IsolatedStorageContainment 列挙体
使用できる分離ストレージを指定します。
<Serializable>
Public Enum IsolatedStorageContainment
[C#]
[Serializable]
public enum IsolatedStorageContainment
[C++]
[Serializable]
__value public enum IsolatedStorageContainment
[JScript]
public
Serializable
enum IsolatedStorageContainment
解説
分離ストレージは、証拠を使用して、アプリケーションまたはコンポーネントで使用する一意のストレージ エリアを決定します。アセンブリの ID によって、そのアセンブリが使用する仮想ファイル システムのルートは一意になります。このため、多くのアプリケーションとコンポーネントは、ファイル システムやレジストリなどの共通リソースを共有するのではなく、それぞれに独自のファイル領域が割り当てられます。
分離ストレージを割り当てる場合は、3 つの基本分離スコープを使用します。
- User- コードでは、常に現在のユーザーに従ってスコープが割り当てられます。異なるユーザーが実行すると、同じアセンブリが異なるストアを受け取ります。
- Assembly- コードは、厳密な名前 (たとえば Microsoft.Office.* または Microsoft.Office.Word)、発行元 (公開キーに基づく)、URL (たとえば https://www.fourthcoffee.com/process/grind.htm)、サイト、またはゾーンによって暗号を使用して識別されます。
- Domain- コードは、アプリケーション ドメインと関連付けた証拠に基づいて識別されます。Web アプリケーション ID は、サイトの URL、Web ページの URL、サイト、またはゾーンから派生します。ローカル コード ID は、アプリケーション ディレクトリ パスに基づきます。
URL、サイト、およびゾーンの定義については、 UrlIdentityPermission 、 SiteIdentityPermission 、 ZoneIdentityPermission の各トピックを参照してください。
これらの ID は共にグループ化されます。この場合、ID は必要な分離ストレージが作成されるまで相互に適用されます。有効なグループ化は、User+Assembly と User+Assembly+Domain です。この ID のグループ化は、さまざまなアプリケーションで役に立ちます。
ドメイン、ユーザー、およびアセンブリごとにデータを格納する場合、データはそのアセンブリ内のコードだけがデータにアクセスできるという点でプライベートです。データ ストアが内部で実行されるアプリケーションによっても、そのストアは分離され、これによってアセンブリがデータを他のアプリケーションに公開することによって生じる可能性があるリークが回避されます。
アセンブリとユーザーごとの分離は、複数のアプリケーションにわたって適用されるユーザー データで使用できます。たとえば、これにはライセンス情報、またはアプリケーションに依存しないユーザーの個人情報 (名前、資格情報など) があります。
IsolatedStorageContainment は、アプリケーションが分離ストレージを使用できるかどうかと、使用できる場合は、使用を許可されている ID の組み合わせを決定するフラグを公開します。これは、アプリケーションがユーザーと共に移動する場所に情報を保存できるかどうかも決定します。Windows ローミング ユーザー プロファイルまたはフォルダ リダイレクトを構成する必要があります。
メンバ
メンバ名 | 説明 |
---|---|
AdministerIsolatedStorageByUser | ユーザー ストアの無制限の管理機能。ユーザー ストア全体の参照と削除を許可しますが、ユーザー独自のドメイン/アセンブリ ID 以外の読み取りアクセスは許可しません。 |
AssemblyIsolationByRoamingUser | ストレージは、初めにユーザーごとに分離され、次にアセンブリの証拠ごとに分離されます。Windows ユーザー データ ローミングが有効になっている場合、ストレージは移動します。これは、任意のドメイン コンテキストでアクセスできるアセンブリにデータ ストアを提供します。アセンブリごとのデータ コンパートメントでは、さらに信頼性が必要となります。これは、アプリケーション間に "トンネル" が発生し、特定の Web サイトでアプリケーションのデータ分離を損なう可能性があるためです。 |
AssemblyIsolationByUser | ストレージは、初めにユーザーごとに分離され、次にコード アセンブリごとに分離されます。また、ストレージは、コンピュータごとにも分離されます。これは、任意のドメイン コンテキストでアクセスできるアセンブリにデータ ストアを提供します。アセンブリごとのデータ コンパートメントでは、さらに信頼性が必要となります。これは、アプリケーション間に "トンネル" が発生し、特定の Web サイトでアプリケーションのデータ分離を損なう可能性があるためです。 |
DomainIsolationByRoamingUser | ストレージは、初めにユーザーごとに分離され、次にドメインとアセンブリごとに分離されます。Windows ユーザー データ ローミングが有効になっている場合、ストレージは移動します。同じアプリケーションのコンテキストで、同じユーザーが実行する場合にだけデータにアクセスできます。これはサード パーティ アセンブリが、プライベート データ ストアを保持する場合に役立ちます。 |
DomainIsolationByUser | ストレージは、初めにユーザーごとに分離され、次にドメインとアセンブリごとに分離されます。また、ストレージは、コンピュータごとにも分離されます。同じアプリケーションのコンテキストで、同じユーザーが実行する場合にだけデータにアクセスできます。これはサード パーティ アセンブリが、プライベート データ ストアを保持する場合に役立ちます。 |
None | 分離ストレージの使用は許可されません。 |
UnrestrictedIsolatedStorage | 分離ストレージの使用は、制限なしに許可されます。コードは、ドメインまたはアセンブリの ID にかかわらずユーザー ストアの任意の部分へのフル アクセスを持ちます。この分離ストレージの使用には、分離ストレージ データ ストアの内容を列挙する機能が含まれています。 |
必要条件
名前空間: System.Security.Permissions
プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ
アセンブリ: Mscorlib (Mscorlib.dll 内)
参照
System.Security.Permissions 名前空間 | 分離ストレージ | IsolatedStoragePermission | IsolatedStoragePermissionAttribute | IsolatedStorageFilePermission | IsolatedStorageFilePermissionAttribute