTBld (xactbld.exe) は、XACT のコマンド ライン バージョンです。このツールは、XACT プロジェクト (.xap) ファイルから Wave バンク (.xwb)、サウンド バンク (.xsb)、C/C++ ヘッダー、キュー リストの各ファイルを生成します。

使用法 : xactbld [/L] [/F] [/N] [/R:VERBOSE] [/R:CONCISE] [/X:WAVEBANK] 
  [/X:SOUNDBANK] [/X:HEADER] [/X:CUELIST] [/X:REPORT] 
  {/WINDOWS|/WIN32|/XBOX360} [/V] project [project2...] 
  [パス (path)] 
オプション 説明

/L

バナーやステータスを表示しません。

/F

すべてのファイルを強制的にビルドし直します。

/N

既存のファイルを上書きしません。

/R:VERBOSE

詳細なレポートをビルドします。このオプションは /R:CONCISE をオーバーライドします。デフォルトはプロジェクト固有です。

/R:CONCISE

簡潔なレポートをビルドします。デフォルトはプロジェクト固有です。

/X:WAVEBANK

Wave バンクをビルドしません。

/X:SOUNDBANK

サウンド バンクをビルドしません。

/X:HEADER

C/C++ ヘッダーをビルドしません。

/X:CUELIST

キュー リストをエクスポートしません。

/X:REPORT

レポートを生成しません。

/WINDOWS|/WIN32|/XBOX360

Microsoft® Win32® アーキテクチャ用または Xbox 360 システム用にビルドします。

    これらのフラグのうち、いずれか 1 つを指定する必要があります。そうしなければ、エラーが生成されます。

このオプションを有効にすると、XACTBld は、x86 プロセッサで使われるリトル エンディアン ターゲットのデータを生成します。

Xbox 360:  PowerPC のビッグ エンディアン環境の詳細については、「ビッグ エンディアンとリトル エンディアン」を参照してください。

/V

内容を検証しますが、ビルドは行いません。

project

ビルドするプロジェクト ファイル。

project2...

追加でインポートしてビルドするプロジェクト。最大 63 の追加プロジェクトを指定できます。

複数のプロジェクトを指定して xactbld.exe を実行すると、最初のプロジェクトがロードされ、それ以降のプロジェクトが最初のプロジェクトにインポートされてから、ビルドが行われます。名前と種類が同じであるカテゴリ、レイヤー、またはグループはすべて結合されます。サウンド バンクまたは Wave バンクの名前やパスが競合した場合は、エラーが発生します。XACT GUI の [プロジェクトのインポート](Import Project) にも同じ機能がありますが、xactbld.exe を使用した場合、結合されたプロジェクト ファイルは保存されません。結合されたプロジェクト ファイルを保存するには、XACT GUI を使用してください。

パス (path)

出力ファイルの書き込み先のパス。パスを指定しない場合、プロジェクト ファイルに保存されているパスが使用されます。

サウンド バンクと Wave バンクを別のディレクトリに書き込むには、それぞれ /X:WAVEBANK スイッチと /X:SOUNDBANK スイッチを指定して xactbld.exe を 2 回実行します。

解説 

XACT では、ADPCM 圧縮を使用する Wave は 128 サンプル以上の長さで、128 サンプル未満の長さのループを含まず、サンプル レートが 1 ~ 50 kHz である必要があります。

関連項目

XACT, XACT3 のリファレンス