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プロパティ セット

DirectShow は、プロパティ セットを使って、ハードウェアとその関連ドライバおよびフィルタが提供する拡張サービスをサポートする。ハードウェアおよびフィルタのベンダーは、新しい能力をプロパティとして定義し、それらをプロパティ セットにまとめ、プロパティ セットの仕様を公開できる。アプリケーション ベンダーは、IKsPropertySet インターフェイスのメソッドを使って、ドライバやフィルタが特定のプロパティ セットをサポートしているかどうかを調べ、それらのプロパティを取得または設定できる。

IKsPropertySet が公開するすべてのメソッドでは、プロパティ セットを識別する GUID (guidPropSet パラメータ) と、プロパティ セット内のプロパティを識別する DWORD (dwPropID パラメータ) が必要になる。dwPropID パラメータは、通常、列挙型のメンバである。

個々のプロパティには、IKsPropertySet::Set メソッドおよび IKsPropertySet::Get メソッドの pPropData パラメータで指定したデータを関連付けることができる。これらのメソッドでは、プロパティのデータ型は void へのポインタとして分類される。データ型とデータの意味は、プロパティ セットの定義で指定される。

以下に、DirectShow でサポートされるプロパティ セットについて説明する。