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ASP.NET サーバー コントロール開発の基本

独自のコントロールを開発するために使用される代表的な状況の一覧を示し、関連する詳細情報が記載されているトピックへのリンクを示します。

  • ほかのアプリケーションで再利用されるユーザー インターフェイスを提供する ASP.NET ページを作成したとします。ユーザー インターフェイス (UI) をカプセル化するサーバー コントロールを作成する必要がありますが、追加のコードを記述することは考えていません。ASP.NET では、コードに 1 行の追加行も記述せずに、ページをユーザー コントロールとして保存できます。詳細については、「Web フォーム ユーザー コントロール」を参照してください。
  • 2 つ以上の既存のコントロールの機能を結合した、コンパイルされたコントロールを開発します。たとえば、ボタンとテキスト ボックスがカプセル化されたコントロールが必要だとします。「複合コントロールの開発」で説明するコントロール結合を使用することにより、このようなコントロールを作成できます。
  • 既存の ASP.NET サーバー コントロールで開発者の要件の大部分を満たすことができますが、さらにいくつかの機能が必要です。既存のコントロールからコントロール クラスを派生させ、そのプロパティ、メソッド、またはイベントをオーバーライドすることにより、既存のコントロールをカスタマイズできます。
  • 既存の ASP.NET サーバー コントロール (またはその組み合わせ) のどれを使用しても、要件を満たすことができません。この場合は、基本のコントロール クラスの 1 つからコントロールを派生させることにより、カスタム コントロールを作成できます。基本のコントロール クラスには、ASP.NET サーバー コントロールに必要なすべての要素が用意されているため、開発者は必要な機能のプログラミングに専念できます。カスタム コントロールを作成するときは、「カスタム コントロールの開発 : 基本概念」および「単純 ASP.NET サーバー コントロールの開発」を参照してください。

多くの場合、カスタム コントロールを作成するには、いくつかの状況を組み合わせる必要があります。状況を組み合わせる場合は、既存の ASP.NET サーバー コントロールと開発者がデザインしたカスタム コントロールを組み合わせて使用します。

メモ   箇条書きの最初の項目で説明した作成パラダイム (ユーザー コントロール) は、ほかの状況とは大きく異なります。ユーザー コントロールは、ASP.NET ページと同じプログラミング モデルを使用して記述されるため、すばやいコントロール開発に最適です。その他の状況では、共通言語ランタイムの対象言語 (Visual Basic .NET、C# など) を使用したオブジェクト指向プログラミングが必要です。ユーザー コントロールは、テキスト ファイルである .ascx ページとして保存されます。一方、他の状況では、アセンブリとしてコンパイルされ、アセンブリ内で永続化されるコントロールが作成されます。主な相違点については、「複合コントロールとユーザー コントロール」を参照してください。

参照

カスタム コントロールの開発 : 基本概念 | 単純 ASP.NET サーバー コントロールの開発