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Windows Media アプリケーション

Microsoft® DirectShow® では、Digital Rights Management (DRM) で保護されている Windows Media® ベースのコンテンツを含む ASF ファイルを含め、Advanced Systems Format (ASF) ファイルを再生し、作成するアプリケーションを作成できる。ASF (Advanced Systems Format) は Windows Media ベースのコンテンツ、および Microsoft MPEG-4 エンコーダ DMO で作成された MPEG-4 コンテンツ用のファイル コンテナである。DirectShow で、このエンコーダ (および対応する MPEG-4 デコーダ) には WM ASF リーダー フィルタおよび WM ASF ライタ フィルタを介してのみアクセスできる。これらのフィルタは、別にインストール必要がある Windows Media Format SDK を使う。

重要 :  WM ASF リーダー フィルタと WM ASF ライタ フィルタは DirectShow 8.0 で初めて利用できるようになった。これらはWindows Media Format SDK のラッパー フィルタである。DirectShow 8.1 と 9.0 に付属するフィルタでは、Windows Media Format SDK Version 7.0 と 7.1 をサポートしている。Windows Media Format 9 Series SDK がリリースされると、それには Windows Media 9 Series をサポートするフィルタ (および DMO ラッパー フィルタ) のバージョンが含まれる。これらのフィルタのドキュメントも、DirectShow SDK にではなく、Windows Media 9 Series SDK に付属する。これらのフィルタにより DirectX 9.0 のフィルタは置き換えられる。開発者は Windows Media 9 Series SDK をインストールし、WM ASF リーダー、WM ASF ライタ、および DMO ラッパー フィルタの最新バージョンを使うことをお勧めする。

DirectX 8.x または 9.x SDK をインストールした後に Windows Media Format 9 Series SDK をインストールすると、qasf.dll の DirectX バージョンは Windows Media 9 Series バージョンで上書きされる。この処理は問題とならないはずだが、DirectShow の IGraphBuilder::RenderFile メソッドの動作が異なる場合がある。WM ASF リーダーの Windows Media Format 9 Series SDK バージョンは、.asf、.wmv、および .wma の各ファイル名拡張子のデフォルト ソース フィルタである。つまり、IGraphBuilder::RenderFileIGraphBuilder::AddSourceFilter などのメソッドでこのタイプのファイルが指定されると、フィルタ グラフ マネージャは WM ASF リーダーを自動的に作成し、フィルタ グラフに追加する。DirectX 9.0 以前、および Windows XP Service Pack 1 以前では、ファイル再生のため、RenderFile メソッドは古い Windows Media ソース フィルタをロードする。この動作は、Windows Media Player 6.4 を使ったアプリケーションとの下位互換性を取るために残された。

ソフトウェア開発キットの Windows Media スイートの詳細については、MDSN Library の「Windows Media」セクションを参照すること。

ここでは次の内容について説明する。