DIDEVCAPS

[アーティクル]
05/11/2010

DirectInput デバイスの機能を示します。この構造体は、IDirectInputDevice8::GetCapabilities メソッドで使用されます。

typedef struct DIDEVCAPS {
    DWORD dwSize;
    DWORD dwFlags;
    DWORD dwDevType;
    DWORD dwAxes;
    DWORD dwButtons;
    DWORD dwPOVs;
    DWORD dwFFSamplePeriod;
    DWORD dwFFMinTimeResolution;
    DWORD dwFirmwareRevision;
    DWORD dwHardwareRevision;
    DWORD dwFFDriverVersion;
} DIDEVCAPS, *LPDIDEVCAPS;

メンバ

dwSize
この構造体のサイズ (バイト)。IDirectInputDevice8::GetCapabilities メソッドを呼び出す前に、このメンバーをアプリケーションで初期化する必要があります。
dwFlags
デバイスに関連したフラグ。この値は、次に示すものの組み合わせです。
- DIDC_ALIAS
  デバイスは別の DirectInput デバイスの複製です。エイリアスデバイスは、既定では IDirectInput8::EnumDevices によって列挙されません。
- DIDC_ATTACHED
  デバイスはユーザーのコンピューターに物理的に接続されています。
- DIDC_DEADBAND
  デバイスは少なくとも 1 つのフォースフィードバック条件に対してデッドバンドをサポートします。
- DIDC_EMULATED
  このフラグが設定されると、データはヒューマンインターフェイスデバイスなどのユーザーモードデバイスインターフェイスから入力されるか、その他のリング 3 手段によって入力されます。このフラグが設定されない場合、データはカーネルモードドライバーから直接入力されます。
- DIDC_FORCEFEEDBACK
  デバイスはフォースフィードバックをサポートします。
- DIDC_FFFADE
  フォースフィードバックシステムは、少なくとも 1 つのエフェクトに対してフェードパラメーターをサポートします。デバイスがフェードをサポートしない場合、DIENVELOPE 構造体のフェードレベルとフェード時間のメンバーはデバイスに無視されます。
  
  IDirectInputDevice8::GetEffectInfo メソッドを呼び出した後、フェードがそのエフェクトに対してサポートされていれば、個々のエフェクトによって DIEFT_FFFADE フラグが設定されます。
- DIDC_FFATTACK
  フォースフィードバックシステムは、少なくとも 1 つのエフェクトに対してアタックパラメーターをサポートします。デバイスがアタックをサポートしない場合、DIENVELOPE 構造体のアタックレベルとアタック時間のメンバーはデバイスに無視されます。
  
  IDirectInputDevice8::GetEffectInfo メソッドを呼び出した後、アタックがそのエフェクトに対してサポートされていれば、個々のエフェクトによって DIEFT_FFATTACK フラグが設定されます。
- DIDC_HIDDEN
  キーボードおよびマウスのイベントを生成できるようにデバイスドライバーによって作成される、架空のデバイス。このようなデバイスは、IDirectInput8::EnumDevices によって列挙されたり、IDirectInput8::ConfigureDevices によって構成されたりすることは通常ありません。
- DIDC_PHANTOM
  プレースホルダー。ファントムデバイスは、既定では IDirectInput8::EnumDevices によって列挙されません。
- DIDC_POLLEDDATAFORMAT
  現在のデータフォーマット内で少なくとも 1 つのオブジェクトがポーリングされています (割り込み駆動でなく)。これらのオブジェクトに対しては、アプリケーションは明示的に IDirectInputDevice8 インターフェイスメソッドを呼び出してデータを取得する必要があります。
- DIDC_POLLEDDEVICE
  デバイス上で少なくとも 1 つのオブジェクトがポーリングされています (割り込み駆動でなく)。これらのオブジェクトに対しては、アプリケーションは明示的に IDirectInputDevice8 インターフェイス メソッドを呼び出してデータを取得する必要があります。HID デバイスは、ポーリングされるオブジェクトとポーリングされないオブジェクトを混合して含むことができます。
- DIDC_POSNEGCOEFFICIENTS
  フォースフィードバックシステムは、少なくとも 1 つの条件に対して、2 つの係数値 (1 つは軸の正方向の変位を示し、1 つは軸の負方向の変位を示す) をサポートします。デバイスが両方の係数をサポートしない場合は、DICONDITION 構造体の負の係数が無視されます。
  
  IDirectInputDevice8::GetEffectInfo メソッドの呼び出し後、条件に対して正と負で別々の係数がサポートされていれば、その個々の条件によって DIEFT_POSNEGCOEFFICIENTS フラグが設定されます。
- DIDC_POSNEGSATURATION
  フォースフィードバックシステムは、少なくとも 1 つの条件に対して、正と負の両方でフォース出力の最大飽和をサポートします。デバイスが両方の飽和値をサポートしない場合は、DICONDITION 構造体の負の飽和値が無視されます。
  
  IDirectInputDevice8::GetEffectInfo メソッドの呼び出し後、条件に対して正と負で別々の飽和値がサポートされていれば、その個々の条件によって DIEFT_POSNEGSATURATION フラグが設定されます。
- DIDC_SATURATION
  フォースフィードバックシステムは、少なくとも 1 つの条件に対して、条件エフェクトの飽和をサポートします。デバイスが飽和をサポートしない場合、条件によって生成されるフォースは、デバイスが生成できる最大のフォースによってのみ制限されます。
  
  IDirectInputDevice8::GetEffectInfo メソッドを呼び出した後、飽和がそのエフェクトに対してサポートされていれば、個々の条件によって DIEFT_SATURATION フラグが設定されます。
- DIDC_STARTDELAY
  フォースフィードバックシステムは、少なくとも 1 つのエフェクトに対して開始ディレイパラメーターをサポートします。デバイスが開始ディレイをサポートしない場合は、DIEFFECT 構造体の dwStartDelay メンバーが無視されます。
dwDevType
デバイス種類指定子。このメンバーに格納される値は、DIDEVICEINSTANCE 構造体の dwDevType メンバーにある値と同じです。
dwAxes
デバイス上で使用可能な軸の数。
dwButtons
デバイス上で使用可能なボタンの数。
dwPOVs
デバイス上で使用可能な視点コントローラーの数。
dwFFSamplePeriod
Raw フォースコマンドを連続して再生する間隔の最小時間 (マイクロ秒)。
dwFFMinTimeResolution
デバイスが解釈できる最小時間 (マイクロ秒)。デバイスは、サポートされる最も近い増分に時間を丸めます。たとえば、dwFFMinTimeResolution の値が 1000 ならば、デバイスは最も近いミリ秒に時間を丸めます。
dwFirmwareRevision
デバイスのファームウェアリビジョン。
dwHardwareRevision
デバイスのハードウェアリビジョン。
dwFFDriverVersion
デバイスドライバーのバージョン番号。

解説　

バージョン番号の意味は、デバイスの製造元によって異なります。ただ 1 つ確実なことは、バージョンが新しいほど番号が大きいことです。

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解説

関連項目

その他のリソース