Android での Apache Cordova アプリの実行
この記事では、プレリリース ソフトウェアである Visual Studio Tools for Apache Cordova について述べています。説明されている機能はプレビュー中のため、変更される可能性があります。プレビュー版は、Microsoft ダウンロード センターからダウンロードできます。
Android で Visual Studio Tools for Apache Cordova を使用してビルドされたアプリを実行するためのオプションは多数あります。 Visual Studio から、次のエミュレーターとデバイスで Android アプリを実行およびデバッグできます。
Apache Ripple エミュレーター (別の記事で説明しています)
Android エミュレーター
Genymotion エミュレーター
Android デバイス
高パフォーマンス エミュレーターの構成
Intel プロセッサを搭載した PC がある場合は、Android および Genymotion エミュレーターのパフォーマンスを向上させることができます。 高パフォーマンス エミュレーターを構成するには
Hyper-V を無効にします。 このことは、次の手順で説明するように、[コントロール パネル] またはコマンド ラインから実行できます。
注意
Hyper-V を無効にすると、Windows Phone エミュレーターを使用できなくなります。ただし、Hyper-V が無効になっている場合にも、Windows Phone デバイスに配置できます。
(Android エミュレーターのみ) 高パフォーマンスの Intel Hardware Accelerated Execution Manager (HAXM) ドライバーがまだインストールされていない場合は、インストールします。 (HAXM ドライバーの詳細)
ハードウェア アクセラレータを使用するように Android エミュレーターを構成します。
[コントロール パネル] で Hyper-V を無効にするには
[コントロール パネル] で、[プログラムと機能] を選択し、[Windows の機能の有効化または無効化] を選択します。
Hyper-V のチェック ボックスをオフにします。
PC を再起動します。
これで、HAXM ドライバーをインストールできます。
または、コマンド ラインを使用して、Hyper-V を自動的に有効または無効にして起動するように Windows を構成することもできます。
コマンド ラインを使用して Hyper-V を無効にするには
(管理者資格情報を使用して) 管理者特権でコマンド プロンプトを開き、次のように入力します。
bcdedit /set hypervisorlaunchtype off
注意
bcdedit コマンドが正しく実行されない場合は、システムが起動しなくなることがあります。このコマンドを使用する場合は注意してください。
このコマンドをシェル スクリプトに追加する場合は、代わりに次のコマンドを使用します。
bcdedit /set hypervisorlaunchtype off shutdown /r
PC を再起動します。
Hyper-V を後で再度有効にする場合は、次のコマンドを使用し、PC を再起動します。
bcdedit /set hypervisorlaunchtype auto
Genymotion エミュレーターを使用している場合は、この手順を省略できます。 詳細については、「Genymotion エミュレーター」を参照してください。
高パフォーマンスの HAXM ドライバーをインストールするには (Android エミュレーターのみ)
Hyper-V を無効にして再起動した後、Android SDK Manager を開きます。 これをコマンド ラインから実行するには、SDK の場所に移動し、「android」と入力します。
Windows では、Android SDK Manager.exe は C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk にインストールされます。
Android SDK Manager で、[Extras] の下の Intel x86 Emulator Accelerator (HAXM Installer) を見つけます。 ステータス列にインストールされていないことが示されている場合は、チェック ボックスをオンにして、[Install Packages] を選択します。
sdk-path\extras\intel\Hardware_Accelerated_Execution_Manager に移動し、intelhaxm.exe を実行してドライバーをインストールします。
ヒント
パスの "intel" の部分がない場合、ドライバーはインストールされていません。
これで、ドライバーを使用するようにエミュレーターを構成できます。 エミュレーターを作成または編集する場合は、Intel の CPU を使用し、[Use Host GPU] オプションを選択する必要があります。 詳細については、次のセクションを参照してください。
Android エミュレーター
Visual Studio で Android エミュレーター上のアプリを実行する前に、Android Virtual Device (AVD) Manager を使用してエミュレーター構成を作成し、AVD Manager からエミュレーターを起動します。 この操作を実行する手順を次に示します。 詳細については、AVD マネージャーのドキュメントを参照してください。
エミュレーターのインスタンスを作成するには
AVD Manager を開きます。 これをコマンド ラインから実行するには、SDK の場所に移動し、「android avd」と入力します。
Windows では、AVD Manager.exe は C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk にインストールされます。
AVD Manager で、[New] を選択します。
新しいエミュレーターのプロパティを構成します。
必要なプロパティは、AVD Name、Device、Target、CPU/ABI、および Skin です。 Target は、Android SDK バージョンのインストールされたバージョン (API セット) を表します。 このプロパティを API Level 19 に設定します。
高パフォーマンスの HAXM ドライバーを前のセクションでインストールし、Intel の CPU を選択した場合は、[Emulation Options] で [Use Host GPU] チェック ボックスをオンにします。
重要
高パフォーマンスのエミュレーターを使用するには、[AVD] ダイアログ ボックスの [CPU/ABI] セクションで Intel プロセッサを選択する必要もあります。
[OK] を選択して構成ダイアログ ボックスを閉じ、すべてのエミュレーター設定を表示するダイアログ ボックスで再度 [OK] を選択します。
AVD Manager で、新しいエミュレーターを選択し、[Start] を選択します。
エミュレーターでアプリを実行するには
Visual Studio でアプリを開いた状態で、[ソリューション プラットフォーム] ボックスの一覧から、[Android] を選択します。 このオプションが表示されない場合は、[ボタンの追加と削除] ボックスの一覧から [リューション プラットフォーム] を選択します。
デバイスの一覧で [Android エミュレーター] を選択します。
F5 キーを押してアプリを起動するか、Shift キーを押しながら F5 キーを押してデバッグなしでアプリを起動します。
デバッガーをアタッチするには、Android 4.4 が必要です。 それ以外の場合、アプリはデバッグを行わずに実行されます。
ヒント
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Android SDK の新しいバージョンをインストールする必要があることを示すエラーが表示された場合は、Android SDK Manager を使用してインストールします。Windows では、SDK Manager.exe は C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk にインストールされます。
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Visual Studio は現在実行中の Android エミュレーターにアプリを配置します。エミュレーターが実行されていない場合、Visual Studio は AVD Manager を使用して最後に作成されたエミュレーターを起動し、アプリを配置します。
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Android バージョン 4.1.2 ~ 4.3 に対してアプリをデバッグする場合は、「Debug Your App Built with Visual Studio Tools for Apache Cordova (Visual Studio Tools for Apache Cordova でビルドされたアプリのデバッグ)」で jsHybugger プラグインについての情報を参照してください。
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Genymotion エミュレーター
Genymotion エミュレーターは、Android SDK に含まれている Android エミュレーターの一般的な代替です。 エミュレーターの使用を開始するためのヒントは次のとおりです。
リモート接続からエミュレーターを起動できない場合は、ローカルでの起動を試し、必要な場合はリモートで再接続します。 エミュレーターには表示用の OpenGL が必要であり、このため、エミュレーターの起動時に競合が発生する場合があります。
OpenGL をサポートするビデオ カードとビデオ カード ドライバーが必要です。 このことを示すメッセージが表示される場合があります (PC にリモートで接続する場合にも、このメッセージが表示されることがあります。 ローカルで接続した後、再度試してください)。
エミュレーターを起動しようとしたときに、VirtualBox のネットワーク構成を確認するメッセージが表示されることがあります。 リンクおよび手順に従って "Host-only Network Adapter" を VirtualBox から削除するか、変更します (VirtualBox は、エミュレーターのインストールに含まれています)。
Genymotion を使用した高パフォーマンスのエミュレーションでは、前述の「高パフォーマンス エミュレーターの構成」の説明に従って、エミュレーターを起動する前に Hyper-V を無効にします。
Android の開発ツールでは、Genymotion は物理デバイスと見なされます。 Visual Studio を使用してアプリを実行する場合は、Android デバイスに配置するように Visual Studio に指示します。
Genymotion エミュレーターでアプリを実行するには
Genymotion エミュレーターを起動します。
Visual Studio でアプリを開いた状態で、[ソリューション プラットフォーム] ボックスの一覧から、[Android] を選択します。 このオプションが表示されない場合は、[ボタンの追加と削除] ボックスの一覧から [リューション プラットフォーム] を選択します。
デバイスの一覧で、[デバイス] を選択します。
F5 キーを押してアプリを起動するか、Shift キーを押しながら F5 キーを押してデバッグなしでアプリを起動します。
Android デバイス
Visual Studio を使用して、接続されている Android デバイスでアプリを実行するには、必要なドライバーをインストールする必要があります。
Google Nexus デバイスの Google USB ドライバー
デバイスが開発者モードであることも確認する必要があります。 手順については、Android Web サイトの「Using Hardware Devices (ハードウェア デバイスの使用)」ページで、「Enabling On-device Developer Options (デバイス上の Developer オプションの有効化)」および「Setting up a Device for Development (開発用のデバイスの設定)」を参照してください。
アプリのリリース構成または配布構成を配置するには、最初にアプリに署名する必要があります。 詳細については、「Visual Studio Tools for Apache Cordova でビルドされたアプリのパッケージ化」を参照してください。
Android デバイスでアプリを実行するには
必要な OEM または Google USB ドライバーをインストールしたことを確認します。
Android デバイスが開発者モードであることを確認します (Android Web サイトの「Using Hardware Devices (ハードウェア デバイスの使用)」を参照してください)。
Visual Studio でアプリを開いた状態で、[ソリューション プラットフォーム] ボックスの一覧から、[Android] を選択します。 このオプションが表示されない場合は、[ボタンの追加と削除] ボックスの一覧から [リューション プラットフォーム] を選択します。
デバイスの一覧で、[デバイス] を選択します。
F5 キーを押してアプリを起動するか、Shift キーを押しながら F5 キーを押してデバッグなしでアプリを起動します。
確認するメッセージが表示されたら、[USB のデバッグを許可する] を選択します。
参照
概念
Visual Studio Tools for Apache Cordova のインストール
Visual Studio Tools for Apache Cordova でビルドされたアプリのデバッグ
Visual Studio Tools for Apache Cordova でビルドされたアプリのパッケージ化