CBaseDispatch クラス
CBaseDispatch クラスは、IDispatch インターフェイスを実装する基底クラスである。
このクラスは DirectShow タイプ ライブラリが公開するオートメーション互換インターフェイス QuartzTypeLib のサポートに限定されている。たとえば、CMediaControl と CMediaPosition クラスは CBaseDispatch を使ってそれぞれ IMediaControl と IMediaPosition を実装する。この制限により、CBaseDispatch をユーザー自身のフィルタで直接使用する理由はない。
このクラスの使い方は次のとおりである。
- IDispatch をサポートする新しいクラスを宣言する。
- CBaseDispatch 型のプライベート メンバ変数を新しいクラスに与える。
- IDispatch メソッドを実装する。IDispatch メソッド内で、CBaseDispatch メソッドを呼び出す。
詳細については、Ctlutil.h に宣言されているサンプル クラスのソース コードを参照すること。
IDispatch メソッドの詳細については、Microsoft® Platform SDK に含まれる COM ドキュメントを参照すること。
要件
ヘッダー: Ctlutil.h で宣言し、Streams.h をインクルードする。
ライブラリ: Strmbase.lib (リテール ビルド) または Strmbasd.lib (デバッグ ビルド)。
パブリック メソッド | |
CBaseDispatch | コンストラクタ メソッド。 |
~CBaseDispatch | デストラクタ メソッド。 |
GetIDsOfNames | 名前のセットを対応する DISPID のセットにマップする。 |
GetTypeInfo | オブジェクトの型情報を取得する。それを使ってインターフェイスの型情報を取得する。 |
GetTypeInfoCount | オブジェクトが提供するタイプ情報インターフェイスの数を取得する。 |