PowerShell を使用してスタンドアロン コンピューターで実行されている App-V 5.0 パッケージを管理する方法
適用対象: Application Virtualization 5.0 SP1, Application Virtualization 5.0 SP2, Application Virtualization 5.0 SP3
次のセクションでは、PowerShell を使用して、スタンドアロンのクライアント コンピューターでさまざまな管理タスクを実行する方法について説明します。
パッケージの一覧を返すには
パッケージを追加するには
パッケージを公開するには
特定のユーザーにパッケージを公開するには
パッケージを追加して公開するには
既存のパッケージを非公開にするには
特定のユーザーに対してパッケージを非公開にするには
既存のパッケージを削除するには
管理者のみがパッケージの公開および非公開の処理を実行できるようにするには
保留中のパッケージ (UserPending および GlobalPending) について
パッケージの一覧を返すには
特定のユーザーが資格を持っているパッケージの一覧を返すには、次の情報を使用します。
コマンドレット: Get-AppvClientPackage
パラメーター:-Name -Version -PackageID -VersionID
例:Get-AppvClientPackage –Name “ContosoApplication” -Version 2
パッケージを追加するには
コンピューターにパッケージを追加するには、次の情報を使用します。
重要
この例では、1 つのパッケージを追加するだけです。ユーザーまたはコンピューターへのパッケージの公開は行いません。
コマンドレット: Add-AppvClientPackage
例:$Contoso = Add-AppvClientPackage \\path\to\appv\package.appv
パッケージを公開するには
追加したパッケージを特定のユーザーに、またはコンピューター上のすべてのユーザーにグローバルに公開するには、次の情報を使用します。
公開方法 | コマンドレットと例 |
---|---|
ユーザーに公開する |
コマンドレット: Publish-AppvClientPackage 例:Publish-AppvClientPackage “ContosoApplication” |
グローバルに公開する |
コマンドレット: Publish-AppvClientPackage 例:Publish-AppvClientPackage “ContosoApplication” -Global |
特定のユーザーにパッケージを公開するには
注意
このパラメーターを使用するには、App-V 5.0 SP2 修正プログラム パッケージ 5 以降を使用する必要があります。
管理者は、–UserSID コマンドレットにオプションの Publish-AppvClientPackage パラメーターを指定することで、特定のユーザーにパッケージを公開できます。ここで -UserSID はエンド ユーザーのセキュリティ識別子 (SID) を表します。
このパラメーターを使用するには:
このコマンドレットは、ユーザーまたは管理者のセッションから実行できます。
このパラメーターを使用するには、管理者の資格情報を使用してログインする必要があります。
エンド ユーザーがログインしている必要があります。
エンド ユーザーのセキュリティ識別子 (SID) を指定する必要があります。
コマンドレット: Publish-AppvClientPackage
例:Publish-AppvClientPackage "ContosoApplication" -UserSID S-1-2-34-56789012-3456789012-345678901-2345
パッケージを追加して公開するには
コンピューターにパッケージを追加して、それをユーザーに公開するには、次の情報を使用します。
コマンドレット: Add-AppvClientPackage
例:Add-AppvClientPackage \\path\to\appv\package.appv | Publish-AppvClientPackage
既存のパッケージを非公開にするには
ユーザーが資格を持っているパッケージを非公開にするが、コンピューターからそのパッケージを削除しない場合は、次の情報を使用します。
コマンドレット: Unpublish-AppvClientPackage
例:Unpublish-AppvClientPackage “ContosoApplication”
特定のユーザーに対してパッケージを非公開にするには
注意
このパラメーターを使用するには、App-V 5.0 SP2 修正プログラム パッケージ 5 以降を使用する必要があります。
管理者は、–UserSID コマンドレットにオプションの Unpublish-AppvClientPackage パラメーターを使用することで、特定のユーザーに対してパッケージを非公開にすることができます。ここで -UserSID はエンド ユーザーのセキュリティ識別子 (SID) を表します。
このパラメーターを使用するには:
このコマンドレットは、ユーザーまたは管理者のセッションから実行できます。
このパラメーターを使用するには、管理者の資格情報を使用してログインする必要があります。
エンド ユーザーがログインしている必要があります。
エンド ユーザーのセキュリティ識別子 (SID) を指定する必要があります。
コマンドレット: Unpublish-AppvClientPackage
例:Unpublish-AppvClientPackage "ContosoApplication" -UserSID S-1-2-34-56789012-3456789012-345678901-2345
既存のパッケージを削除するには
コンピューターからパッケージを削除するには、次の情報を使用します。
コマンドレット: Remove-AppvClientPackage
例:Remove-AppvClientPackage “ContosoApplication”
注意
前の例では、わかりやすくするために、App-V コマンドレットを変数に代入していますが、必ずしも代入する必要はありません。ほとんどのコマンドレットは、「パッケージを追加して公開するには」に示しているように組み合わせることができます。詳細なチュートリアルについては、App-V 5.0 Client PowerShell の詳細に関するブログをご覧ください。
管理者のみがパッケージの公開および非公開の処理を実行できるようにするには
注意
この機能は App-V 5.0 SP3 以降でサポートされています。
(エンド ユーザーではなく) 管理者のみがパッケージの公開と非公開の処理を行うことができるようにするには、次のコマンドレットとパラメーターを使用します。
コマンドレット |
Set-AppvClientConfiguration |
パラメーター |
-RequirePublishAsAdmin パラメーターの値:
例: Set-AppvClientConfiguration –RequirePublishAsAdmin1 |
App-V 管理コンソールを使用して、この構成を設定するには、「管理コンソールを使用してパッケージを公開する方法」をご覧ください。
保留中のパッケージ (UserPending および GlobalPending) について
App-V 5.0 SP2 以降: 現在使用されているパッケージに影響を与える PowerShell コマンドレットを実行すると、実行しようとしたタスクは保留状態になります。たとえば、パッケージ内のアプリケーションが使用されている場合に、そのパッケージの公開を試みた後、Get-AppvClientPackage を実行すると、コマンドレットの出力に保留中の状態が次のように表示されます。
コマンドレットの出力項目 | 説明 |
---|---|
UserPending |
一覧表示されたパッケージに、ユーザーを対象とする保留中のタスクがあることを示します。
|
GlobalPending |
一覧表示されたパッケージに、コンピューターにグローバルに適用される保留中のタスクがあることを示します。
|
保留中のタスクは、次のルールに従って、後で実行されます。
タスクの種類 | 適用されるルール |
---|---|
ユーザー ベースのタスク (例: パッケージをユーザーに公開する) |
保留中のタスクは、ユーザーがログオフし、再びログオンした後に実行されます。 |
グローバル ベースのタスク (例: 接続グループをグローバルに有効にする) |
保留中のタスクは、コンピューターがシャットダウンされ、再起動されたときに実行されます。 |
保留中のタスクの詳細については、「Package upgrade improvements and pending tasks」をご覧ください。
APP-V への提案がございますか。こちらから提案を追加するか、提案に投票してください。
APP-V に関する問題がありますか。「APP-V に関する TechNet フォーラム」を利用してください。
関連項目
その他の参照情報
App-V 5.0 の操作
PowerShell を使用して App-V を管理する
-----
MDOP の詳細については、TechNet ライブラリを参照してください。TechNet Wiki では、トラブルシューティング情報を検索できます。また、Microsoft の Facebook と Twitter をフォローすることをお勧めします。
-----