<customErrors> 要素
このトピックの対象は、既存のアプリケーションとの下位互換性のために残されているレガシ テクノロジに特定されています。新規の開発には、このトピックを適用しないでください。分散アプリケーションは、現在は Windows Communication Foundation (WCF) を使用して開発する必要があります。
このアプリケーション ドメインのサーバー チャネルによって、ローカルまたはリモートの呼び出し元に対して、フィルター処理した例外情報を返すか、またはすべての例外情報を返すかを指定します。この要素は、アプリケーション構成ファイルまたはマシン構成ファイルに出現する可能性があります。この要素は、Microsoft Windows 98 以降の .NET Framework Version 1.1 以降でサポートされています。
Schema Hierarchy
<configuration>
<system.runtime.remoting> 要素
<customErrors> 要素
構文
<customErrors
mode="Off|On|RemoteOnly"
/>
属性と要素
以降のセクションでは、属性、子要素、および親要素について説明します。
属性
属性 | 説明 |
---|---|
mode |
必須属性 このアプリケーションのサーバー チャネルによって、ローカルまたはリモートの呼び出し元に対して、フィルター処理した例外情報を返すか、またはすべての例外情報を返すかを指定します。既定は RemoteOnly で、完全な例外情報 (スタック トレースを含む) をサーバーと同じコンピューターの呼び出し元だけに返します。 |
子要素
なし。
親要素
要素 | 説明 |
---|---|
configuration |
共通言語ランタイムおよび .NET Framework アプリケーションで使用されるすべての構成ファイルのルート要素です。 |
system.runtime.remoting |
リモート オブジェクトおよびチャネルに関する情報を指定します。 |
解説
完全な例外情報には、厳密なサーバー例外とサーバー スタック トレースが含まれます。フィルター処理された情報には、標準リモート処理例外が含まれますが、サーバー スタック トレースは含まれません。
例外情報を受け取る呼び出し元と受け取る情報の種類を指定するサーバー チャネル プロパティの 3 つの値を次の表に示します。
値 | 説明 |
---|---|
Off |
すべての呼び出し元は、完全な例外情報を受け取ります。 |
On |
すべての呼び出し元は、フィルター処理された例外情報を受け取ります。 |
RemoteOnly |
ローカルの呼び出し元は完全な例外情報を受け取り、リモートの呼び出し元はフィルター処理された例外情報を受け取ります。 |
例
.NET Framework リモート処理システムに対して、クライアント ドメインが、コールバックとして使用されるデリゲートを渡せるように、クライアント アプリケーション ドメインに代わってサーバー チャネルを登録するように指示する構成ファイルの例を次に示します。<customErrors mode="Off"/>
を指定することにより、コールバック時にクライアントで例外が発生したときに、サーバーはスタック トレースを含む完全な例外情報を受け取ることができます。
<configuration>
<system.runtime.remoting>
<application>
<client url="http://computername:8080">
<activated type="ClientActivatedType, RemoteType"/>
</client>
<channels>
<channel ref="http" port="0">
<serverProviders>
<formatter ref="soap" typeFilterLevel="Full"/>
<formatter ref="binary" typeFilterLevel="Full"/>
</serverProviders>
</channel>
</channels>
</application>
<customErrors mode="Off"/>
</system.runtime.remoting>
</configuration>
参照
リファレンス
リモート処理設定スキーマ
System.Runtime.Remoting.RemotingConfiguration.CustomErrorsEnabled(System.Boolean)
ビルド日:2010-02-13