Visual Studio Tools for Apache Cordova のインストール
この記事では、プレリリース ソフトウェアである Visual Studio Tools for Apache Cordova について述べています。説明されている機能はプレビュー中のため、変更される可能性があります。プレビュー版は、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。
この記事では、Visual Studio Tools for Apache Cordova を使用してクロスプラットフォーム Cordova アプリを作成する場合に必要となるツールと、サードパーティの従属物をインストールする方法について説明します。
要件
ツールの取得
ツールのインストール
従属物の手動インストール
iOS 用ツールのインストール
システム環境変数のオーバーライド
要件
次のいずれかのオペレーティング システム: Windows 7、Windows 8、Windows 8.1、または Windows Server 2012 R2。
重要
Windows 7 を使用している場合、Android と iOS のアプリは開発できますが、Windows や Windows Phone のアプリは開発できません。
次の機能がインストールされた Visual Studio 2013 Update 4 (Professional、Ultimate、Premium、または Community Edition)。
Windows 8 のストア アプリを保守するためのツール
Windows Phone 8.0 SDK
これらの機能は、Visual Studio 2013 Update 4 の既存のインストールに追加できます。 [コントロール パネル] で、[プログラムと機能] を選択します。 一覧から Visual Studio 2013 を選択し、[変更] を選択します。 Visual Studio のセットアップ ウィンドウで、[変更] を選択します。 次の図に示すように、機能一覧で 2 つのオプションを選択します。
Visual Studio 2013 ではなく Visual Studio 2015 Preview を使用している場合は、このトピック のインストール手順を参照してください。
特定のデバイス プラットフォームのアプリをビルドするには、いくつかの追加要件があります。
Android エミュレーターは、Intel HAXM ドライバーを実行できるコンピューターに最適です。 「Android での Apache Cordova アプリの実行」を参照してください。
Windows Phone エミュレーターには、Hyper-V を実行できるコンピューターが必要です。 詳細については、エミュレーターのシステム要件を参照してください。
iOS および iOS Simulator には、Xcode 6 を実行できる Mac コンピューターが必要です (Xcode 6 を推奨します)。 追加の手順については、「iOS にビルドするためのツールのインストール」を参照してください。
ヒント
Mac のハードウェアではなくクラウド サービスに iOS をビルドする場合は、クラウドで iOS をビルドし、シミュレートする を参照してください。
ツールの取得
Visual Studio Tools for Apache Cordova の拡張機能を取得するには、Microsoft ダウンロード センターにアクセスしてください。 次のセクションの手順に従って拡張機能をインストールします。
重要
既に Visual Studio Tools for Apache Cordova (マルチデバイス ハイブリッド アプリ) の CTP をインストール済みの場合、まず [コントロール パネル] > [プログラムと機能] で CTP をアンインストールしてから、Visual Studio 2013 Update 4 および現行の CTP をインストールする必要があります。
Visual Studio 2015 プレビューでは、Visual Studio Tools for Apache Cordova は、インストール時にオプション機能としてインストールできます。 インストール手順については、「Visual Studio Tools for Apache Cordova の使用を開始する」を参照してください。
ツールのインストール
インストーラーによって、最初に、Cordova アプリの開発をサポートするためのパッチが Visual Studio にインストールされます。 その後、次のサード パーティ製ソフトウェアをインストールするオプションが示されます。 これらのほとんどは、特定のプラットフォームや Apache Cordova に必要なオープン ソースのソフトウェアです。
Joyent Node.js では、Visual Studio を Apache Cordova コマンド ライン インターフェイス (CLI) および Apache Ripple エミュレーターと統合できます。
Git CLI は、特定の Cordova プラグインの Git URI を手動で追加する必要がある場合にのみ必要です。
Google Chrome は、iOS および Android で Apache Ripple エミュレーターを実行するために必要です。
Apache Ant 1.8.0 以降は、Android のビルド プロセスに必要です。
Oracle Java JDK 7 は、Android のビルド プロセスに必要です。
Android SDK は、Android のビルド プロセスと Ripple に必要です。
SQLite for Windows Runtime は、(WebSQL Polyfill プラグインの) Windows アプリに SQL 接続を追加するために必要です。
Apple iTune は、Windows PC に接続されている iOS デバイスにアプリを配置するために必要です。
Visual Studio の拡張機能と従属物をインストールするには
「ツールの取得」で見つけたインストーラーを実行します。
指示に従って Visual Studio の拡張機能をインストールします。
プロンプトが表示されたら、サード パーティ製ソフトウェアの従属物をインストールすることをインストーラーに許可するか、またはソフトウェアの選択をオフにし、後で必要な従属物を手動でインストールすることができます。
重要
サードパーティの従属物が既にシステムに存在する場合、またはそれらを手動でインストールすることを選択した場合は、システム パスを更新する必要があることがあります。「従属物の手動インストール」を参照してください。
コンピューターを再起動します。
重要
すべてが正しくインストールされていることを確認するには、再起動する必要があります。
Visual Studio を開き、[ツール]、[拡張機能と更新プログラム]、[更新] の順に選択します。 Visual Studio Tools for Apache Cordova に利用可能な Visual Studio の更新がある場合は、インストールします。
注意
ツールをインストールした後に初めてアプリをビルドする際、Visual Studio は Cordova ツールをダウンロードしてインストールします。その結果、最初のビルドを完了するには、通常より時間がかかります。進行状況を表示するには、出力ウィンドウを確認します。
iOS Simulator または iOS デバイスでアプリを実行する前に、Mac コンピューターにリモート エージェントをインストールする必要があります。 「iOS にビルドするためのツールのインストール」を参照してください。
従属物の手動インストール
拡張機能に対する 1 つ以上の従属物をインストールしないことを選択した場合は、後で手動でインストールできます。
注意
Java 以外の従属物は、任意の順序でインストールできます。Java は、Android SDK をインストールする前にインストールして構成する必要があります。
次の情報を参照し、リンクを使用して、従属物を手動でインストールします。
-
Node.js の x86 バージョンをインストールすることをお勧めします。
-
Git コマンド ライン ツールをインストールする場合は、コマンド プロンプトのパスに Git を追加するオプションを選択します。
注意
Git コマンド ライン ツール 1.9.3 が既定でインストールされます。1.9.0 未満のバージョンをインストールすると、予期しないエラーが発生することがあります。
-
Ant をダウンロードして C:/ant-1.x.x などの場所に展開します。
ANT_HOME 環境変数を上記の場所を指すように設定します。
%ANT_HOME%\bin をシステム パスに追加します。
注意
この環境変数を手動で設定する必要がある場合は、「システム環境変数のオーバーライド」を参照してください。
-
JAVA_HOME 環境変数を C:/Program Files/Java/jdk1.7.0_55 に設定します。
これをシステム パス %JAVA_HOME%\bin に追加します。
注意
この環境変数を手動で設定する必要がある場合は、「システム環境変数のオーバーライド」を参照してください。
次の SDK パッケージが付いた Android SDK:
Android SDK ツール (最新バージョン)
Android SDK プラットフォーム ツール (最新バージョン)
Android SDK ビルド ツール (最新バージョン)
次のパッケージが付いた Android 4.4.x (API レベル 19):
SDK プラットフォーム
ARM EABI v7a のシステム イメージ
Intel x86 Atom のシステム イメージ
Google API (x86 システム イメージ)
Google API (ARM システム イメージ)
次の図は、Android SDK マネージャで必要なパッケージを示しています。
ADT_HOME 環境変数を SDK のインストール場所に設定します。
これをシステム パス %ADT_HOME%\tools;%ADT_HOME%\platform-tools に追加します。
この環境変数を手動で設定する必要がある場合は、「システム環境変数のオーバーライド」を参照してください。
ヒント
Android SDKは、Windows での既定の場所にインストールする場合、C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk にインストールされます。
WebSocket4Net (Windows 7 でアプリを開発する場合に必要)
WebSocket4Net(0.9).Binaries.zip を CodePlex からダウンロードします。
ダウンロードした zip ファイルから、コンピューターの %ProgramFiles(x86)%\Microsoft Visual Studio 12.0\Common7\IDE\CommonExtensions\Microsoft\WebClient\Diagnostics\ToolWindows フォルダーに net45\Release\WebSocket4Net.dll をコピーします。
iOS のツールのインストール
Visual Studio から iOS のアプリをビルドして実行するには、いくつかの追加の手順が必要です。 「iOS にビルドするためのツールのインストール」を参照してください。
システム環境変数のオーバーライド
Visual Studio によって、インストールしたサードパーティ製ソフトウェアの構成が検出され、次の環境変数にインストール パスが保持されます。
ADT_HOME は、Android のインストール パスを指します。
ANT_HOME は、コンピューター上の Ant フォルダーを指します。
GIT_HOME は、Git のインストール パスを指します。
JAVA_HOME は、Java のインストール パスを指します。
Visual Studio では、アプリをビルドおよび実行するときにこれらの環境変数を使用します。 Visual Studio の [オプション] ダイアログ ボックスから、環境変数を表示し、その値を変更できます。 次のいずれかの理由から、既定の設定をオーバーライドすることが必要となる場合があります。
Visual Studio がパスを検証できなかった。 この場合は、環境変数の横に警告が表示されます。
ソフトウェアの複数のバージョンがインストールされているうちの、特定のバージョンを使用する。
グローバル環境パスをローカル Visual Studio 環境と異なるものにする。
変数をオーバーライドするには
Visual Studio のメニュー バーで、[ツール]、[オプション] の順に選択します。
[オプション] ダイアログ ボックスで、[Apache Cordova 用ツール]、[環境変数のオーバーライド] の順に選択します。
次のように変更を加えます。
値をオーバーライドするには、値のチェック ボックスをオンにして、値を変更します。
パス情報が無効であるか、不足している場合は、その変数の横に警告が表示されます。
環境変数を既定値にリセットするには、チェック ボックスをオフにするか、[既定値にリセット] を選択します。
[OK] を選択して変更を保存し、ダイアログ ボックスを閉じます。
Cordova バージョンの手動更新
Visual Studio は、特定のバージョンの Apache Cordova に対してテスト済みです。 Microsoft では、プロジェクトごとのレベルで Cordova のバージョンを選択することをサポートする予定ですが、現在でも、システムの全プロジェクトの間で異なるバージョンの Cordova を使用するためにパッチを適用することができます。
注意
Visual Studio のパッチ適用は公式にはサポートされていません。予期しない動作に遭遇するおそれがあるため、上級のユーザーのみがこの手順を踏むことをお勧めします。パッチは、ご使用のコンピューターにシステム規模の変更を行うものです。
Visual Studio を更新して異なるバージョンの Cordova を使用するには
Visual Studio Tools for Cordova をインストールした後、空白のプロジェクトを作成し、ビルドして、Cordova をインストールします。
コマンド ラインを開いて次のコマンドを入力します。
cd %appdata%\npm\node_modules\vs-mda\
ご自分で Node.js をインストールした場合、vs-mda は異なる場所にインストールされている可能性があります。 前述のコマンドは、既定のインストールの場所を示しています。
コマンド ラインで、次のコマンドを入力します。
npm install cordova@version --save
ここで、version は、使用する Cordova CLI のバージョンです。 たとえば、4.1.0 を使用する可能性があります。
Cordova を別の場所にインストールした場合、Cordova のバージョンを確認するには「cordova --version」と入力します。
重要
前述のインストール コマンドを実行する際、必ず -g グローバル スイッチを省いてください。
バージョン変更を有効にするため、Visual Studio で編集中のプロジェクトで、ソリューションのクリーン などの "クリーン" 操作を実行します。
サポートされているバージョンの Cordova に戻すには
コマンド プロンプトを開いて、次のように入力します。
npm uninstall -g vs-mda
Visual Studio は、次回ビルド時に自動的に vs-mda を再インストールします。
あるいは、C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 12.0\Common7\IDE\Extensions の下でファイル vs-mda を検索し、使用するバージョンを参照するように package.json を変更します。 package.json の変更が終了したら、同じフォルダーから次のコマンドを実行します。
npm install -g vs-mda
Mac で iOS ビルドをサポートするためには、vs-mda-remote が使用する Cordova のバージョンが、Visual Studio でインストールしたバージョンと一致する必要があります。 以下の手順は、特定のバージョンの Cordova を使用するために vs-mda-remote を更新する方法を説明しています。 iOS ビルド ツールのインストールに関する完全な情報については、「iOS にビルドするためのツールのインストール」を参照してください。
Mac で vs-mda-remote を異なるバージョンの Cordova に更新するには
Mac でターミナル アプリを開き、次のコマンドを入力します。
cd /usr/local/lib/node_modules/vs-mda-remote
vs-mda-remote をグローバル (-g) にインストールしなかった場合、Mac では vs-mda-remote の場所が異なることがあります。
次のコマンドを入力します。
sudo npm install cordova@version --save
ここで、version は、以前インストールした Cordova CLI と同じバージョンになります。 たとえば、4.1.0 になる可能性があります。
重要
前述のインストール コマンドを実行する際、必ず -g グローバル スイッチを省いてください。
Cordova を別の場所にインストールした場合、Cordova のバージョンを確認するには「cordova --version」と入力します。
バージョン変更を有効にするため、Visual Studio で編集中のプロジェクトで、ソリューションのクリーン などの "クリーン" 操作を実行します。
Mac にある vs-mda-remote をサポートされているバージョンに戻すには
Mac でターミナル アプリを開き、次のように入力します。
sudo npm uninstall -g vs-mda-remote
次のコマンドを入力します。
sudo npm install -g vs-mda-remote --save