DirectShow でのデジタル ビデオについて

デジタル ビデオは、MSDV ドライバからキャプチャする。このドライバは、デバイスが接続されると、ビデオ キャプチャ カテゴリ内に DirectShow フィルタとして表示される。このフィルタのフレンドリ名は Microsoft DV Camera and VCR か、またはローカライズされた、この名前に対応する名前となる。一部の DV デバイスについては、Description プロパティにそのモデルのより具体的な説明が入っている。詳細については、「キャプチャ デバイスの選択」を参照すること。

MSDV には出力ピンが 2 つある。1 つのピンは、インターリーブされたオーディオ - ビデオ データを出力する。もう 1 つのピンは、オーディオを含まない DV エンコードのビデオを出力する。MSDV は、両方のピンから一度にストリームできないので、一度に接続できるのはどちらか一方の出力ピンだけである。デバイスからのキャプチャの詳細については、「キャプチャした DV をファイルへ」を参照すること。

大部分の DV カムコーダはビデオ テープ レコーダ (VTR) ユニットを持っていて、そのユニットがテープからコンピュータにビデオを送信する。アプリケーション側から見ると、テープからのキャプチャは、カメラからのライブ ビデオのキャプチャの場合と処理は同じである。駆動系の制御 (テープの開始と終了、巻き戻しなど) については、「DV カムコーダの制御」を参照すること。

多くのカムコーダでは、VTR モードとカメラ モードを切り替えると、デバイスがオフになる。したがって、ユーザーがモードを切り替えると、DirectShow はデバイスを失う場合がある。デバイスの取り外しイベントについては、「デバイスの削除通知」を参照すること。

MSDV は入力ピンを 1 つ持っているが、その入力ピンを使ってビデオをコンピュータからデバイスへ送信する。出力ピンと入力ピンは同時に接続できない。なぜなら、デバイスは同時に双方向にストリームできないからである。DV をデバイスに送信する方法については、「ファイルからテープへの DV の送信」を参照すること。