IAMTimecodeGenerator インターフェイス
IAMTimecodeGenerator インターフェイスは、外部 SMPTE/MIDI タイムコード ジェネレータがフィルタ グラフにデータを提供する方法を制御する。DirectShow では現在、このインターフェイスを実装するフィルタは提供していない。外部タイムコード ジェネレータを制御するフィルタでは、サード パーティがこのインターフェイスを実装する必要がある。タイムコード ジェネレータは、VCR に組み込むことも、個別の外部デバイスとして扱うこともできる。デバイスは、タイムコードを読み取り、そのコントロール インターフェイスを介してこれをコンピュータに送信できる必要がある。デバイスがこの機能を備えていない場合、ユーザーはコンピュータにタイムコード リーダー カードを装着するか、キャプチャされたビデオ フレームに埋め込まれている VITC、またはオーディオ信号としてキャプチャされた LTC を、DirectShow タイムコード サンプルに変換するソフトウェア デコーダを作成する必要がある。
SMPTE タイムコードはフレーム アドレシング システムで、ビデオ ソースとオーディオ ソースを識別し、自動トラック同期を実現し、さらにプロダクションに関する付加データのコンテナとしての役割を果たす。SMPTE タイムコードの一番の目的は、ビデオとオーディオ用の、マシンで読み取り可能なアドレスを提供することである。これは hh:mm:ss:ff フォーマットで表示され、ANSI/SMPTE 12-1986 で定義されている。
オプションとして、アプリケーションがタイムコードを基準タイムに変換できるようにするには、フィルタの IMediaSeeking::ConvertTimeFormat メソッドをサポートする。
ハードウェアの要件
ハードウェアの要件については、「IAMExtTransport インターフェイス」を参照すること。
IAMTimecodeGenerator インターフェイスは、IUnknown から継承されるメソッドに加え、以下のメソッドを公開する。
| メソッド | 説明 |
| GetTCGMode | SMPTE タイムコード ジェネレータ プロパティを取得する。 |
| SetTCGMode | SMPTE タイムコード ジェネレータ プロパティを設定する。 |
| put_VITCLine | VITC 情報を挿入するラインを指定する。 |
| get_VITCLine | VITC 情報が挿入されたラインを取得する。 |
| SetTimecode | タイムコード、ユーザービット値、または両方を設定する。 |
| GetTimecode | ストリーム内で有効な最新のタイムコードまたはユーザービット値を取得する。 |
参照