WST CODEC フィルタ
World Standard Teletext (WST) は PAL アナログ TV 信号上で VBI を使うデータ送信のヨーロッパ規格である。キャプションとデータ サービスの両方がこの規格で提供されている。WST CODEC は未処理の VBI サンプルを受け取り、必要に応じて Teletext サンプルをティー/シンクツーシンク コンバータ フィルタ経由でキャプチャ フィルタからデコードするカーネルモード フィルタである。この CODEC は、WST デコーダ フィルタ用に、デコードおよび前方誤り訂正された Teletext データを、デコードまたはコピーするか、あるいはその両方を実行する。WST CODEC は、NTSC 放送の CC デコーダ フィルタに対応する。WST デコーダは、NTSC の Line 21 デコーダに対応する。これらのフィルタは、オーバーレイ ミキサまたは Video Mixing Renderer に送信されるビットマップを作成する。
このフィルタには 2 つの入力ピン VBI と HWCC がある。VBI ピンは未処理の VBI データ用に使われ、HWCC ピンはキャプチャ フィルタがハードウェアで VBI デコードを実行する際に使われる。HWCC ピンでデータが受信されると、WST CODEC は "パススルー" モードで動作し、データを処理せずに直接 WST デコーダに送信する。キャプチャ フィルタが HWCC ピンを公開する場合は、WST CODEC の対応するピンに直接接続されている必要がある。
WST CODEC フィルタは、"WDM Streaming VBI Codecs" フィルタ カテゴリ (AM_KSCATEGORY_VBICODEC) に表示される。
これはカーネル モード フィルタであるため、CoCreateInstance を使ってアプリケーションから直接作成することはできない。代わりに System Device Enumerator を使う。詳細については、「カーネルモード フィルタの作成」を参照すること。
参照