IAMTimeline インターフェイス
IAMTimeline インターフェイスは、Microsoft 編集サービス (DES) の中心的オブジェクトであるタイムラインを操作するメソッドを提供する。タイムラインは、ビデオ クリップ、オーディオ クリップ、エフェクト、クリップ間のトランジションなど、時間順のエレメントのコレクションである。レンダリング エンジンは、タイムラインを使ってフィルタ グラフを作成する。アプリケーションは、フィルタ グラフからレンダリングされた出力を生成できる。
IAMTimeline は、以下の 3 つの基本的なサービスを行う。
- タイムライン内にオブジェクトを作成する。
- 作成されたオブジェクトのコンテナとして機能する。
- タイムラインの一般的な引数の設定と取得を行う。
- タイムライン オブジェクトを作成するには、クラス識別子 CLSID_AMTimeline を指定して CoCreateInstance を呼び出す。
IUnknown から継承したメソッドに加えて、IAMTimeline インターフェイスは次のメソッドを公開する。
| メソッド | 説明 |
| AddGroup | タイムラインにグループを追加する。 |
| ClearAllGroups | タイムライン内のすべてのグループ、およびそれらに含まれるすべてのオブジェクトを削除する。 |
| CreateEmptyNode | 新しいタイムライン オブジェクトを作成する。 |
| EffectsEnabled | エフェクトが有効かどうかを調べる。 |
| EnableEffects | タイムライン内のすべてのエフェクトを有効または無効にする。 |
| EnableTransitions | タイムライン内のすべてのトランジションを有効または無効にする。 |
| GetCountOfType | 指定したグループとそのすべての子に含まれる、指定した型のオブジェクトの数を取得する。 |
| GetDefaultEffect | デフォルトのエフェクトを取得する。 |
| GetDefaultEffectB | デフォルトのエフェクトを BSTR 値として取得する。 |
| GetDefaultFPS | デフォルトの出力フレーム レート (毎秒のフレーム数) を取得する。 |
| GetDefaultTransition | デフォルトのトランジションを取得する。 |
| GetDefaultTransitionB | デフォルトのトランジションを BSTR 値として取得する。 |
| GetDirtyRange | サポートされていない。 |
| GetDuration | タイムラインの時間幅を取得する。 |
| GetDuration2 | タイムラインの時間幅を double として取得する。 |
| GetGroup | 指定されたグループを取得する。 |
| GetGroupCount | タイムラインに含まれるグループの数を取得する。 |
| GetInsertMode | サポートされていない。 |
| IsDirty | サポートされていない。 |
| RemGroupFromList | サポートされていない。 |
| SetDefaultEffect | デフォルトのエフェクトを設定する。 |
| SetDefaultEffectB | デフォルトのエフェクトを BSTR 値として設定する。 |
| SetDefaultFPS | デフォルトの出力フレーム レート (毎秒のフレーム数) を設定する。 |
| SetDefaultTransition | デフォルトのトランジションを設定する。 |
| SetDefaultTransitionB | デフォルトのトランジションを BSTR 値として設定する。 |
| SetInsertMode | 実装されていない。 |
| SetInterestRange | 実装されていない。 |
| TransitionsEnabled | トランジションが有効かどうかを調べる。 |
| ValidateSourceNames | タイムライン内のソース名を検証する。 |
要件
ヘッダー : Qedit.h をインクルードする。このヘッダー ファイルは、バージョン 7 以降の Microsoft® Direct3D® のヘッダーとは互換性がない。
ライブラリ : strmiids.lib を使用。