チューニング プロセスでの操作の順序
チューニング要求オブジェクトには必ずチューニング情報が格納されている。アプリケーションまたはビデオ コントロールがネットワーク プロバイダにチューニング要求を送信する。チューニングは一般的に検出と取得という 2 段階で行われる。
信号の検出
ネットワーク プロバイダは BDA MPEG-2 トランスポート情報フィルタ (TIF) にチューニング要求を渡す。TIF は、チューナーが信号を検出するために必要なキャリア周波数などの情報を設定する。チューニング要求にはロケータが既にアタッチされている場合もあれば、されていない場合もある。アタッチされていない場合、TIF はチューニング空間のデフォルト ロケータを作成する。TIF が TSID やネットワーク ID などの追加情報を使用してロケータを更新する場合もある。
次にネットワーク プロバイダが BDA チューナーを正しい周波数にチューニングし、前方誤り訂正 (FEC) レートなど、チューナーに必要なその他のプロパティを設定する。チューナーは BDA キャプチャ フィルタに信号を渡す。BDA キャプチャ フィルタは信号をデジタル化して MPEG-2 トランスポート ストリームを MPEG-2 デマルチプレクサに渡す。
TIF は PID 0x00 をそれ自身にマップする。PID 0x00 は Program Association Table (PAT) 用に予約されている。TIF は、PAT セクションを受け取ると、PMT およびその他のテーブルの PID をネットワーク プロバイダに通知する。チューニング要求がネットワーク上の別のトランスポート ストリームに対するものである場合、ネットワーク プロバイダは PMT 情報を使用してデバイスをもう一度チューニングする。
信号の取得
ネットワーク プロバイダは、番組内のコンポーネントのリストを TIF に問い合わせる。また、優先コンポーネント リストに基づいて特定のコンポーネントをアクティブまたは非アクティブにする。さらに、Demux の対応する PID をマップし、Demux 上の正しい出力ピンにストリームをルーティングする。TIF は PMT でサービス変更の監視を続け、変更があった場合はネットワーク プロバイダに通知する。