AxHost クラス
ActiveX コントロールをラップし、完全な機能を備えた Windows フォーム コントロールとしてそのコントロールを公開します。
この型のすべてのメンバの一覧については、AxHost メンバ を参照してください。
System.Object
System.MarshalByRefObject
System.ComponentModel.Component
System.Windows.Forms.Control
System.Windows.Forms.AxHost
MustInherit Public Class AxHost
Inherits Control
Implements ISupportInitialize, ICustomTypeDescriptor
[C#]
public abstract class AxHost : Control, ISupportInitialize,
ICustomTypeDescriptor
[C++]
public __gc __abstract class AxHost : public Control,
ISupportInitialize, ICustomTypeDescriptor
[JScript]
public abstract class AxHost extends Control implements
ISupportInitialize, ICustomTypeDescriptor
スレッドセーフ
この型の public static (Visual Basicでは Shared) のすべてのメンバは、マルチスレッド操作で安全に使用できます。インスタンスのメンバの場合は、スレッドセーフであるとは限りません。
解説
通常、 AxHost クラスは直接使用しません。 Windows フォーム ActiveX コントロール インポータ (Aximp.exe) を使用して、 AxHost を拡張するラッパーを生成できます。
ActiveX コントロール インポータは、 AxHost の派生クラスを生成して、ライブラリ ファイル (DLL) にコンパイルします。これは、アプリケーションに参照として追加できます。または、ActiveX コントロール インポータに /source
スイッチを付けて実行すると、 AxHost の派生クラスの C# ファイルが生成されます。生成された C# ファイルは必要に応じて変更し、ライブラリ ファイルに再コンパイルできます。
メモ ActiveX コントロールの中に、.NET Framework で定義されている名前と同じ名前のメンバがある場合、 AxHost の派生クラスの作成時に、ActiveX コントロール インポータによって、これらのメンバにプレフィックス "Ctl" が付けられます。たとえば、ActiveX コントロールに "Layout" という名前のメンバがあるとします。.NET Framework には Layout という名前のイベントが既にあるため、 AxHost の派生クラス内では "CtlLayout" に名前が変更されます。
AxHost クラスの共通プロパティの多くは、基になる ActiveX コントロールがそれらのプロパティを公開している場合だけに有効であり、使用できます。共通プロパティには、 BackColor 、 Cursor 、 Font 、 Text などがあります。
メモ Windows フォームのデザイン環境として Visual Studio .NET を使用する場合、ActiveX コントロールをアプリケーションで利用するには、ActiveX コントロールをツールボックスに追加します。ツールボックスを右クリックし、[ツールボックスのカスタマイズ] を選択してから、ActiveX コントロールの .ocx ファイルを探して選択します。詳細については、Visual Studio .NET ドキュメントの Windows フォームへの ActiveX コントロールの追加を参照してください。
使用例
[C#] Microsoft Masked Edit ActiveX コントロールをラップする AxHost の派生クラスのコンストラクタ、 SetAboutBoxDelegate メソッド、および AttachInterfaces メソッドをオーバーライドする例を次に示します。このコードは、MSMask32.ocx ファイル上で /source
スイッチを使用して AxImp.exe を実行し、編集対象となるラッパー クラスを生成することで、生成されるソース コードを作成済みであることを前提としています。AxImp.exe の出力言語は C# だけなので、ここでは C# 構文のコードだけを示します。
public AxMaskEdBox() :
base("c932ba85-4374-101b-a56c-00aa003668dc") // The ActiveX control's class identifier.
{
// Make the AboutBox method the about box delegate.
this.SetAboutBoxDelegate(new AboutBoxDelegate(AboutBox));
}
public virtual void AboutBox()
{
// If the instance of the ActiveX control is null when the AboutBox method
// is called, raise an InvalidActiveXStateException exception.
if ((this.ocx == null))
{
throw new System.Windows.Forms.AxHost.InvalidActiveXStateException(
"AboutBox", System.Windows.Forms.AxHost.ActiveXInvokeKind.MethodInvoke);
}
// Show the about box if the ActiveX control has one.
if(this.HasAboutBox)
{
this.ocx.AboutBox();
}
}
protected override void AttachInterfaces()
{
try
{
// Attach the IMSMask interface to the ActiveX control.
this.ocx = ((MSMask.IMSMask)(this.GetOcx()));
}
catch (System.Exception ex)
{
System.Console.WriteLine(ex.Message);
}
}
[Visual Basic, C++, JScript] Visual Basic、C++、および JScript のサンプルはありません。C# のサンプルを表示するには、このページの左上隅にある言語のフィルタ ボタン をクリックします。
必要条件
名前空間: System.Windows.Forms
プラットフォーム: Windows 98, Windows NT 4.0, Windows Millennium Edition, Windows 2000, Windows XP Home Edition, Windows XP Professional, Windows Server 2003 ファミリ
アセンブリ: System.Windows.Forms (System.Windows.Forms.dll 内)
参照
AxHost メンバ | System.Windows.Forms 名前空間 | Control | UserControl