WCF Data Services
WCF Data Services (従来の "ADO.NET Data Services") は .NET Framework のコンポーネントです。このコンポーネントを使用すると、Representational State Transfer (REST)Open Data Protocol (OData) のセマンティクスを使用して、Web またはイントラネット上のデータを公開および使用するサービスを作成できます。 OData は、URI でアドレス指定できるリソースとしてデータを公開します。 標準的な HTTP 動詞である GET、PUT、POST、および DELETE を使用してデータにアクセスし、変更できます。 OData は、Entity Data Model のエンティティとリレーションシップの規則を使用して、アソシエーションによって関連付けられたエンティティのセットとしてリソースを公開します。
WCF Data Services は、OData プロトコルを使用してリソースのアドレス指定および更新を行います。 このようにして、OData をサポートしている任意のクライアントからこれらのサービスにアクセスできます。 OData を使用すると、AJAX アプリケーションで広範に使用されるテキスト ベースのデータ交換形式である JavaScript Object Notation (JSON)、XML としてデータを交換および更新するための標準のセットである Atom などの広く知られている転送形式を使用して、データをリソースに要求または書き込むことができます。
WCF Data Services では、さまざまなソースからのデータを OData フィードとして公開できます。 Visual Studio のツールを使用すると、ADO.NET Entity Framework データ モデルを使用して OData ベースのサービスを簡単に作成できます。 OData フィードは、共通言語ランタイム (CLR) クラスに基づいて作成できます。また、遅延バインディング データまたは型指定されていないデータに基づいて作成することもできます。
WCF Data Services には、クライアント ライブラリのセット (一般的な .NET Framework クライアント アプリケーション用と Silverlight ベースのアプリケーション用) も含まれています。 これらのクライアント ライブラリは、.NET Framework や Silverlight などの環境から OData フィードにアクセスするときにオブジェクト ベースのプログラミング モデルを提供します。
開始すべき場所
各自の興味に応じて、次のトピックのいずれかから WCF Data Services の使用を開始することを検討してください。
すぐに使用を開始したい
コードを見たい
OData について詳しく知りたい
エンド ツー エンドのサンプルを見たい
Visual Studio との統合について知りたい
何に使用できるかを知りたい
Silverlight を使用したい
このセクションの内容
- WCF Data Services の概要
WCF Data Services で使用可能な機能の概要について説明します。
- WCF Data Services の新機能
WCF Data Services の新機能と、OData の新機能のサポートについて説明します。
- WCF Data Services を使用した作業の開始
WCF Data Services を使用して OData フィードを公開および使用する方法について説明します。
- WCF Data Services の定義
OData フィードを公開するデータ サービスを作成および構成する方法について説明します。
- WCF Data Services クライアント ライブラリ
クライアント ライブラリを使用して .NET Framework クライアント アプリケーションから OData フィードを使用する方法について説明します。