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MSYUV 色空間コンバータ CODEC

MSYUV は YUV から RGB 色空間へのコンバータ CODEC である。ハードウェアでの YUB から RGB への変換にクライアントのビデオ ディスプレイ アダプタが使えない場合に、クライアント上でビデオ ソース データを YUV フォーマットで再生できるようにする。この CODEC は AVI デコンプレッサ ラッパー フィルタを通してフィルタ グラフに参加する。

1394 または USB インターフェイスを備えたデジタル会議カメラは、さまざまな YUV フォーマットでイメージ データを生成できる。ディスプレイ ハードウェアが YUV から RGB へのオンボード変換をサポートしていない、またはそれ以外の理由によってハードウェア変換機能が使えない場合に、YUV イメージ データをビデオ レンダラに送るには、RGB フォーマットに変換する必要がある。

接続時の RGB 入力タイプのビデオ レンダラ要件によっては、自動グラフ構築中にこのフィルタがビデオ レンダラからグラフにアップストリームで挿入される場合がある。特に、Graph Builder がアップストリーム フィルタの出力ピンのメディア タイプ内で YUV フォーマットを検出した場合、Graph Builder は、AVI 圧縮解除フィルタを挿入する。このフィルタはその後 MSYUV CODEC をロードし、RGB への変換を実行するための初期設定を行う。グラフが最初に実行あるいはポーズに移行した後、ビデオ レンダラ フィルタは、ビデオ ディスプレイ アダプタがハードウェアで変換を実行できるかどうかを確認する。実行できる場合は AVI デコンプレッサに通知が送信され、MSYUV が "パス スルー モード" で動作するように再構成する。これにより CODEC は変換をスキップし、YUV イメージ データを直接ビデオ メモリの DirectDraw オーバーレイ サーフェイスにコピーする。

Video Mixing Renderer (VMR-7 および VMR-9) は GDI を使わないため、接続時に RGB タイプを必要とせず、またグラフの VMR の前に MSYUV 色空間コンバータは挿入されない。

MSYUV は、パックされた YUV フォーマットを以下のようにして RGB に変換する。

  • 入力フォーマット : UYVY、YUY2、YVYU
  • 出力フォーマット : RGB 8、RGB 16、RGB 24、RGB 32

フィルタの詳細については、「AVI デコンプレッサ」を参照すること。