雲、煙、蒸気 (Direct3D 9)
雲、煙、蒸気のたなびきもすべて、ビルボーディング テクニックを拡張して作成できます。「ビルボーディング (Direct3D 9)」を参照してください。1 つの軸ではなくて 2 つの軸を中心にビルボードを回転することで、ユーザーがビルボードをどの角度からでも見ることができます。通常、アプリケーションでは水平軸と垂直軸を中心にビルボードを回転します。
簡単な雲を作成するには、プリミティブの面がユーザーの方を向くようにアプリケーションで 1 つまたは 2 つの軸を中心に矩形プリミティブを回転させます。次に、雲のようなテクスチャーを透明度と共にこのプリミティブに適用します。透明度のあるテクスチャーのプリミティブへの適用の詳細については、「テクスチャー ブレンディング (Direct3D 9)」を参照してください。雲をアニメーションするには、一連のテクスチャーを時間の経過につれて適用します。
プリミティブのグループで雲を作れば、さらに複雑な雲を作成できます。この場合、雲の各部分が矩形プリミティブになります。これらのプリミティブをそれぞれ独立して連続的に移動して、動的な霧のように見せることができます。この動作を次の図で説明します。
煙は、雲と同様の方法で表示します。通常、煙では複雑な雲のように複数のビルボードが必要です。煙は時間と共にうねったり上昇するので、立ち昇る煙を形成するビルボードを移動させる必要があります。煙が上昇したり消散するときは、ビルボードの追加が必要な場合もあります。
蒸気のたなびきは、上昇しない煙のようなものです。ただし、蒸気は煙のように徐々に消散します。次の図は、蒸気のたなびきをシミュレートするためにビルボードを使うテクニックを示しています。