HistoryContext クラス

[このページは、Entity Framework 6 に関するページです。最新バージョンは、'Entity Framework' NuGet パッケージとして入手できます。Entity Framework の詳細については、msdn.com/data/ef を参照してください。]

このクラスは、データベースから移行履歴の読み取りと書き込みを行うために Code First Migrations で使用されます。 移行履歴テーブルの定義をカスタマイズするには、このクラスから派生させて OnModelCreating をオーバーライドします。 派生インスタンスは、SetHistoryContextFactory(String, Func<DbConnection, String, HistoryContext>) を使用して移行構成ベースで、または SetDefaultHistoryContext(Func<DbConnection, String, HistoryContext>) を使用してグローバルに登録できます。

継承階層

System.Object
  System.Data.Entity.DbContext
    System.Data.Entity.Migrations.History.HistoryContext

名前空間:  System.Data.Entity.Migrations.History
アセンブリ:  EntityFramework (EntityFramework.dll 内)

構文

'宣言
Public Class HistoryContext _
    Inherits DbContext _
    Implements IDbModelCacheKeyProvider
'使用
Dim instance As HistoryContext

public class HistoryContext : DbContext, 
    IDbModelCacheKeyProvider

public ref class HistoryContext : public DbContext, 
    IDbModelCacheKeyProvider

type HistoryContext =  
    class 
        inherit DbContext 
        interface IDbModelCacheKeyProvider 
    end

public class HistoryContext extends DbContext implements IDbModelCacheKeyProvider

HistoryContext 型で公開されるメンバーは以下のとおりです。

コンストラクター

	名前	説明
	HistoryContext	HistoryContext クラスの新しいインスタンスを初期化します。派生履歴コンテキストを作成する場合、一般的には、これらの同じパラメーターを受け入れるコンストラクターを公開し、それらのパラメーターをこのベース コンストラクターに渡します。

上揃え

プロパティ

	名前	説明
	CacheKey	以前このコンテキストに対して構築されたモデルの特定に使用されたキーを取得します。これは、新しいコンテキスト インスタンスが作成されるたびに、OnModelCreating の処理とモデルの計算を回避するために使用されます。既定では、このプロパティは既定のスキーマを返します。ほとんどの場合、このプロパティをオーバーライドする必要はありません。ただし OnModelCreating の実装に、同じデータベース プロバイダーと既定のスキーマに対してビルドされる別のモデルが発生する条件ロジックが含まれている場合、このプロパティをオーバーライドして、適切なキーを計算する必要があります。
	ChangeTracker	エンティティの変更追跡を処理するコンテキストの機能にアクセスできます。 (DbContext から継承されます。)
	Configuration	コンテキストの構成オプションにアクセスできます。 (DbContext から継承されます。)
	Database	このコンテキストに対してデータベース インスタンスを作成します。基になるデータベースの作成、削除、存在確認を実行できます。 (DbContext から継承されます。)
	DefaultSchema	移行対象のモデルの既定のスキーマを取得します。OnModelCreating で別のスキーマが構成されていない限り、移行履歴テーブルに対してこのスキーマが使用されます。
	History	HistoryRow インスタンスの読み書きに使用できる DbSet<TEntity> を取得または設定します。

上揃え

メソッド

	名前	説明
	Dispose()	保護された Dispose メソッドを呼び出します。 (DbContext から継承されます。)
	Dispose(Boolean)	コンテキストを破棄します。基になる ObjectContext がこのコンテキストによって作成された場合、またはこのコンテキストの作成時に所有権がこのコンテキストに渡された場合は、それも破棄されます。データベースへの接続 (DbConnection オブジェクト) がこのコンテキストによって作成された場合、またはこのコンテキストの作成時に所有権がこのコンテキストに渡された場合は、接続も破棄されます。 (DbContext から継承されます。)
	Entry(Object)	エンティティに関する情報にアクセスし、エンティティに対してアクションを実行できる、指定されたエンティティの DbEntityEntry オブジェクトを取得します。 (DbContext から継承されます。)
	Entry<TEntity>(TEntity)	エンティティに関する情報にアクセスし、エンティティに対してアクションを実行できる、指定されたエンティティの DbEntityEntry<TEntity> オブジェクトを取得します。 (DbContext から継承されます。)
	Equals	指定した DbContext が、現在の DbContext と等しいかどうかを判断します。 (DbContext から継承されます。)
	Finalize	(Object から継承されます。)
	GetHashCode	この DBContext のハッシュ関数を返します。 (DbContext から継承されます。)
	GetType	現在の DbContext の型を返します。 (DbContext から継承されます。)
	GetValidationErrors	追跡対象のエンティティを検証し、その検証結果を格納した DbEntityValidationResult のコレクションを返します。 (DbContext から継承されます。)
	MemberwiseClone	(Object から継承されます。)
	OnModelCreating	移行履歴テーブルに既定の構成を適用します。このメソッドをオーバーライドする場合、カスタム構成を適用する前に、この基本実装を呼び出すことをお勧めします。 (DbContext.OnModelCreating(DbModelBuilder) をオーバーライドします。)
	SaveChanges	このコンテキストで行われたすべての変更を基になるデータベースに保存します。 (DbContext から継承されます。)
	SaveChangesAsync()	このコンテキストで行われたすべての変更を、基になるデータベースに非同期で保存します。 (DbContext から継承されます。)
	SaveChangesAsync(CancellationToken)	このコンテキストで行われたすべての変更を、基になるデータベースに非同期で保存します。 (DbContext から継承されます。)
	Set(Type)	コンテキストの特定の型のエンティティと基になるストアにアクセスするための非ジェネリック DbSet インスタンスを返します。 (DbContext から継承されます。)
	Set<TEntity>()	コンテキストの特定の型のエンティティと基になるストアにアクセスするための DbSet<TEntity> インスタンスを返します。 (DbContext から継承されます。)
	ShouldValidateEntity	ユーザーが追加されたエンティティと変更されたエンティティのみを検証する既定の動作をオーバーライドできるようにするための拡張ポイント。 (DbContext から継承されます。)
	ToString	DbContext を表す文字列を返します。 (DbContext から継承されます。)
	ValidateEntity	ユーザーがエンティティの検証をカスタマイズしたり、検証結果にフィルターをかけて除外したりできるようにするための拡張ポイント。GetValidationErrors() によって呼び出されます。 (DbContext から継承されます。)

上揃え

フィールド

	名前	説明
	DefaultTableName	移行履歴テーブルに使用される既定の名前。

上揃え

明示的なインターフェイスの実装  

	名前	説明
	IObjectContextAdapter.ObjectContext	このコンテキストの基となる Entity Framework ObjectContext を返します。 (DbContext から継承されます。)

上揃え

スレッド セーフ

この型のすべてのパブリック static (Visual Basic では Shared) メンバーは、スレッド セーフです。インスタンス メンバーの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

参照

参照

System.Data.Entity.Migrations.History 名前空間