Windows Media ソース フィルタ

このフィルタは Windows Media® のコンテンツ用のレガシー ソース フィルタである。Windows Media Player 6.4 が使用する。一般に、このフィルタを最も簡単に、信頼性の高い方法で利用するには、Windows Media Player 6.4 ActiveX コントロールを使う。このフィルタによって公開されるメソッドの多くは、ActiveX コントロールによっても公開される。詳細については、Windows Media Player SDK を参照すること。

ローカル ASF ファイル名またはリモート ファイルの URL が与えられると、このフィルタは、ファイルを読み取り、圧縮ストリームを解析して、それぞれについて出力ピンを作成する。このフィルタは、Windows Media Format SDK を使わない。DMO バージョンではなく、インストール可能な CODEC バージョンの Windows Media デコーダを使う。オーディオ出力ピンは常に ASF ACM ハンドラ フィルタに接続し、ビデオ ピンは常に ASF ICM ハンドラに接続する。(この場合の ICM は、ビデオ圧縮マネージャの元の名前を指す。) このフィルタは、シークはサポートしていない。

次の図は、このフィルタを使用したフィルタ グラフを示す。

Windows Media Player 6.4 との下位互換性を維持するために、このフィルタが、.wma、.wmv、および .asf のファイル拡張子を持つファイルの既定ソース フィルタとなっている。新しいアプリケーションの場合は、ファイル再生に WM ASF リーダーを使う必要がある。しかし WM ASF リーダーは、ストリーミングされたコンテンツの再生をサポートしていない。

ストリーミングされた Windows Media ベースのコンテンツをアプリケーションで再生する最も簡単な方法は、Windows Media Player SDK を使うことである。別のオプションとして、Windows Media Format SDK を使う方法がある。Windows Media ソース フィルタに基づいてカスタム プレーヤを作成することは推奨しない。

フィルタ インターフェイス	IBaseFilter、IAMChannelInfo、IAMExtendedSeeking、IAMMediaContent、IAMOpenProgress、IAMNetShowConfig、IAMNetShowExProps、IAMNetShowPreroll、IAMNetworkStatus、IFileSourceFilter
入力ピン メディア タイプ	該当なし。
入力ピン インターフェイス	該当なし。
出力ピン メディア タイプ	ASF ファイル内のストリームに応じて異なる。
出力ピン インターフェイス	IMediaSeeking
フィルタ CLSID	「注意」を参照すること。
実行モジュール	dxmasf.dll
メリット	MERIT_NORMAL
フィルタ カテゴリ	CLSID_LegacyAmFilterCategory

注意

フィルタの CLSID は qnetwork.h では定義されない。自分のヘッダー ファイル内でこのマクロを使うこと。

//  {6B6D0800-9ADA-11d0-A520-00A0D10129C0}
DEFINE_GUID(CLSID_NetShowSource, 
0x6b6d0800, 0x9ada, 0x11d0, 0xa5, 0x20, 0x0, 0xa0, 0xd1, 0x1, 0x29, 0xc0);

参照

• DirectShow での ASF ファイルの読み取り
• WM ASF リーダー フィルタ