ID3D10Device::Flush
コマンド バッファー内のキューイングされているコマンドを GPU に送信します。
void
Flush(
);
パラメータ
なし。
戻り値
返されるものはありません。
解説
大半のアプリケーションでは、このメソッドの呼び出しは不要です。必要がないときにこのメソッドを呼び出すと、パフォーマンスが低下します。Flush を呼び出すたびに大量のオーバーヘッドが発生するからです。
Direct3D のステート設定、プレゼント、描画のコマンドがアプリケーションによって呼び出されると、これらのコマンドは内部コマンド バッファーのキューに格納されます。Flush はこれらのコマンドを GPU に送信して処理されるようにします。通常これらのコマンドは、コマンド バッファーが満杯の場合や、リソースのマッピング時など、Direct3D によって必要だと判定された場合に自動的に GPU に送信されます。Flush は、コマンドを手動で送信します。
アプリケーションが共有リソースを扱う場合、または CPU に任意の待機時間を設定する場合 (、ID3DX10ThreadPump::WaitForAllItems、または IDXGIOutput::WaitForVBlank の呼び出し時など) は、Flush を使用する必要があります。
フラッシュの動作の詳細については、「Direct3D API 呼び出しの正確なプロファイリング (Direct3D 9)」を参照してください。
要件
ヘッダー: D3D10.h 宣言